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オーストラリア人の彼女と 猫と、僕と°

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2020年2月の記事一覧

ベスト

kittyを膝の上に乗せますと、 ずっとそこにいたかのようにすぐに馴染んでしまいます。 人をダメにするソファ、 からだにフィットするソファ、等々、 座ると途端に馴染んでふにゃんとなってしまうソファがありますが、 kittyにとってのそれが、 彼女の腕の中、 あるいは、僕の膝の上、 その二つなのではないだろうか、 なんて期待を込めて推測しております。 猫はもともと軟体動物のごとく、 身体がしなやかで骨の存在を微塵も感じさせない生き物ですが、 彼女の上での中、僕の膝の上にいるとき

静けさ

What’s this!? 玄関のほうから彼女の困惑の混じった声が聞こえてきましたので、 そちらに向かってみますと、 彼女の足元に、 盛り塩ほどの大きさの薄茶色の山が見えまして、 なんだろうか、 ぐんと顔を近づけて見てみると、 彼女の靴にもいくらか同じものが付いておりまた。 前日、雨が降っていましたので、 泥でも付いたのではないか、 僕はそう考えていたのですが、 彼女はすぐにその正体を掴んでいたようで、 Did you heat that? そう僕に尋ねたのですが、 What

cat person

kittyに出会うまでは、 野良猫を道端で見かけるくらいで、 ほとんど猫と触れ合ってこなかった人生だったのですが、 kittyに出会ってからは、 You are a cat person 彼女からそう笑われながら断言されてしまうほどに、 猫好きになったようでございます。 I am ya 即答するほどに自覚はあるのですが。 気づけばkittyを眺めていることはもちろん、 道端で野良猫を見かけると、 ちっちっちっち 注意を引こうと口を鳴らし、 目が合うと軽く手を挙げて挨拶してみた

ポテトサラダ

彼女の料理熱が沸点に達したようで、 さまざまなレシピを見ては、 これを作ろう、あれを作ろう、 そのように宣言しております。 その中でも一つ際立って熱を持っているのが、 ポテトサラダでございます。 こだわりがある人は多いのではないでしょうか。 僕は未だに、 このポテトサラダが一番だ、 そのような究極のポテトサラダに出会ったことはないような気がいたします。 以前は、母の作る、みかんの入った少し甘みのあるものが大好きでしたが、 今は、もう少しビターなものを好んでおります。 じゃがい

昼寝

花粉の影響か、 昼寝をしてしまいました。 するつもりのない昼寝のあとの、 頭も身体もすっきりしないだるさを、 久しぶりに味わってしまいました。 江戸川乱歩の「D坂の殺人事件」を読み終え、 「怪人二十面相」を読んでいる途中で。 読者諸君、 という一文から始まる語り手のレールに、 そうそうそう、 なんて、乗せられるがままに推理を楽しんでいたのですが、 いつの間にやら眠りのなかに。 彼女は昼寝のそのだるさを知っておりますので、 決して昼寝はいたしません。 ですので、先日、 僕が目を

檸檬

日本語に他の言語を語源とする言葉があるように、 英語にも他の言語を語源とする言葉が、 もちろんございまして、 昨日はどういう流れか、 ブイの話が出てきました。 海にぷかぷかと浮いている浮袋です。 英語ではbuoyと綴り、 boyと同じ発音。 正式な発音を知らなければ、 ボーイとは読めないですよね。 どうしてこのようなトリッキーな読み方なのか、 彼女自身もかつて思ったことがあるようで、 スペイン語を語源としている、 そう教えてくれました。 それが日本に伝わって、 ローマ字読みを

花粉症

とうとう花粉の季節がやってきたようですね。 全くもって歓迎しておりませんが、 自然のことですので致し方ありません。 寒いからかさらりとした鼻水がよく垂れるなあ、 誰か噂話でもしているのかくしゃみがよく出るなあ、 そのように呑気に捉えていたのですが、 起床時、 目やにが多いぞ、痒いぞ、 ということに気がつき、 ようやく花粉症だということに思い至りました。 年末年始に皮膚が荒れていたときに、 花粉の時期はまた肌が荒れるぞ、 そのように危惧していたばかりなのに、 すっかり忘却の彼方

果てなき勉強

これって英語でどう言うのだろう、 そう感じたときには、 彼女にすぐ尋ねることができるので、 大変感謝しております。 辞書で調べてみても、 何通りか出てきて、 どの言い方がネイティブの方々にとって自然なのだろう、 また迷うことになってしまうので、 調べることに怠慢になっている最近でございます。 英語を英語で調べれば、 英語圏の検索結果に辿り着けるので、 彼女に尋ねるのと同様の答えに、 行き着くこともできるのですが、 僕は幼い頃から英語に触れて育った人ではありませんので、 英語で

愛しのベイビー

彼女は帰宅後、 kittyを抱っこすることで、 リラックスタイムの始まりとするわけでございますが、 kittyもその時間を待ちわびているのが丸わかりで、 抱っこされた瞬間に、 彼女の顔を舐めようと必死に首を伸ばします。 そんなに首長かったんだ、 驚かされるほどに。 ひとしきり舐めたところで、 次は彼女の番、 とでも言いたげに脱力モードに入りまして、 一度彼女がkittyを膝に乗せてしまえば、 筋肉溶けちゃったのかな、 そう思わせれるほどにだらん。 これがkittyがbabyで

ginger

髪色を変えました彼女でございます。 何色にするのか、 少しばかり悩んでいたようでございますが、 美容室に行く前に決めていた第一候補「ginger」に。 ginger そう言われて、 僕はあまりピンとこなかったのですが、 画像を見せてもらい、 ああ、これか、 と、合点。 日本人に多い茶にオレンジを加えたような明るい茶。 アプリコットのような少しばかりの輝きのある茶。 画像を見せてもらいながら、 目の前にいるginger catであるkittyをふと思い、 gingerとはこの色

寒いねえ

kittyの爪を切るタイミングは、 kittyが比較的眠たそうに見えるときを狙って、 さささっと切るようにしております。 机、床、ベッド、どこかでまどろんでおりますkittyを、 ひょいと腿の上に乗せまして、 始めはどこかショックを受けたような表情をしておりますので、 お顔周りを丁寧に撫でて、 安心してもらうようにしております。 kittyが完全に安心しきって、 どろんととろけるように身を任せてくれるようになったら、 いざ、ぱちん、ぱちん、 といきたいところなのですが、 右手

エゴ

昨日は、猛烈な風が吹く日でございましたね。 ビルとビルの間を歩いておりましたら、 突風に煽られて、 2、3歩よろけてしまいました。 僕が歩いていた10分の間に、 少なくとも3台は救急車が通り過ぎて行きましたので、 風に煽られて転倒してしまった人がいらっしゃったのかもしれません。 大怪我でないことを祈るばかりでございます。 救急車を要するほどの場面に出くわしたことは、 人生でまだありませんが、 先週だったでしょうか、 駅の近くのコンビニから出てきますと、 70歳前後と見られるお

ちっぽけな

英語でも日本語でも、 似たような言い回しはあるもので、 そこに国籍、言語を問わない、 人類の思考法の類似性を見ることができて、 大変面白いものでございます。 先日でございますが、 彼女がアニメのデスノートを観ておりまして、 僕は近くで観るでもなしに、 自然と入ってくる声を聞いていたのですが、 明かに‘’くさいな‘’と思う言い回しがありましたので、 stinky と言ってみたところ、 what’s stinky? と聞き返されてしまい、 言い回しがあからさまで、 なにかが起こる

プロフェッショナル

少しばかり暖かい日が続いていて、 それは嬉しいことなのですが、 嬉しくないおまけも付いてきておりまして(雨でございます)、 湿気に煩わされております。 乾燥肌という観点から言うと、 いつもは街中で配布されるポケットティッシュのようながさがさ肌になりがちなのですが、 湿度が高いと、 花粉の時期に活躍しますプレミアムなティッシュのようなうるおい肌になってくださいます。 唯一の嬉しい点でしょうか。 kittyは湿気の影響を受けたりしないのかな、 と、どこか晴天の日と比べて変化がない