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新卒社員と会社との距離感

みなさんこんにちは。
早いものでもう4月に突入しました。
私たちの企業でも、今年は新卒社員を4名お迎えすることができました。研修を運営する立場としても気が引き締まる思いです。
私たちの企業では長らく、新卒社員の受け入れをしておらず、中途のキャリア採用がメインでした。社内では「新卒を採用してもすぐ辞めちゃうから、育てるだけ時間の無駄だ」というような意見も以前はありました。確かに、その気持ちもわかります。

でも、実際に新卒の社員が離職してしまう原因は、本人50%、会社50%だと私は考えます。本人にも原因がありますが、会社側にも原因が必ずあります。なので、新卒を受け入れて教育することで、会社の風土を改善する取り組みにもなるのではないかと思っています。

人生100年時代と言われ、働ける年数は増えているけれど、企業の平均寿命が短くなっている。こんな時代においては、新卒で入社した会社に定年まで働こうと考えている人は少ないと思います。なので、入社してから3年後、5年後の自分の姿をイメージができるかがとても大切になってくると思います。「自分の可能性を広げることができるか」ということが、求職者からも見られる時代となりました。

そして、意欲の高い学生ほど、出来上がった大手企業よりも伸び代があるベンチャー企業を志す傾向があるそうです。たとえ大手企業でも昔ながらの慣例が染み付いているような会社では、採用に苦労しているという話も聞きます。今は情報がオープンな時代なので、企業理念や経営の姿勢は非常によく見られていると感じます。

そういったことを考えると、新卒1社目の会社は非常に大切です。我々の飲食、サービス業ではオペレーションの基礎と、接客に対する考え方を習得していく大切な期間です。長く会社に在籍していただけるかもしれませんが、もしかしたら3年、5年で会社を去ることも十分にあると考えています。しかし、その時にどんな人材を社会に排出していくのかを考えることも、企業が存在している1つの使命なのではないかと感じています。当然、離職しないための取り組みは非常に大切ですが、目的が明確な人の方が組織に貢献して、会社を前に進めてくれるのもまた事実だと思います。

個人としても、会社とどういった関係性を構築して付き合っていくのかが求められる時代に入ってきます。雇用形態で見ても正社員だけでなく、様々な会社との関わり方があります。自分の強みを活かしながら、その時その時で自分と会社にベストな方法を選択していくことが、個人のためであり会社のためでもあると感じます。

そういった視点で考えると、「権利の主張」だけをするのが得策だと私は思いません。働き方改革が進み、無駄を省いていくことは当然必要なことですが、会社との関係性を構築していく中では、「一見無駄に思えるもの」も長期的な価値になっていくことも十分あります。例えば勤務外の飲み会などもそうですね。本当に必要なものと、無駄なものは個人で見分けていかないといけませんが、自分が成長できるきっかけがあると感じれば、将来への時間の投資と捉えることができます。

個人の権利も大切ですが、「今だけ、金だけ、自分だけ」という思考停止ワードに陥ってしまわないようにしないといけません。自分の主張だけしてしまうと、感謝の気持ちを忘れてしまいます。結果損ですよね?

これからの時代は、会社も社員もお互いに過度に依存せずに、良い関係性を保てるように意識することがとても重要な視点だと感じています。

そして、魅力のある人、魅力のある会社は、まわりを引き寄せるパワーがあります。

私自身、そんな人になりたいし、そんな会社を創っていきたいと思っています。日々勉強ですね。

2024年入社の新社会人の皆さん。ご入社おめでとうございます。
仕事を通して、貴方の可能性の幅が広がることを願っています。

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