芋野 餡子

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最近の記事

井の中の蛙は大海を勉強中です

ことわざが好きである。 きっかけは、子どもの頃たまたま手に入れた「ことわざ漫画辞典」的な本。 得た知識はすぐにひけらかしたいので、“塵も積もれば山となる”をあえて“雨だれ石をうがつ”と言いたがる子どもだった。しかし友達はそんな事に興味はないので、薄めの反応しか返ってこなかったのがやや不満であった。 面倒な子どもである。 また、親が買ってきたいろはカルタがことわざ好きを後押しした。 更に漫画ではなく大人が読むようなことわざ辞典も買ってもらい、解りやすいイラストがついているそれ

    • 私がもりたろうさんを好きなわけ

      もりたろうさんは絵本に出てくるおじいさんだ。 私はもりたろうさんに憧れている。 もりたろうさんのような人間になりたいと思っている。 なぜか。 まず もりたろうさんはオシャレだ。 茶色のカーディガンにピンクと白のストライプのシャツ。それに細身のパンツ(デニムか?コーデュロイか?)を合わせ、足元はオシャレな革靴である。そして頭には黄緑色のニット帽。 なぜこれでゴチャついていないのか。 何とも洒落てる。 次にもりたろうさんは郵便屋さんである。 私は郵便屋さんとか郵便局とかに憧れ

      • 有限になるということ

        たまに手紙のやり取りをしている友達がいる。 以前手紙に書かれた内容の一つに、 “手紙を書く事で自分の時間が有限になる。そんな感覚になれるから手紙を書く相手がいることがありがたい。” というようなものがあった。 忙しい中できたスキマ時間。ぼーっとしてたら何となく過ぎてしまう時間を、「これだけある」という意識を持って使う。そうすると、その時間が、あるんだかないんだかよくわからないぼんやりしたものから、手にとって感じることが出来るものになる…という様な感覚だろうか。 「有限にな

        • 本屋をやるという妄想

          今読んでいる小説の主人公は、町の本屋の店主である。普段から、 本屋ってなんかいいよなぁ〜 古本屋ってのもなんかいいよなぁ〜 とぼんやり思っている私は小説を読んでまた、 いいよなぁ〜 と思っている。 現実逃避混じりに、古本屋になるにはどうしたらいいかを検索してみる。 警察署で許可をもらって、あとは仕入れて売るのか。フムフム… 実店舗無しでもオンラインでいけるのか、フムフム… 仕入れってどうやるのか… 我が家の向かいの小屋でコーヒー出すのも良いかもしれない… そんなら手作

        井の中の蛙は大海を勉強中です

          検尿からのスリムボディ

          先日初めて泌尿器科に行った。 健康診断の検尿で異常があった為、再検査に行ったのだ。 再検査は問題なかったのだが、一応見てもらったエコーで腎臓結石の予備軍が見つかった。 結石なんて他人事だと思っていた私は驚き、「歳をとるってこういうことか…」と仰向けの診察台の上でぼんやりと思った。 医師は私に「ふとったらダメよ」「脂っこい食事は良くないよ」「水をいっぱい飲んでね」と告げ、半年後にまた来るようにと付け加えた。 太らず水飲むってモデルかよー と考えながら、これはダイエットするチ

          検尿からのスリムボディ

          春の灯油

          (Spitzの“春の歌”のフシで) 春の灯〜油〜♪ あと〜1度〜買うか買わないか〜♪ エアコン〜じゃ〜心もとない 三寒四温〜♪ 毎年毎年ストーブの灯油を買うのをやめる時期に悩む。 大体いつも余って、灯油のボイラーを使ってるご近所さんにあげることになる。

          バカバカしい事を楽しむ

          今日は近所に住む友人夫婦が子どもを連れて我が家にやってきた。 子どもの散髪が得意な友人夫が、我が家の息子たちの髪を切りに来てくれたのである。 似合う髪型に上手に切ってもらい、昼食を食べ終えのんびりしている時にフリマアプリの話になった。 どう見ても上手いとも丁寧とも言えない自作の絵を、さほど安くない値段で売っている人が少なからずいるが、彼らはどういうつもりで出品しているのだろう…という内容である。 実際見てみると本当にどういうつもりかと思うものであった。描いてあるものは人や動

          バカバカしい事を楽しむ

          子どもの頃から鳥が好きである。 小学生の頃は親にねだってジュウシマツを買ってもらい飼っていたし、家の前の道路に米を撒いてスズメにエサをやっていた。ディズニーのプリンセスの様に、撒いたエサを伝って手の上に小鳥が乗らないかと本気で思い試みてみたが、自分ちのジュウシマツですら手乗りにできないのだから当然無理であった。 大人になって田舎に住み始め、烏骨鶏を飼い始めた。近所のおじさんが烏骨鶏やアローカナ、名古屋コーチン等色々なニワトリ類を飼っており、私はそれを見せてもらう為に犬の散歩

          テキパキの功罪

          毎日忙しい。 仕事だ家事だ子育てだと、やる事が多くて間に合わないから、少しでも効率よく動けるように順序立てて考えてテキパキ動いているつもりだ。 帰宅したら先ず洗濯機をまわして、その間に食洗機に食器を放り込んでスイッチオンし、米をといで炊飯器にセットしたら野菜を刻む。刻みながら「あ〜牛乳買っとかな」「明日の朝の弁当のおかずは何にしよう」とか考えてるとリビングの方では兄弟喧嘩で大騒ぎ。子どもの話を聞いてる間も、「あー早くしなきゃー」って思ってる。 だけど、1日を終えてみて「よ

          テキパキの功罪

          過ぎたる真面目

          真面目は良いことだと思うけど、真面目すぎると疲れると思った。 過ぎたるは及ばざるが如し。 何でも“過ぎたる”のは良くない。 「真面目」は私の“過ぎ”がちな事のひとつなので、もうちょいゆるく生きられるようになりたいと思っている。 ちゃんとしたご飯を作らなきゃいけないとか、人の迷惑にならないようにしなきゃいけないとか、ちゃんと掃除をしなきゃいけないとか、その他諸々。 しかも、それが出来てたらまだマシだけど、出来てないからマジで無意味。ただのプレッシャーにしかならないムダ真面目なの

          過ぎたる真面目