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寒いねえ

kittyの爪を切るタイミングは、
kittyが比較的眠たそうに見えるときを狙って、
さささっと切るようにしております。
机、床、ベッド、どこかでまどろんでおりますkittyを、
ひょいと腿の上に乗せまして、
始めはどこかショックを受けたような表情をしておりますので、
お顔周りを丁寧に撫でて、
安心してもらうようにしております。
kittyが完全に安心しきって、
どろんととろけるように身を任せてくれるようになったら、
いざ、ぱちん、ぱちん、
といきたいところなのですが、
右手の爪を切られるのは快くないようで、
右手を持つと、
いつもすぐ引っ込めてしまいます。
ですので、
kittyの右手と僕の右手で手を繋ぎながら、
僕の左手でkittyの顔を再びpatting。
また一段ととろけ始めたら、
ぱちん、ぱちん。
右手を乗り越えてしまえば、
左手、両足の爪を切るのは、
自分の爪を切るのと同様に簡単なことでございます。
僕にもたれかかって脱力、たまに睡眠状態。
good boyでございます。
爪を切られるのはたしかに痛みもなく、
なんの感覚もないことですが、
それにしても無抵抗。
この間、
朝の車の行き交いの多い道路の上を、
のっしのっしと横切って行った猫を見かけましたが(バスは猫のために減速しておりました)、
僕のなかの猫(特に、野良猫)のイメージは、
俊敏で、警戒心の強い動物、
というようなものでしたが、
最近、そのイメージを覆される野良猫に、
度々出会うようになりまして、
ある程度、人間に慣れた猫は、
今日は寒いですね
そう話しかければ、
寒いねえ
そう応えてくれそうな、
人間で言うおじいちゃんおばあちゃんのような、
懐の深さと親しみやすさがあるように感じてきております。
kittyはまだ若いので、
というよりもいつまでもbabyなので、
近寄ってきては、
みゃお
と、抱っこをせがんできたりしますが、
歳を重ねると、
先に書いた猫のような風格を帯びてくるのでしょうか。
寒いねえ
と言うと、
寒いねえ
と返してくれる日が楽しみでございます。
永遠のboyでも構いませんが。

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