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オーストラリア人の彼女と 猫と、僕と°

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2020年7月の記事一覧

夜中のソファの上で

夜中、目が覚めてトイレに立った後、ソファで眠るkittyを発見してしまうと、撫でに行かずにはいられません。 少しだけ、そう言い聞かせて、kittyのところへ歩み寄って行き、撫で始めるのですが、気づいたらそこで眠りに落ちていた、なんてこともございます。 そんなとき、kittyはテーブルの下で眠っていることもあり、僕がkittyのソファを奪ってしまった形に。申し訳ない。 kittyはどんなときでも怒り等を見せることがなく、お好きにどうぞ、そんな姿勢でいつでもpeaceful。

ロードオブザリング

彼女の大好きな映画の一つに、ロードオブザリングがございまして、好き過ぎるあまり、一年に最低一度は観ているのだそうで、その時期が今年は今やってきております。 セリフを一緒に言ったり、または先取りしたり、3作合わせて10時間ほどになりますが、全て記憶の中で再生できるのではないかと思わせるほど。 僕は一度も観たことがないので、彼女が観ているのを、たまにちらと目をやったりする程度で、真剣に観ていないのですが、彼女お気に入りのシーンになると、一時停止して、このシーンは観るべきだ、と

不動猫

朝方もだるさを感じる暑さがじわーと漂うようになっておりますが、kittyはベストスポットを見つける天才ですので、一人"涼"スポットで寝ております。 ベッドの上に来てくれないのが寂しい。 "涼"スポットでくつろぐkittyのもとへ行き、撫でてみると、目を閉じて、マッサージを受ける体勢を完璧に整えます。 しばらくしていると、満足したからやめてキックがゆーっくりとんできて、撫でていた僕の手が押し退けられるのですが、完全に押し退けられたと思ったら、すかさず両手でがしっと掴んで舐

鳴く代わりに

まだまだbaby boyなkittyではあるのですが、突然みゃっと鳴くことが全くなくなり、鳴くとすればハッピータイムの前のストレスを感じているときくらいでございます。 鳴かなくなると鳴かなくなるでそれは少しばかり悲しいものなのですが、そういうものですよね。わがままな願望。 代わりに、と言っては適当ではないかもしれませんが、朝方、眠っている僕の眉毛を舐めてきたり、眠っている彼女のお腹の上を歩いたり、そういった無言のコミュニケーションは増えてまいりました。 少し舐めて何事も

梅酒

基本的にビールしか飲まない彼女ですが、たまに梅酒を飲むこともございます。 ちびちびとロックでともに飲み始めるのですが、僕のほうが先に眠くなりますので(例外なく毎日ですが)、綺麗に飲み終えられた瓶がキッチンにぽつねんとしている姿に、彼女の気持ちの良い飲み姿が頭の中にやってまいります。 僕たちのお家のライトはほぼ全て暖色のものですので、梅酒のとろりとしたオレンジ色がよくマッチいたします。 特に夜の深い時間になりますと、外の暗さと、部屋の中にできるライトの影と、部屋の中のオレ

絵心

ブラックボードで漢字の練習をしている彼女ですが、ブラックボードと言えば(僕の中ではそういうイメージがあるのですが)という"日替わり"の絵も描いております。 いつ消しても構わないから、と言いながら、さささっと数分で描く絵には、いつもくりくりお目々のkittyがどこかにおりまして、その存在が彼女のサインのようになっております。 うまくはないけど好きなんだ、とは彼女の弁。 小さい頃の彼女の写真を見せてもらったことがあるのですが、その中の一枚に、床一面に広がった無数の絵の上で、

カレー作り

カレーを市販のルーを使わず作るという彼女の長年の夢を叶える週末になりました。 1週間カレーをランチとして食べ続けることができるほどに、カレーへの愛が強い彼女でございますが、今まで一度もカレー粉からカレーを作ったことがなかったようで、時間があるときに作りたいと長らく言っておりまして、この度、ようやく作りました。 レシピはインターネットから拝借し、カレー粉、カイエンペッパー、小麦粉、バター、コンソメ、りんご、生姜、ガーリック、ポテト、キャロット、玉ねぎ、ケチャップ、チキン、ハ

りんご

日本のりんごは大きい、というのが彼女の意見でございまして、それゆえに買うのが憚られる、というのが彼女の嘆きでございます。 オーストラリアで売られているりんごは、日本のものよりも一回り、二回り小さな小ぶりなもののようで、そのままかぶりついて食すのが一般的なようでございます。 朝の通勤時、りんご片手に颯爽と歩きながら、ばりっと食すようなイメージの。 恥ずかしながら僕もアイルランドでばりっとやってみたことがございます。 僕もりんごは大好きですので、よく丸々一つをがぶりといくこと

警備員さん

トイレに行こうとすると、先客がいることが多々ございます。 ドイツを訪れた際、駅構内のトイレに行ったのですが、自動販売機のようなものに、いくらかお金を入れて券を購入して、やっと入れるようなトイレだったように記憶しております。 どのボタンを押すべきなのか、ドイツ語でしか書かれていなかったので分からなかったのですが、すぐさま警備員さんらしき女性が近づいてきて、Are you an woman?そう尋ねられまして、No. I’m a manなんて人生で初めて口にしました。 そんなこ

漢字

教科書サイズの小さな黒板を購入してきた彼女は、漢字の練習をそこで頑張っております。 ノートに書くより美しく見える、という発見に興奮しながら。 書いては消して、書いては消してしておりますと、チョークですので当然、白い粉がいくらか出てくるわけでございまして、指が白くなってきてしまいます。 皮膚の弱い僕は、荒れたりしないだろうか、そんな心配をするのですが、皮膚の強い彼女は、ティッシュできゅきゅっと拭いて、また、かっかっかっ、漢字を書き書き。 漢字を書く機会はほとんどないので、

靴下

なにもしていなくとも汗ばむ気候になってまいりましたので、洗濯を回すのが二日に一度になりました。 僕が彼女が、思い立ったときに回しているので、交互に回しあっているような感覚。 ここで一つ、定番の出来事がございまして、彼女の靴下の片方がいつも迷子になる、ということでございます。 彼女にそのことを伝えましたところ、classic、とどこか開き直った感もあり、そのことを記した英語の四コマ漫画をネットから拾ってきまして、またどこか誇らしげに僕の前に差し出しておりました。 当の本

エアコン

エアコンがないと厳しい時期にとなってきまして、感謝感謝の日々を過ごしております。 そんな欠かせないエアコンなのですが、昨年のkittyは、エアコンをオンにした途端、部屋からそろそろ出て行ってしまうほど好いてはいないようだったのですが、今年は正反対で、風の直接当たるところで気持ちよさそうにくつろいでいることが大半でございます。 どのような心境の変化なのか、身体的な変化なのか、気になるところではありますが、僕が彼女にずっと説き続けております、足元を冷やせば腹痛になる、という説は

アイコンタクト

アイコンタクトを欠かさないところ、kittyの素晴らしいところの一つでございます。 どれだけ眠たくとも、どれだけ毛繕いに忙しくとも、どんなときであっても、視界に入るところに行けば、kittyはじっとこちらを見つめてくれます。 まばたきをするように、ゆっくり目を閉じるときも。 kittyと目が合ったとき、どれだけ長く僕が見つめていても、kittyは目が合い続けているということに対する違和感のようなものはないようで、大きな丸い目で、僕が離さなければ永遠に見つめてくれているの

朝の4:30

まだまだ爽やかな気温の朝が続いておりますが、ここ数日のkittyの朝の気分は、とにかく、早い。 くぅう、という小さな鳴き声が聞こえて、眉毛あたりにこそばさを感じて目を開くと、kittyがどーんと目の前にいて、ぺろぺろと眉毛を毛繕いしてくれております。決まって4:30。 寝てばかりいても、時間の感覚を失うことなく生活しているkittyには感服いたしますが、もう少し遅い時間にしてくれると、大変ありがたいところでございます。 トイレに立って、夏の定番グリーンダカラで喉を潤して