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葬列と連理とさよならを告げるタイミング

これはひどくセンシティブな話だ。


約10年の付き合いがあるフォロワーさんが亡くなった。
どうせ昨日の話ではない。
ただ、今は苦しい。

出会いはpixivで、「ポップンの絵を描いている人」という認識だった。自分の推しキャラを描いている人だったのでフォローしたのを覚えている。
黒く強い筆致で、攻撃的な彼を描く彼女が好きだった。
「創作企画」という彼女の描くキャラクターを描けるチャンスがあった時は描かせてもらった。
ちょうど私は同人誌を書くことにハマっていたので、ある時挿絵をお願いした。
「こんな感じで…お願いします…」な文章で恐る恐るお願いしたら快く引き受けてくれたのが嬉しかった。
(このnoteのタイトルは、つまりそういう思い出なのである。『葬列』って今考えてもトンデモナイ)
自分の中にあるぶっ飛んだオーダーが、彼女の手でベタ多めで表現されたのが堪らなくてしょうがなかった。
後日生原稿を貰った喜びのあまり、きちんとファイリングして飾ったのも懐かしい。

音ゲーも上手かった。
CAPACITY GATEの「Shiny World」を等速で踏める彼女。
真似しようと思ったけど1.25速が限界だったよ。

めちゃくちゃ上手かった


Yuta Imai「HIGH VOLTAGE」を勧められて楽しく遊んで、エクストラで「Absolute Evil」を一緒に拝むはずが「エクハつけ忘れたー!」と水泡に帰したのも笑い話。

なによりポップン。
スコアが近かったから、ポプともでよく比べっこもさせてもらってたな。クリアランプが更新された時は「あ、やってる」ってこっそり嬉しかった。

skebも何度か頼んだけど、TRPGの挿絵をお願いしたのが最後の依頼になってしまった。
「傀逅」というシナリオに、自分が操作するキャラと別に「大切な人」ポジションのキャラも用意する必要があって、思いついたのが創作企画の子を彼女に描いてもらうことだった。

重大なので書いたのだけど

あっさり了承してくれた…!!!!
納品はこだわってギリギリになったとのことだけど、それだけ気持ちを込めてくれていた。
その気持ちを持っていって行ったら、なんだかキャラクターを自分に、彼女に重ねてしまいセッション中にボロ泣きしてしまったのもいい思い出。

爆速で生還報告したやつ

その後8月に「傀逅展」というシナリオの世界観の展示が行われたため、こちらに同行してもらったのがホントに最後の話。
夜遅くの鑑賞で、人の少ない環境で「あの子達はこんなことをしてて…」「あの大切な人はこんなことになってて…」と取り止めもなく話をした。
帰りにシナリオとラバキーを買って行ったけど……

思い出は尽きない。なんだったら彼女は他ジャンルで関わっている人がたくさんいる。もしかしたらその人達が知る彼女もいる(はず)だろう。

それから半年。

訃報は寝る直前、目に入った。
泣いた。
涙が止まらなかった。
リアルの知り合いよりも長い付き合いになっていたのだと今さら気づいた。
インターネットで繋がった人を喪うのは、やっぱり辛い。
けれど。

どうか安らかでありますように。

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