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ナレとはカクセイとマヒ

なんにでも慣れというものがある。

でも この慣れというのはよく悪者あつかいさている。

クルマの運転などは免許を取得して慣れた頃に事故りやすいとか。
リスクマネジメントの観点から見ると たしかに慣れには注意が必要だ。

しかしこの慣れというのは非常に重要な機能だと思う。

もしこの慣れというモノがなかったらどうなるか。

怖いことはずっと怖い。
クサイものはずっとクサイ。
痛みがずっと痛む。
嫌いな人がずっと嫌い。
スキがずっとスキで嫉妬が終わらない。
何ごとにも緊張がつきまとう。

慣れがないだけで日常生活にかなり支障をきたす。

最近、この慣れに助けられた。

職場のトイレが激しく詰まり その復旧作業ひたすらラバーカップに駆り出されたのだ。

やりはじめは クサイし汚いし 細心の注意をはらい 飛沫ウン汁が自分にかからないように頑張っていた。

でもしばらく作業ラバーカップをしていると、そんなこと気にしている場合ではなくなって来る。

汚れることを恐れていては仕事にならない。

ここで慣れというものが発動した。
臭いはとっくに気にならなくなっていた。

多少の飛沫ウン汁がかかっても後で洗えばいいやと大胆な仕事をするようになった。

その時の僕はまさに無敵状態。

マリオならスター状態。
ドラクエならアストロン状態。
FFならバーサク状態。
ポケモンなら回避率マックス状態。
ゼルダなら妖精マックス状態。

そんな心境だった。

でもこれは慣れという名のマヒだ。

感情と感覚がマヒしている。

人間ってすごい。

この慣れを使いこなせれば何でもできるんじゃないか。

そう思わせる覚醒ぶりだった。
ラバーカップ(スッポン)と一心同体になっていた。

ノーマルへっぽこ状態の今は同じ作業をしたくないと心の底から思っている。

どうやら慣れマヒは持続しないらしい。

その方がいい。

慣れにはリスクがつきまとう。
慣れれば解決という場面ばかりではないのだ。

初心を忘れるなとよく聞くが それは慣れるなマヒするなということだ。

でも僕は初心なんてものは むかーしむかしに忘れてしまった。

忘れるのだけは上手なのだ。

えっへん。

そもそも毎度初心なヤツはいやだろう。

慣れたベテラン感を出しているほうがいい。

実際ベテランなのに 初心を〜 なんて言っているヤツは二流だ。

あ、別に僕が一流と言っているわけじゃないよ。
それは他者が決めることだから。

え?
ぜんけいは一流?


ありがとう。照れるなぁ。

ところでなんの一流なのかな。


ん?
アホ?

一流のアホってこと?


んー。
まぁすぐに慣れるか。

その称号はありがたくいただいておこう。

こうやって悪口でさえも慣れマヒる。

怖いね。

記事の投稿も慣れて適当なことばかり発信していてはダメだな。

いや、慣れているからこそ自然体で素敵アホな言葉を紡ぐことが出来ているともいえる。

この 慣れ=覚醒+麻痺の状態 を維持できれば、これからもアホ素敵なエッセイを書き続けることができるかもしれない。

コメントでキアリクとかエスナとか唱えないでね。マヒが治ってすごく普通のことしか書けなくなるから。

ではまた。

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