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やらない善より、やる偽善

僕は福祉業界で仕事をしている。

でも福祉が好きでとか、人のためにとか、社会のためにとか、そんな崇高な福祉人間ではない。

自分の生活の為の職業福祉だ。

なりゆきで始まった仕事がいつのまにか14年。

そんな気持ちで務まるのか?と思うでしょう。

なんとかやっていけている。

仕事は基本的には自分の生活の為にするもんだよね。

それが人の役に立つと尚良しって感じか。

人の役に立たないことは、仕事として成立してなさそうだけど、どうだろう。

そんな仕事は思いつかない。

何かしらは人の役に立っているはずだ。

でも誰かの為にって思いながら仕事に励んでいる人は少数派ではなかろうか。

福祉業界や保育業界は、その道に興味がある、人の役に立ちたいと願う人が集まるイメージがある。

保育業界はその傾向が強そうだ。

保育士資格を大金払って学校に行き、やっとこさ資格を取得して、仕事に励むわけだから。

そら使命感に燃えるよね。

保育士資格を取得しても、保育業界に行かない人間もかなり多い。

勉強中に思っていた世界と違うと気がつくのだ。

でもそこで、気がついて別の道を歩むのは正解だ。

気楽に出来る仕事ではない。

親目線でいうと、そんな輩にこどもを預けたくない。

人間わがままなもんだ。

自分は福祉の心は持ち合わせていないが、自分のこどもは保育の心を持った人に見て欲しいと願う。

しょーがない。


さて、福祉業界に話を戻そう。

福祉業界は基本的に無資格で働けるところが多い。

だから学校を卒業はしたけど、就職先が決まりませんでしたって人もよく来る。

落ちこぼれ達の最後の砦なのだ。

成績優秀で、どこでも就職できる人間は間違いなく福祉業界には来ない。

そんな採用基準な為、福祉スタッフは様々な人間がいる。

なので心からの福祉人間はかなりレアものだ。

8割ぐらいは職業福祉だろう。

それでも、そういうひとたちがいるから社会は回るのだ。

だからそこに、ケチをつけるのはよくない。

理想は全員が福祉を志し、利用者ファーストで働けたら素晴らしいだろう。

だが現実はどうか。

介護職と聞いて良いイメージをもつ人はいないだろう。

激務で薄給のイメージがつきまとう。

だから職業福祉でもいいのだ。

やらない善より、やる偽善だ。

偽善でもいいのだ。

自分の為に働いた結果、人の役に立っているんだから立派だ。

職業福祉でもいいので、もっともっとこの業界に人が来て欲しい。

未経験でもいい、福祉の心をもっていなくても大丈夫。

そのうち福祉の心が芽吹くかもしれない。

僕も来年ぐらいには、芽吹いているかも。

職業福祉な人間だからこそ、フラットに物事を見て、感情に仲間されない支援が出来ることもあるのだ。

さぁnoteを覗いてるあなた。

福祉業界は門戸を大きく開いてあなたを待っている。

どーんと飛び込んで人の役に立つ喜びを知ろう。

ではまた。




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