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保育の問題はチャンスなのに


保育業界には
言い訳する人や
問題や課題をすり替えて
考える人が多いというのが
私の印象です。

例えば
他の保育園で良い取り組みをしている!
よし私の園でもやってみよう!
とはならないのである
言い訳先行なので出来ない理由を探します。

保護者からクレーム!
よし改善しよう!とはなりません。
本当のクレームなのかその背景は何か。と
考えることはない。
「またあの人が言ってる」
となる。

子どもがウロウロし
遊べない。給食で好き嫌いがある!
そんな場合は
「いつもそうなんです!」
「この子の家庭は放任すぎる。」
と言って子どもの困りごととしての考え
方はない。

全ての保育士がこの考えではないが
このネガティブに引っ張られる園長もいる。

昔 
ある保育園の主任時代
バラバラの気持ちの職員(チームワークがない)を改善したいなと思い。
メッセージを更衣室に残すようにした。
「保育を楽しくしましょう」
という単純なものを毎日考えて
掲示していた。
その時に園長に言われた一言が
今でも忘れられない。

「あんなことして意味あるの?」

ここから
子どもに伝える教訓が増えた。
努力している人を笑うことだけは
絶対にしてはいけない。と。

ここからが本題

保育のクラス運営での問題は
だいたい努力でどうにかなる
仲間が必要ではあるが
3歳以上児のクラス運営であれば
子どもが助けてくれる。


なんでもかんでも興味あるものは
触る5歳児クラス。

新しく5歳児のクラス担任になった時
みんなで散歩に行きました。
そこでびっくり
近所の住宅街を歩いていると
家の花壇の花を取ったり
路上に停めてある車を触ってみたり
八百屋に置いてある野菜を
触ってみたり
とにかく興味あるもの
目に入ったものを触っていました。

これは問題だなと感じた私は
まず考えてみました。なんでこんな状態?
と。

5歳でも触りたいと思ったら
触る!というのは当たり前の行動に
思われる人もいると思うが
この年齢での衝動的行動が
多すぎるから問題だったのです。
つまり、考えて行動する姿が
全体的に少なかったのです。

で、この課題に対して
何をしたかと言うと
とにかくいろんな物を触ってもらいました。
簡単に言うとそれだけです。

こんな対処法
保育の教科書に書いてないんです。
なので現在でも、衝動的行動を
抑えられない(通常よりも多い状態)で、
そのまま小学校に行く子供も
まだ世の中には存在するでしょう。

なぜそうなったのかの1つの要因に
5歳クラスまでの育ちが考えられます。
それまでの保育園生活では
基本なんでも触ったら怒られるというシステム
だったようです。
さらに触りたいと思うものは手の
届くところにはないので先生主体(先生都合)
の保育が行われていたのです。
子どもの育ちからすると
「主体的に触る」という、子どもにとっての当たり前の経験がなさすぎる状態だったのです。

例えば、絵本読みたい!と思っても手の届くところに読みたい絵本はない状態。絵本は先生の棚の中にあり「先生 絵本読みたい!」と言っても
「後でね」と言われる。その後
読みたくない時に声をかけられ、
今は絵本を読んでいいよ!と言われる。
え?もう興味はないよ!と思っても言えない。
そんな
保育園生活だったのでしょう。

とにかく、5歳クラスの一年
いろんな体験をしてもらいました。
植物 食材 遊具 玩具 
とにかく基本は触ってもらうを実行しました。

現在その子たちはどうなったでしょう?
どんな力がついたのか?
結果はわからない。
触る体験が
その後の人生に役に立ったのか?
余計なことだったのか?
それもわからない


私に課題を与えてくれた
子どもに今でも感謝している。
願いは、その子たちが
幸せになってほしい
それだけである。






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