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Honda FC、4年ぶり10回目のJFL優勝決定!

Honda FC、優勝おめでとうございます!

今回はもう、タイトルからどストレートである。婉曲はいらない。素直に喜びたい。前回の試合からわずか一日が経った11/12(日)、2位のソニー仙台FCがラインメール青森に1-3にて敗れた。
これをもってHonda FCとソニー仙台FCの勝ち点差は「7」に広がり、遂に全チームから逆転の目が潰えたのだ(3位以下の優勝の目は、Honda FCが11/11に勝利した時点で消滅済み)。

これによってHonda FCは2019年以来4年ぶり、10回目の現行JFL優勝を果たした。
2020年は中盤からの失速でヴェルスパ大分に、2021年は間違いなく恐るべきチャレンジャーであったいわきFCに、2022年は三つ巴からの最終3戦でコケて奈良クラブに譲ってしまったJFLの頂。今季は苦戦しながらも遂に、遂にその座を取り戻した。

幾度か述べている気もするが、Honda FCには元Jリーガーもいない。Jからレンタルした選手もいない。外国から引っ張ってきた助っ人もいない。プロ契約をしている選手も、今はいなくなった。全員がアマチュア契約で、日々半日は本田技研工業で本業に従事している。選手数も25名、決して分厚いとは言えない人数だ。

そのような状況でありながら1年を通して、あるいはJ3創設以降の歴史を通じて、常に優勝を争える位置につけるというのは、どれだけの努力、指導が必要なのだろう。
2014年の優勝、2016年~2019年の4連覇には、たしかにプロ契約の選手もいた。だが、それをもってしても、チーム力の維持というのは並大抵のものではないはずなのだ。1にわかファンとして、敬意を払う他ない。敬意という言葉で、足りるはずもないのだけど。ともかく、凄まじいことだと、私は思っている。

今季の振り返り

しかし今季、2023年のHonda FCは波乱のスタートだった。開幕戦こそ逆転勝ちで快勝したものの、2戦目からホーム連敗を挟んで7戦目まで勝利なし。順位も下から数えたほうが早い状況にまで陥った。
だが13節のクリアソン新宿戦で無失点の快勝を決めると、当時の上位陣、J3参入希望組が潰し合いの混戦を繰り広げていたこともあって、15節には3連勝で首位に浮上。そこからは成績の浮沈はともかく、一度も首位を譲らないまま優勝を勝ち取った。

敢えて悪く言ってしまえば、今季は混戦、潰し合いに助けられて果たした優勝とも言える。守備は安定し切れない部分が多々あり、攻撃力も、欲を言えばスッキリし切れない試合が多かった。
とはいえ、年期を越えて引き継がれてきた部分は健在だったし、J3参入希望組を相手に星を落とさなかったのも大きかった。もしも彼らを相手に一つでも星を落としていれば、そこから雪崩を打つように他チームにも敗れていた可能性はある。余計な敗北がなかったことが、優勝の一因と言えるだろう。

しかし、だからこそ。2敗を喫したソニー仙台FC、一度も勝てなかったブリオベッカ浦安をはじめとして、相星に終わったミネベアミツミFCや手痛い逆転負けを食らわされた鈴鹿ポイントゲッターズには、必ずや来季で逆襲しなければならない。
戦力向上を図らないチームなど一つとしていないし、来季も今季と似たような成績では、Jからも舐められる恐れがある。やはり「門番」が「門番」たるには、他チームを押し退けるような成績が必須だろう。
なにも2018年(勝ち点79、30戦中1敗のみ、道中18連勝達成)のような超圧倒的な成績は望んでいないが、それでも引き分けを減らす、得点を増やし、失点を減らすといった基礎的な一歩が、他チームを圧倒していく、コアなサッカーファンから一目置かれていくための要素となっていくと思う。

無論、先にも述べたようにチーム力の維持にかかるコストは非常に大きい。他チームに比べれば、自由度もさして大きくはない。だがそれでも、「門番」にはいつまでも「門番」でいて欲しい。「アマチュア最強」でいて欲しい。そう思うのは、贅沢なのだろうか。贅沢かもしれない。だが、Honda FCの1にわかファンとして、彼らにはそう在ってほしいのだ。

改めまして、Honda FCの選手の皆様、スタッフの方々。優勝おめでとうございます。再来週の最終節、そして来季、その先へと向けて、さらなる飛躍を祈念しております!

以上、1にわかファンの乱筆でした。

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