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私がもりたろうさんを好きなわけ

もりたろうさんは絵本に出てくるおじいさんだ。
私はもりたろうさんに憧れている。
もりたろうさんのような人間になりたいと思っている。
なぜか。
まず

もりたろうさんはオシャレだ。
茶色のカーディガンにピンクと白のストライプのシャツ。それに細身のパンツ(デニムか?コーデュロイか?)を合わせ、足元はオシャレな革靴である。そして頭には黄緑色のニット帽。
なぜこれでゴチャついていないのか。
何とも洒落てる。

次にもりたろうさんは郵便屋さんである。
私は郵便屋さんとか郵便局とかに憧れている。
別に実際に日本郵政に就職したいとかいうわけではなく、「お手紙を運ぶ仕事」って夢があると思っている。

そしてもりたろうさんは真面目だ。
暑くても雨でも雪でも毎日歩いて手紙を届ける。
そして60歳まできっちり勤め上げる。
無事に手紙を届けようと頑張っていたら60歳になっていました…という感じか。
責任感が強いのである。

さらにもりたろうさんは固定概念にとらわれないチャレンジャーである。60歳で定年した後に車の免許を取りに行くのだ。60歳の初心者の運転は正直危ないのでやめた方がいいのではないかと思ったが、そこは絵本の世界なのでよしとする。

おんぼろ自動車を一万円で買って自分で修理するところもグッとくる。見栄を張らずに身の丈にあった買い物をし、労を惜しまずにコツコツと修理をする。手に入れたモノに愛情を注ぎ大切にする姿勢。そしてそれを自然にやっている姿。…そういう人に、私はなりたいよ。

脚を怪我した犬がいれば手当てして車に乗せてやり、新しい車が手に入れば息子家族を乗せて妻のために運転する……。

そういう人に私はなりたいよ。

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『もりたろうさんのじどうしゃ』
ぶん・おおいしまこと
え・きただたくし

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