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優勝を引き寄せる貴重な1勝(JFL第28節・Honda FC対FCマルヤス岡崎)

甘美な2文字。そして、最大の甘美へ

1-0。勝利。展開などはさておき、勝利という言葉は、なんたる甘美な二文字なことだろうか。暫くの間味わっていなかったのであれば、なおさらだ。事実、Honda FCのホームでの勝利は、なんと7月末から数えて約4ヶ月ぶりである。その間に鈴鹿ポイントゲッターズ戦のあの手痛い逆転負けも挟んでいるから、喜びはひとしおだった。

そしてなにより。この勝利における最大の利点は、優勝を自力で引き寄せたことにある。昨日の勝利をもって3位以下がHonda FCを上回る勝ち点を稼ぐ可能性が消滅し、2位につけるソニー仙台FCもほぼほぼ3連勝が優勝条件と相成った。

この事実は、あまりにも大きい。優勝争いが単純化したのみならず、ソニー仙台FCに対して重篤なプレッシャーを与えることに成功したからだ。
もちろん、最終戦も勝利して自力で優勝を決めるのが最大値ではある。だが、勝負にはアヤがある。昨年もアヤがあった。それを考えると、今回自力で優勝までの距離を縮められたのは、あまりにも大きいのだ。

(12/13付。上記みたいなことをのたまっていたら、いともあっさりと昨日で優勝が決まってしまいました。優勝に関しての記事は、また後日。)

さて、観戦記

数日前までの暑さはどこへやら、今回は寒さが染み入る中での観戦となった。コートの下にレプリカユニフォームを着、バイクに跨って都田――Honda都田サッカー場へと向かった。9/30(土)の敗戦は諸事情で見逃したので、実に2ヶ月ぶりのHonda都田サッカー場である。

いつも通りちょっと早くにたどり着き、チケットとスタグルを購入してゆっくりと席につく。今回はうまいこと前過ぎず後ろ過ぎず、なかなか良い角度の席を取ることができた。時たま場所をミスって一部が見辛い席についてしまうことがあるので、私はまだまだ都田ビギナーだ。

今回購入したのはチャーシューとクレープ。白米や揚げ物を避けたダイエット食である。いや、クレープ買ってるやないかい、というツッコミは甘んじて受けよう。でもこのくらいはささやかに気分を味あわせてくれ。飲み物は水だし。

選手のアップやら試合直前準備を過ぎると、いよいよ本番である。今節はなんと、Honda FCから3名の選手がそれぞれ100試合出場/200試合出場/300試合出場を達成されたということで、ご家族からの花束が大盤振る舞いされていた。
しかし300試合ともなればJFLで約10年である。なんとも素晴らしいことだし、偉大なことでもある。プロから目をつけられることもあるHonda FC所属ともなれば、なおさらだ。無論、100や200も凄まじい記録である。おめでとうございます。願わくば、今後もHonda FCのためによろしくお願いします。

さて、肝心要の試合はというと、この日はなかなかに激しいゲームとなった。時折イエローカードが繰り出されたし、審判の判定に対してスタンドから抗議の声が聞こえて来たりした(いや、自分も声を上げたけど)。怪我人も出たし、タンカも2回出動した。

Honda FCは優勝のためにも当然勝ちたいし、FCマルヤス岡崎だって企業チームの一角として、プロ契約選手を抱えている立場としても、Honda FCを超えていきたいだろう。そうした熱さが、この一戦で入り混じった。と、私は思う。

しかしながら、最後にはHonda FCの意地が、4年ぶりの優勝への想いが上回った。最後の一押しを欠けていた状況からの、58分に先制。しかし相手だって攻めて来る。今年のHonda FCは、守備が若干怖い。危うい時間もある。
相手監督が、かつてHonda FCに黄金期をもたらした監督が交代の札を切ってくる。凌ぐ。凌いで攻める。チャンスを作る。逆に時折、ピンチも生まれる。
だが、今回の守備は落ち着いていた。レイラック滋賀の時のようなギリギリの危うさも、鈴鹿ポイントゲッターズの時のような信じられない被弾も、今回は起きなかった。弾き返して、無事勝利。優勝を引き寄せた歓喜に、しばらくぶりのラインダンスに、しばしの間酔いしれた。

帰りの私は、ハッキリ言って興奮していた。選手に、監督に後1勝を祈願し、「優勝お願いします」とまで言ってのけた。今思えば、余計なプレッシャーを与えてしまうような発言だったかもしれない。だがこの時は思いをぶちまけなければ気がすまなかった。なにせ、本格的にHonda都田サッカー場に通い始めてから、初めてのことなのだから(昨年は勝利はともかく、順位の逆転までは信じ切れませんでした。ごめんなさい)。このくらいは、許して頂けると幸いである。

いざ、最終戦

さて、Honda FCは次節が抜け番。そして11/26(日)がシーズンの、そしてホームでの最終戦となる。実はこの最終戦、個人的な都合で友人を招いた。そんな私のためにも、消化試合ながらも素晴らしい戦いを見せて頂ければ、とても幸いである。その前に、私が興奮しすぎてダメにならないようにしないとだけど。
ともかく。優勝が決まったことでセレモニーも行われるという。最後の最後までチョコたっぷりの、華やかな試合が繰り広げられて欲しいものである。

それでは、最終戦後に、また。

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