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「RRR」に思い焦がれて。

2023年のゴールデンウィークに「RRR」という映画を観た。
その衝撃はすさまじく、一言でいえば今までに観たことのない映画だった。

そして、私のハマり方もすさまじく(しかし、もーーーっとディープなファンの方もいらっしゃるので、私は浅瀬にぷかぷかしている程度です)

結局「RRR」自体がものすごいロングランだったので、映画公開から1年上映していた映画館もあったほど。上映期間中に7回映画館に観に行った。アマゾンプライムでも観れるのだけれど、やっぱり大きなスクリーンで観る映画は特別なものがあった。音響も違うしね。

友達に聞いても観に行っている人はほぼゼロで、「あー、あのインド映画ね」で次に来るのは「インド映画って踊りすごいんでしょ?」だった。
いや…踊りすごいんですよ。そこは否定しませんよ。だけどね、この踊りがメインじゃないんだよ。二人の友情がここで表現されるのですよ…

もどかしい思いをしながら、未だ見ぬインドという未知の国への憧れを募らせていくのであった。代々木公園の「ナマステインディア」というイベントにも参加して、チャイやパニプリを食べた。「RRR」がブレイクしたお陰で他のインド映画も上映される事が増えたため、色々なインド映画を観に行った。

インド映画の特徴として上映時間が3時間越えがほとんどなので、インターバルが必ずあるのだが、日本で上映されるとノンストップ。インターバルナッシングなのだ。ともすると、トイレ問題が発生する。

初心者だったころは、途中でトイレに行ってしまうこともあったけれど、今はポップコーンか餅を食べておけば、トイレ問題は解決することを心得ている。皆さんお勧めですよ。

そんな風にして「RRR」からインド文化まで映画を通して、また、インドに関する宗教本や「河童が覗いたインド」等の本を読んで知識を吸収していった。そんなときにふと、「インドに行きたいな」という思いが沸いた。

そして、紆余曲折あり、私は2024年の春にインドに行ったのだ。
「RRR」の衝撃から1年弱。
そこで、私が「RRR」を7回観た話をしたとき、知り合いのインド人に言われたのが…

「日本人はストレスとか我慢が多いんだね」と。

確かに…この映画を観た方ならわかるかもしれないけれど、簡単に言うと抑圧された社会情勢を鉄拳制裁で終わらせる内容。

私は気づかないうちに、ストレス発散のためにこの映画を観ていたのかもしれないと…その時にはっきりと気づいたのだ。
そのストレスの原因も自分でぼんやりと自覚していた為になんとも言えない気持ちになった。

こうして、「RRR」を観たことにより、インド文化を学び、実際にインドに行き様々な体験をすることができた。そして、自分で蓋をして見ないようにしていたもの達と向き合う気持ちを手に入れたのだ。

今、その蓋を開けたもの達と向き合ったり距離をおいたりしている途中だけれど、言えなかった事をしっかり伝えられる事もできた。黙っていては誰にも何も伝わらない。この経験も無駄ではないと思えるようにしたい。

「RRR」から始まった気づきは、私に大きな変化をもたらしている。







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