その行動はリスクに見合っているか
僕はあまり他人のことを とやかくいう人間ではない。
母からよく言われたもんだ
「よそはよそ うちはうち」
と。
その通りだと今ならわかる。
だから他人に対して
「スキにしたらよろしい」
そういうスタンスで生きている。
良く言えば「心が広い」
悪く言えば「無関心」
でも どうしても気になる他人の行動がひとつある。
それは絶対に得なことなんてないことだ。
ルールを守りましょうよと思う。
滅多に見る事はないが、たまに見かけると残念な気持ちになる。
それはシートベルトに関することなんだけれど。
だれも乗っていないクルマ。
その運転席も助手席もシートベルトが刺さったままになっている。
多分乗り込んでも そのまま走り出すはずだ。
そんなに嫌なのかシートベルトを装着することが。
刺さないと音がうるさいもんね。
だから刺したまま上に座り 走り出す。
「面倒くさい」「カッコ悪い」「あえてリスクをとる私カッコいい」
こんなしょーもない理由で 命が助かる可能性を著しく下げるのか?
法律うんぬんではなくシンプルに自分の安全に対するリスクマネジメントはどうなっているのか
と疑問に感じると共に恐怖を感じる。
自分の安全を顧みないヤツが他者の事を重んじるとは思えない。
そんな人間が殺人マシンを運転している。
だからそういうクルマを発見したら関わらないのが一番いいだろう。
そして怖いのは運転席も助手席もシートベルトが刺さったままだということ。
危険を顧みない人間が二人も乗っているのだ。
怖いよ。
だって自分たちでは もう今更シートベルトをする事はできないでしょう。
きっとプライドが許さないはず。
どっちが先にシートベルトを装着するのかチキンレースをしているのだろうか。
どちらにせよお近づきにはなりたくないね。
きっと何物にも縛られたくない自由人なんだろう。
宇宙へ飛び立てばいいと思う。
大気からも解放され きっと清々しい気持ちになれるだろう。
そしてたぶん宇宙に行くときには シャトル内でシートベルトを装着しているだろうね。
そう想像すると 如何に自動車事故の危険性を認識していないかということがよくわかる。
おっと、一方的に悪くいうのは僕の博愛主義に反するので 少しは肩入れしてみよう。
もちろん装着できない理由がある人がいるということは知っている。
では運転席も助手席もシートベルトを装着できない状況を想定してみよう。
ふたりとも妊婦
ふたりともアバラ骨骨折
ふたりとも力士
ふたりともシートベルトアレルギー
うーん。
僕の常識の範囲内ではこれぐらいしか思いつかない。
無念。
ちなみに「座席ベルト装着義務違反」という違反で 行政処分の対象になるとのこと。
さぁそのしょーもないプライドは捨てて安全にルールを守って危険物に乗り込もう。
結局はそれが一番カッコいいのだから。
シートベルトがもっとカッコいい名前だったなら
装着率はもう少し上がるかもしれない。
それともルールを守れない天邪鬼さんには 禁止されるとやりたくなるカリギュラ効果を期待した名前がいいだろうか。
いや ベルトを装着するとご褒美がもらえるようにするか。
まったく。
ルールを守らせるというのは本当に大変だ。
もう僕がベルトを付けてあげるよ。
すごく密着することになるから覚悟するように。
うなじに凄〜く くさ〜い香水を付けておくね。
それが嫌ならちゃーんとベルトを装着してちょうだい。
僕だってくさいのは嫌なんだから。
ではまた。
次回予告(ウソ)
「ぜんけい シートベルト警察を組織する」
の巻き。