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ヘルメット

kittyは彼女の漕ぐ自転車の音を、
完璧に判別できるようで、
他の人の自転車の音には反応しませんが、
彼女のそれにだけは、
瞬時に反応し、
そわそわし始めます。
ぐるぐる回って挙動不審な姿は、
まるで今から告白しようかという少年のようで、
微笑ましい姿でございます。
告白の成否はというと、
玄関前でごろごろ喉を鳴らしながら、
気持ちを伝えに行くのですが、
あなたに興味があるわけじゃないからね、
そう言わんばかりの無表情で、
彼女の腕に収まるところで終わります。
これもある種成功と言っても良いのではないかと個人的には思っております。
抱き締められて終わっていますからね。
自転車のことについて書くつもりでしたが脱線いたしました。
よいしょと戻りまして、
先日も書きましたが、
オーストラリは車社会だそうですので、
自転車に乗ることはあまりないそうでございます。
彼女の場合は、
オーストラリアにいる頃は、
ほとんどと言って良いほどに、
自転車に乗らなかったそうでございます。
僕の場合は、
高校へ自転車で通学しておりましたので、
本格的に毎日乗るようになったのは高校からでしょうか。
それ以前にも、
友人の家に遊びに行くときや、
お買い物に行くときなどは、
当たり前のように自転車に乗っていた覚えがあります。
そんな経験は彼女はなかったようです。
驚き。
ヘルメットなしで自転車に乗る人々は、
日本では見慣れた光景、
というよりはむしろ、
当たり前の光景のように思いますが、
オーストラリアでは、
そんなことはないようでございまして、
たとえ歩行者通路を自転車で通るときでさえ、
ヘルメットの着用が義務付けられているそうで、
そのことも自転車に乗る人が少ない理由の一つなのではないか、
そう彼女は言っております。
少し出かけるだけでヘルメットを被らないといけないとなれば、
日本でも自転車を敬遠する人が増えるでしょうか。
僕は敬遠するでしょうね。
今でこそ自転車を愛している彼女ですが、
日本でもヘルメットを被らないといけないとなれば、
もう乗らない、
そう断言しております。
安全なんでしょうけどね、それでもね。
自転車事故は命に関わるものですので、
自転車に乗るときは、
意識のヘルメットを代わりに被って、
事故なく安全に。
そうしましょう。

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