早く出てきてよ
シャワータイムが嫌いなkitty。
彼女がいない時間に、
僕がシャワーを浴びに浴室に入って扉を閉めますと、
みゃーお、みゃーお
シャワーが床に打ち付ける音よりも、
遥かに大きな声を届けてきます。
ですので、扉を開けて、
kitty?
確認いたしますと、
ぎょっとした表情でこちらを見つめて動作停止。
扉をずっと開けていると寒いので、
扉を閉めて、シャワーを開始するのですが、
その後も数回のみゃーお。
そんなに鳴かれましても、
こればかりはどうしようもありませんので、
シャワーを終えるまで待っていてもらうしかありません。
そして、
浴室で身体を拭き終えて、
さあ出ようか、
と、扉を開けると、
バスマットの上にkitty。
僕たちは珪藻土のバスマットを使用しておりますので、
kittyの好きな布団やソファのもこもこした温かい材質ではなく、
かちかちの冷たい材質なのですが、
じっと丸くなってその上に鎮座してらっしゃいます。
ですから、僕はまた、
kitty?
声をかけなくてはならないのですが、
一向に動く気配がないのが常でございまして、
端の端につま先を乗せるように外に出ます。
水が嫌いなkittyでございますので、
まだ濡れている足裏で濡らしてしまわないように。
それから、足裏もきれいに拭いて、
服を着始めようとしますと、
僕が浴室から出てきたことに満足したのか、
ぐーっと伸び、または、ぐわっと欠伸をして、
そろそろとどこかへ歩いていきます。
ガーディアンここにあり、
そういった感じでしょうか。
浴室外の安全を維持していただきまして、
誠にありがとうございます、kittyさん。
そういう見方をすると、
伸びをしたり、欠伸をしたり、
どこかへ立ち去って行ったりが、
なんてことない仕事だったね、
そう言っているように見えて、
抱き上げて頭をわしゃわしゃしたくなってしまいます。
クールに決めているkittyのために我慢しますが。
kittyの行動の意図を勝手に想像して、
こちら側の解釈で受け止めてばかりいますが、
いつもいつも良い方向に想像しているあたり、
僕はkittyのことが大好きなんでしょうね。
少しでも良いなと感じていただけたなら幸いです。 Instagram : clemandhiro こちらもどうぞよろしくお願いいたします。