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【ケアマネとソーシャルワーカーの連携が1番大切】

🌲はじめに

在宅ケアマネ、包括支援センター職員は病院のソーシャルワーカーと関わる機会が多い。

双方が窓口の役割を成す。

患者さんの入退院の際に、この両者の関わりがスムーズにいけば、患者さん、ご家族の負担はかなり減る。支援者側も余計なストレスにならなくてすむ。

これが、私たちの1番大切な役割だ。

🌲連携に必要な条件

①顔の見える関係

あの人なら大丈夫という信頼関係があれば、もう8割は連携がうまくいったようなものだ。

日頃から地域での多職種会議などに参加し、話す機会を持つことが重要。

そういう場に参加すれば、お互いの考え方に触れ、思考の傾向がわかる。

私はここに、ユーモアを交えながら、たわいもない話や仕事の話で情報交換ができるようになれば、顔を覚えてもらえたと考える。

②お互いの業務を理解する

入院中は入院中、退院後は退院後と、同じ患者さんに関わっているのに、そこで支援の輪が途切れてしまうことがある。

入院時はケアマネが患者さんの情報を病院に伝え、退院に向けて病院で担当者会議となる流れはだいぶ整ってきている。

入院中に、退院に向けて介護保険の新規申請をすることも多い。ただ中途半端な理解から、慌てて申請する必要のない患者さんを申請してしまうこともある。
時には、「医師が施設と言っているから施設」と決めつけて話を進めてくるケースもある。

大事なことは、まず窓口になる私たちが介護保険の理解を深めることと、患者さん、ご家族に同意が得られるように、わかりやすい説明ができるようになることだと思う。

関わる相談員の主観で、患者さんの人生の方向性を決定しようと誘導していくことはもってのほか。倫理観を持って仕事をしたい。

さまざまなケースを考えると、病院のソーシャルワーカーや申請時の窓口である包括支援センター職員、ケアマネの役割はとても重要だと思う。

『何を聞いて、何は聞かなくていい。
この人には今何が必要で、今後はこんなことが
予想できる。』
…こんな力があると先を見通した支援になる。

居宅ケアマネ、施設ケアマネ、包括支援センター職員、病院ソーシャルワーカーが、日々どのように業務を行っているのか、それぞれの職場に出向き実習し合う機会は、気づきを促しお互いを理解し合うために必要なんじゃないかと個人的には思う。

③グレーゾーンの業務

「これはケアマネの仕事?」
そう思うことは確かにある。

ひとりひとりの価値観や仕事に対する取り組み方の違いもある上に、入院、在宅の違いはあれど、1人の患者さんに対し、相談員として一緒にアプローチしている。

①②にも関連してくることだが、病院ソーシャルワーカーとケアマネの仕事は『連携すること』と意識しないと、お互いが不満だらけになってしまう。

「あのくらいそっちがやればいいのに」とか、
「なんで、私がやらなくちゃいけないの」とか。

決めつけや、狭い思考の中だけで判断せず、柔軟性を持って、協力することにつきる。

これくらいという内容でも小まめに情報共有することで、結局①②につながっていく。

ある程度の妥協も必要だと思う。でも決めたら「仕方なく」と言う考え方はやめたい。

🌲おわりに

病院内にはさまざまな医師や看護師等がいて、中には話を理解してもらえず、苦労されているソーシャルワーカーも多いのではないかと思う。

どんな仕事もそうだが、チームワークが必要であり、基本的なことだが、それには『思いやる』ことが大事になる。

コミュニケーション技術がかなり必要な職種だからこそ、上手くできた例、上手くいかなかった例の振り返りは必要だ。

この『つなぐ』役割を持つ私たちは、病院と在宅の2方向から1人の患者さんの支援を行う特殊な位置にいるからこそ、これからもタッグを組んでいかなければいけないのだと思っている。


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