檸檬
日本語に他の言語を語源とする言葉があるように、
英語にも他の言語を語源とする言葉が、
もちろんございまして、
昨日はどういう流れか、
ブイの話が出てきました。
海にぷかぷかと浮いている浮袋です。
英語ではbuoyと綴り、
boyと同じ発音。
正式な発音を知らなければ、
ボーイとは読めないですよね。
どうしてこのようなトリッキーな読み方なのか、
彼女自身もかつて思ったことがあるようで、
スペイン語を語源としている、
そう教えてくれました。
それが日本に伝わって、
ローマ字読みをして、
ブイとなったのでしょうか。
カタカナ表記の日本語は、
英語ではないだろう、
そうした気持ちで捉えるようにしたほうが良いな、
改めてそう思いました。
良い例が思い浮かびませんが、
セーターは、スウェーターだったり、
アルコールは、アルコホールだったり、
そのような。
言葉はいつでも変化し続けますので、
外国の言葉が日本語に入ってきて、
日本語に適した形に変化していくのは、
当然と言えば当然のことでございますので、
それはそれとして受け入れつつ、
源との違いを確認していかなければならないところは、
少しばかり厄介なところでございます。
日本語は日本語として、
英語や諸外国語と切り離されたところに、
しっかりと存在しておりますので、
英語が正義なんてことはないからな、
なんて、
カタカナ表記の日本語を見るたびに、
ほんの少しだけ、
思っております。
日本語は好きですので。
とはいえ、ブイ。
紡錘形の丸いあれ。
梶井基次郎の「檸檬」が連想され、
久しぶりに読みました。
lemonでもなくレモンでもなく、
檸檬。
檸檬だから良いんですよね。
高く積み上げられた本の上の檸檬。
おすすめでございます。
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