素直じゃないなあ

抱っこされるとき、たまに少しばかり逃げるふりをするkittyでございますが、本心から逃げたいと思っているようではないよう。

というのも、彼女がcome hereと言いながら、逃げるふりをしたkittyを抱き上げますと、すぐに、本当にすぐに、手になにか魔法の粉でも付いているのかな、そう思わずにはいられない早さで、彼女の上でとろけ始めます。

さっきの逃げる姿勢はなんだったの、そう笑わずにはいられないとろけ方。
ですので、逃げる"ふり"。

素直じゃないなあ、とは僕の頭に浮かぶ一つ目の言葉ですが、素直に甘えることは難しいのは僕も重々承知しておりますので、浮かんだその言葉をぐっと飲み込んで、彼女の上でとろけるkittyの頭をそっと撫でることがしばしば。

素直になれない人に、素直じゃないなあ、なんて言われても、その手を振り払いたくなるだけでしょうから、kittyに対しましても、喉から出そうなこの言葉をぐぐぐっと抑え込無わけでございます。

その点、kittyと僕とは異なり、彼女はしっかりとさまざま表現できる方なので、僕はそのような場面を見るにつけ、そうなりたいなあ、そっと思うわけではございますが、長年の性格を変えることは難しいものでございますので、反芻して言い聞かせている段階でございます。

"ふり"なんかしたくてしているものじゃないよね、そうkittyを抱き上げて、彼女を2人でじっと見ておきます。今晩。

ねえ、kitty。