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報連相を忘れずに 掃除機が〇〇と化す

報連相は大事だ。
こんなセリフを耳にタコができるぐらい聞いてきたと思う。

でもこれが難しい。
何をどこまで 誰まで報連相すればいいのか。
そういう基準がないのに、報連相をしろというのは横暴だ。

ほら、そこの話しかけるなオーラを出しているあなた。
話しかけても鬱陶しそうに話をきいてはダメだよ。
報連相する気力がなくなっちゃう。

そんな報連相は なにも会社だけの話ではない。

家庭でも報連相は重要だ。
パパだけ知らされていない なんてことはあってはならない。
先日、報連相がうまく機能しておらず、小さいが重大な事件が発生した。

ある休日の朝、子どもたちを保育園へ送り届け ひとり時間満喫のために家事をササッと片付けていた。順調だ。
妻から仰せつかった用事も終わった。

最後に掃除機をかけて終わり。
普段通り掃除機をかける。
吸引力は普通と強が選べるタイプ。

僕は強がスキ。

フルパワーでゴミを吸う。
息子のLaQを吸わないように注意を払って。
軽快にかけはじめる。

すると何か臭う。


掃除機を止め、あたりを見渡す。

この臭い。
絶対にカメムシだ。

さっき洗濯物を干すときに開けた窓から侵入したか?
僕は神経を研ぎ澄ませ 視界を360度まで広げる。
心の目でカメムシを探知する。

いない。

折りたたまれたカーテンに張り付いているのか?
シーリングライトの上に潜んでいるのか?
カメムシの気持ちになって考えるが、いない。

おのれカメムシめ。

僕の穏やかな休日を台無しにするな。

たかだか数cmのムシに心を乱される。

臭いはもう消えていた。
捜索はいったん打ち切りだ。
正直あんまり対峙もしたくない。

もともといなかったのだ。
そう自分に言い聞かせて掃除機を再開する。

臭い。

猛烈に臭い。


おかしい。
いつも息子と おしり探偵を見ている僕はピーンときた。

吸ったな。

僕が知らない間に吸ったな。
掃除機で、妻が。

ムシが苦手な妻は家に侵入したムシを掃除機で吸うクセがある。
掃除機はリーチが長いし 吸引して中に封印することができる。吸いたい気持ちはよくわかる。

しかし、吸われたぐらいで死ぬムシたちではない。

出てこられないかもしれないが生きているのだ。

そして僕がなにも知らずに強でぶん回す。
そらカメムシもクサイの出すよね。
ハリケーンの真っ只中にいるようなモノだ。

そして出されたクサイなにかは掃除機の排気口からすごい勢いで噴射される。

掃除機がカメムシ増幅器と化す。


ねぇ吸ったなら僕にも教えてよ。
報連相してよ。
とってもクサかったよ。

あなたも掃除機でカメムシを吸ったなら、家族にその旨を伝えよう。
なにも知らずにカメムシ増幅器を使うと 家が猛烈にクサくなるよ。

ではまた。

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