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しょうがないよね

kittyが彼女を好きだということは、
じっと見つめる時間の長さから明らかで、
気づけば、遠くから、いや、近くからでも、
じっと彼女だけを見つめて静止しているkittyを発見することができます。
簡単に。
しょうがないよね、kittyさん
と、そんなkittyの視線を微笑ましく眺めている僕なのですが、
ふと冷静になりますと、
僕がkittyだけをじっと眺めている時間は、
kittyが彼女だけをじっと眺めている時間より、
はるかに長いのではないだろうか、
そのように思いました。
たとえコーヒーを淹れている最中であっても、
kittyが足元で毛繕いなどを始めますと、
手を止めて眺めているときがありまして、
What are you looking at?
なんて、怪訝に思った彼女に遠くから指摘されたことのございます。
kitty
僕が応えると笑っておりましたが。
鳥を懸命に眺めるkittyも、
ご飯をせっせと頬張るkittyも、
眠たさと暖かさにとろけるkittyも、
いつになく真剣な顔でトイレを済ませるkittyも、
どんなkittyもじっと見つめてきたような気がいたします。
小学生の頃の初恋の感覚に似ているよう。
じっと見つめるというと、
ストーカー紛いな響きが含まれそうですが。
まあとにかく、
好きなものはじっと見つめたくなる、
そのことは、人間も猫も共通しているようですね。
kittyと共通のことが見つかると、
なんだか嬉しくなってしまう、
この感覚もまた初恋に似ているよう。
猫に限って言えば、
kittyが僕にとって初恋の相手なので、
そのような感覚でいて良いような気もいたしますが。
しょうがないよね、kittyさん。

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