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(つぶやき小説) 真昼の夜道

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続いたら、私がうれしい。不定期。
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#テスト

通信大学はスクーリング以外はレポートを書く作業に終始される。とにかくレポート、レポート、レポート。レポートを出したらテスト、テスト、テストである。あなたは、ひたすらにレポートを書き、テストを受けるという日々をすごす。終わりがみえないが、一歩一歩、地道に進むしかない。(3545日)

ただ、いいこともあった。通信大学のテストは会場まで行き受けなければならない。つまりは外出できるということだ。あなたはテストのあとには、外遊をした。本屋に行き、甘味に舌つづみをうった。けれども満たされなかった。一時は楽しいが、いつまでも楽しいわけではない。勉強せねば。(3450日)

テストの結果は散々たるものだった。テスト勉強はせずに、手当たり次第にレポートを優先的に送っていたのだから。テスト勉強はしなかった。普通ならば、通信学生のコミュニティに属し、テスト問題を工面するのだろう。あなたはできなかった。怖かった。人と関わってつぶれたくなかった。(3420日)