What’s this!?
玄関のほうから彼女の困惑の混じった声が聞こえてきましたので、
そちらに向かってみますと、
彼女の足元に、
盛り塩ほどの大きさの薄茶色の山が見えまして、
なんだろうか、
ぐんと顔を近づけて見てみると、
彼女の靴にもいくらか同じものが付いておりまた。
前日、雨が降っていましたので、
泥でも付いたのではないか、
僕はそう考えていたのですが、
彼女はすぐにその正体を掴んでいたようで、
Did you heat that?
そう僕に尋ねたのですが、
What
cat person
kittyに出会うまでは、
野良猫を道端で見かけるくらいで、
ほとんど猫と触れ合ってこなかった人生だったのですが、
kittyに出会ってからは、
You are a cat person
彼女からそう笑われながら断言されてしまうほどに、
猫好きになったようでございます。
I am ya
即答するほどに自覚はあるのですが。
気づけばkittyを眺めていることはもちろん、
道端で野良猫を見かけると、
ちっちっちっち
注意を引こうと口を鳴らし、
目が合うと軽く手を挙げて挨拶してみた