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借金から学んだこと

借金と言うと聞こえが悪いですが、私は今までに消費者金融を始め、信販会社、車のローン、そして今現在は住宅ローンと様々な金融機関から借り入れをしてまいりました。
そこで今回はその実体験をもとに、苦労した点、
注意点、私なりの返済方法を紹介してまいりたいと思います。ご興味のある方はお付き合いください。



ローンの契約は慎重に

私が初めてローンを組んだのは車のローンです。
まだ免許取り立てで、もう車に乗りたくて乗りたくてしょうがありませんでした。
その時、たまたま見に行った中古車センターに並んでいたマニュアル車に一目惚れし、60回払いで即購入しました。
5年間なんてあっという間!月々36,000円の支払いなんて大した事ない!と軽い気持ちでいました。

【未来は何が起こるか分からない】

当時15.6万の給与しかもらっていなかった私ですが、車のローンに加え、駐車場代・生命保険に加入しプラス40,000円。給与の約半分が消えます。
そこにレジャー施設等のチケットが安く購入出来ると言う会員になってしまい、その利用料と引き換えになぜか絵画を購入させられ月20,000円のローン。
更に愛車が雨の日にカーブでスリップし、電柱に激突!お気に入りのフロントはぐちゃぐちゃになり、車両保険には入っていなかったので、修理費に月20,000円のローン。
見る見るうちに支払いがキツくなっていきます。


ご利用は計画的に

お金に余裕を持ちたいと思い始めた私は、完全歩合制の営業職に目を奪われます。
営業経験もなく、口下の私が思うように稼げるわけがありません。
その時の年収は恥ずかしながら僅か100万円です。
月に50,000円しか給料が入らない時もありました。当然それまでのローンは払い切れず、ついに消費者金融に手を出してしまいます。

恐る恐る雑居ビルに足を踏み入れ、A社から50万円借り入れました。簡単な手続き一つでまとまった現金を手に入れた私は一先ず安心してしまいます。
しかし、そこから借金地獄の始まりです。
50万借り入れたお金ですが、これまでのローンに加え、当然返済していかなければなりません。

【借りた以上に返せる収入がなければ返せるわけがない!】

消費者金融に駆け込む人と言うのは、大抵資金繰りに行き詰まった人です。既にお金が回っていないわけですから、返すあてがなければ返せるわけがありません。むしろ借りることよりも収入を増やすことに目を向けるべきなのです。
「ご利用は計画的に」とはまさにその通りです。


雪だるま式の仕組み

出来の悪い私は営業職から抜けられず、A社から借りた50万円をB社から借りて返済しようと考えます。その額20万円。一時的にはしのげますが、到底足りることもなく更にC社から10万円。
これが雪だるまのようにどんどん膨れ上がっていく借金の仕組みです。

【借金を借金して返すのは不可能】

当時私はこの他に信販会社から20万円キャッシングをしていました。支払い期日が遅れると、恐ろしい事に会社にまで連絡をしてきて、『何日までにお支払いください。支払いできなかった場合には残金を一括で支払ってもらいます。』と冷静に忠告してきます。
絶対に借りたお金をさらに借り入れて返す事は不可能なのです。


返済に明け暮れた日々

もう首が回らないとやっと気がついた私は、安定的に収入を得られる仕事を探し始めます。そして、支払い額から考え、手取り30万円もらえる夜間のコンビニ配送を見つけました。
毎日睡魔との戦い、給与は全て支払いへと消えてしまう為、お腹が空いていても食べ物を買うお金はありません。水一杯もらいに友人宅へ駆け込んだこともありました。
唯一の救いは廃棄処分され集められた、おにぎりとサンドイッチでした。

【数字を追いかけるのは本当に辛い】

少し話しは違いますが、営業マンは何日までに後幾ら売上げろ!と毎日ノルマに追われている事と思います。
ダイエット中の女性も後何キロ痩せないと、と体重計と日々向き合っている事でしょう。
節約も一緒で、何年後までに幾ら貯める。今月は後幾ら使えるとお金と向き合っているはずです。
数字等気にせず好きなように遊び、好きな物を食べ、欲しい物を手にする事が出来れば何もストレスはないはずです。それがお金に制約があり、
数字を追いかけるようになるとなぜか物凄く辛くなるのです。


借金の返し方

複数か所から借り入れている場合、幾つか返済方法があります。


1.借入先を一本化する
2.高金利又は借入額が多いところから返済する
3.出来るだけ早く多くの金額を返済する
4.専門家に相談する


1.借り入れ先を一本化する
複数カ所から借り入れがある場合、返済期日が異なる為、管理していくのが大変になります。公共料金等の支払いを全てクレジット払いにまとめるのと同じように、支払い先を一社にする事で管理が楽になります。
その変わり、その一社以外の借り入れ先に全額返済する事になるので、まとまったお金を用意する必要があります。


2.高金利又は借り入れ額が多い会社から返済する
消費者金融や信販会社の金利と言うのは10%をゆうに超えます。なので当然借り入れ額が多ければ多い程、利息額は多くなりますし、仮に小額であってもかなりの利息を支払う事になります。

例えば私の場合、C社から10万円借り入れて、月3,000円返済していましたが、そのうちの利息額は1800円程だったと思います。

高金利と言う条件は変えられませんので、借り入れ額が多い、又は金利が1番高いところから返済していくのが1番無駄に利息を支払わずに済むのです。


3.出来るだけ早く多くの金額を返済する
これは2に付随します。金利が高いので借り入れ額に関係なく、借りている期間が長ければ長いほど利息額は増していきます。
なので、できるだけ早く多くの金額を返済して、元本を少なくすることで、利息額を最小限に抑える必要があります。


4.専門家に相談する
私の場合、約200万円を何とか2年かけて返済することができましたが、借り入れ額がもっと多額の場合には、自分ではもうどうにもできないので、専門家に相談された方が良いです。
1人で悩まず、まずは相談してみることをお勧めします。


*住宅ローンは繰り上げ返済したほうがいいの?この話は様々な意見がありますが、私はできるだけ多くの金額を早く返済した方がいいと言う考えに変わりはありません。
なぜなら家計の中で住居費が占める割合が1番多いからです。今支払っている住宅ローンが全てなくなり、住居費の負担がなくなったら、どんなに楽なことでしょう。
その分のお金は他の事へ回すことができますし、
何より精神的な安心が持てます。
いつ金利が上がり、いくら返済額が増えるのか、そんなことにいつまでも怯える必要はなくなるのです。

その反面、まとまった金額を返済に充てることによって教育費、万が一働けなくなった場合の生活費、老後資金等が不足するようでは本末転倒です。ライフプランを家族と慎重に話し合う必要があります。
また、金利がある世界に突入したとは言え、まだまだ低金利には変わりはありません。返済額にゆとりがあるようなら無理に繰り上げ返済をする必要はないでしょう。

もう一点、繰り上げ返済をした後に契約者に万が一の事があった場合、本来遺族に残せるはずだったお金を住宅ローンに充ててしまうことになります。団信保険もありますので、その点も検討材料の一つになります。
考え方によっては生命保険をかけておき、相続税対策をしておくと言うのも1つの手かもしれません。
いずれにしても、いろいろなパターンが考えられますので、家族と検討しておくと良いでしょう。


リバウンドには気をつけよう!

借金を全て返し終えた後と言うのは、気持ちが物凄く楽になります。返済の事を気にしなくていいですし、何よりお金を自由に使えるようになります。食べたい物が食べられ、好きな所へ旅行にも行けます。そんな幸せな事はありません。
私は皆んなで楽しくお酒を飲むのも好きでしたので、完済後は殆ど飲食代へと給与は消えていきました。

【チートデイを作ろう!】

チートデイとはダイエットをしている方が計画的に食事制限を解除し、一時的に摂取カロリーを増やす日のことを指します。
チートデイを定期的に設けることで、カロリーを補い、筋肉量や基礎代謝低下の予防が期待できると共に、ストレス発散にも繋がります。
これは借金返済時にも当てはまる事と思います。お金に制約があるので派手な事は出来ませんが、頑張っている自分に少しでもいいので、ご褒美をあげた方が精神的にも良いです。
また、完済後にも計画的にお金を使うような思考が作られれば、無駄遣いを予防する事も出来ます。


最後に
ここまでお読みいただいた方は何てバカな奴なんだと思った事と思います。若い頃は無知で本当にどうしようもありませんでした。
ですがお金に困った時と言うのは、悪い方向へ行きがちです。簡単にお金が手に入ると言う広告に騙されたり、悪知恵が働いたりします。
私の経験上、地道に働いて安定的に収入を得た方が絶対多くのお金を得られると思います。
考える力があるのなら、どうやったら資産を増やせるのかに思考を使いましょう。
お金に困っている時と言うのは、誰かに助けて欲しい状況です。ですが、道を一歩外せば人生が狂ってしまいます。
私の経験談なんて可愛いものですが、この記事を読んで少しでも良い方向へ進んでいただけたらと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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