うぬぼれし者が必要じゃ

僕はこのnoteで罪深いことをしてしまったかもしれない。

noteには毎日新しいクリエイターが誕生している。

みんな希望を胸に抱いて文章を作成しているに違いない。

多くの人に読んでもらいたい。
自分の才能を知らしめたい。
有料記事をバンバン売るぞ。
noteで天下取ったるで。

そう意気込んでいるだろう。

そんなクリエイターはもちろん先輩クリエイターのアカウントをチェックしているはずだ。

いわば同業者ライバルだからね。

そこで「ぜんけい」なるアカウントを発見する。

ふむふむ。
エッセイを書いているアカウントのようだ。

ほほう。
毎日投稿をしているらしい。

ムムム。
遡るとかなり前から投稿しているな。
興味深い内容も多い。
実にユーモアに富んでいる。

こりゃさぞかしフォロワーも多いんだろうなぁ。

どれどれ。

え？
たったコレだけ？
10万人ぐらいいないとおかしいだろ。

スキも。
たったコレだけ？
こんなに面白いのに。
1万スキはくだらないはずなのに。

嘘だろ？

そんな…。

これじゃ自分なんていくら頑張っても到底敵わない。

もうnote辞めよう。

儚い夢だったな。

こうして僕のユーモアスキルの高さが 新生クリエイターを絶望のどん底に突き落とし 希望を根絶やしにしてしまっているのではないか。

それが僕の犯した罪。
いや現在進行系で犯している業。
おぉなんと罪深いことか。

知らずしらずの内に若い芽を摘んでいたとは。

これはなんとか救済しなくてはいけない。

新生クリエイターを救うのだ。

さて新生クリエイターの諸君。

よくぞこのアカウントに辿り着いた。

あなたはラッキーだ。

noteにはこんなにも面白い人がいるのかと驚いたことと思う。

しかし この記事ではなんにもノウハウは学べない。
フォロワーやスキの増やし方はこっちが教えて欲しいぐらいだ。

僕からあなたに教えてあげられることは多くはない。
しかもそれはノウハウではなく ただの精神論だ。

でもコツコツと投稿を続けているのは事実。

だから ささやかながらnoteを続けるコツを伝授したい。
いや、伝授させてほしい。

僕の罪を少しでも軽くするために。

記事を投稿する=あなたはクリエイターだ。

ではクリエイターに必要不可欠な要素とはなにか。

それは「うぬぼれ」だ。

漢字で書くと自惚れ。

厚顔無恥うぬぼれとも

唯我独尊うぬぼれとも

自分勝手うぬぼれとも

言える。

自分をスキになる。

そういう心持ちで記事を作成するべし。

自分の才能にうぬぼれろ。
周囲の才能は無視しろ。
数字に惑わされるな。
とにかく投稿しろ。
人の役にたとうとするな。
自分の思考をそのまま文章にのせろ。

見ず知らずの人の思考に触れることが出来るのがnoteの良いところ。
ここまでの僕の記事を読んで思っただろう？
「こいつうぬぼれてやがる」と。
それでいいのだ。

さぁ新生クリエイター諸君。

その怒り 喜び 悲しみを読ませておくれ。

文章は飾らなくていい。
思いの丈を綴って欲しい。

僕はそんな記事が読みたい。

ここで僕はもうひとつの罪を告白せねばなるまい。

新生クリエイターを捕まえて自分の思想を刷り込み、僕が読みたい文章を作成させようとした。

これは自由を奪う行為である。

そう この記事はトラップ記事だ。

noteにはこういう記事もある。

注意してよく見極めるべし。

ただ 無垢なクリエイターにはこの記事がトラバサミのように食い込み離さないことを願う。

今、noteにはうぬぼれクリエイターが必要だ。

そう うぬぼれし者が。

あなたがなるんだ。

真のクリエイターうぬぼれし者に。

ちなみに僕は弟子をとらない主義だけど どうしてもというなら師匠と呼んでもいいんだよ。

ではまた。

あ、ベテランクリエイターは「こいつまた変なこと言ってるよ」と暖かく見守りに徹していてね。