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親知らず奮闘記①

人生で初めて、親知らずを抜きました。
皆さん多くの方が経験するであろう出来事だけど、はじめての経験のなか色々気づきがあったので、感想もこめて書き記しておこうと思います。
 
 

基本スペック

まず私の歯の状態からご紹介しておこうと思う。
現在歯列矯正中。スタートしてから2年経過。
上顎は歯裏に、下顎は歯表に矯正器具がついています。
下顎の歯表についている器具は、たびたび頬の内側にひっかかって口内炎を起こすなど、厄介者。

そして、親知らずはというと、下顎にのみ2本ある
上は生まれつきなく、歯科検診や歯医者さんでレントゲンを撮るたびに「上は抜いたの?」と聞かれるけど、抜いていない。
もともと存在しなかったのです。

わたしの口の中に存在する親知らず2本は、3年前くらいからひょっこり頭が見えていて。
「食べかすがつまりやすいから、気をつけて磨いてね〜」と言われ入念に磨いて守ってきたつもりだったけど、ひょっこり見えていた範囲がどんどん大きくなり(磨きすぎ?)、のちの定期検診でどうも左下は歯が横向きについているようなこともわかっていました。

 

はじまり

親知らずとの共生は3年前からはじまっていたわけだけど、闘いに変わったのは2ヶ月ほど前のこと

歯列矯正をしていると1ヶ月に1度は器具の様子を見てもらう機会があります。
いつもの通りワイヤーを交換して、歯をきれいに洗浄してもらって。
ワイヤーを変えると数日間は歯が動くので痛くて食事がしにくいけど、数日すれば元に戻るので、今回もそう思っていました。

いつもより左の下の奥歯が痛む。
歯を前に寄せると言っていたから、頑張って動いてくれているのかな?
我慢我慢....何日も待つけど、痛みはなくならない。
むしろ、口が開きにくくなってきた。
噛むとツーンと痛みが走って、食事しづらい。
スマホのライトで照らしながら、鏡の前で左奥を覗いてみると真っ赤に腫れている。
もしかして親知らず??

今まで大人しくしてくれてたのに、なぜ?
それにしても、ものを食べるたびに痛い。何も食べられない。
急いで徒歩数分の歯医者に行こうと電話したら「来週まで予約がいっぱいで受付してません」
なぜ電話したかの理由も聞かずに断られた。
緊急なのに...と悲しく思いながら、距離はあるけどかかったことのある歯医者さんに電話。
「お待ちいただきますが診れます、いつ来られますか?」ああ、神様!!
翌日に急遽お休みをもらって、診てもらうことになりました。

やっぱり原因は親知らず。
細菌感染で腫れてしまったらしいです。
そして、咀嚼するたびにその腫れたところを歯列矯正の器具で挟んでしまうものだから腫れが引かない。
それは想像するだけで痛い。現実だけど。
歯医者さんの判断で、矯正器具の接触面を少し削ってもらって、腫れた部分を挟まないようにしてもらいました。
抗生剤などをいくつかもらって一旦帰宅。
突然痛みがなくなるわけでもないので、痛み止めを飲みながらお粥生活スタート。

1週間後、腫れはおさまっていつもの調子に戻ってきたけれど
また腫れたり、角度的に虫歯を引き起こす可能性もあるとのことで、これを機に抜いてしまおう!ということになりました。
 

抜歯当日

歯列矯正をする方って多くは歯を抜くと思うんです。
私も上下2本ずつ、計4本を抜歯してきました。
その経験もあって、親知らずといえど歯を抜くときの感覚には慣れているし、その後の過ごし方も心得ている私は楽勝だろうという心持ちで臨みました。

当日、病院へ行き受付をして、あっという間に手術台へ。
麻酔をしたあと効き始めるまでの間、担当医の先生がずっと話しかけてくれる。
「最近暑いよね〜」
「歯列矯正、何年もかかって大変だね。」
緊張をほぐすためかな?私は慣れているから大丈夫ですよ〜と思いつつも話していたら、だんだんと舌の左側だけ痺れてくる
続いて、左手がガクガクして、震えが止まらない。
恐怖か麻酔の効き目が良いのか....わからなかったけど、だんだんそのわからないものが確実に恐怖になっていって、大丈夫かな?と不安になってくる。

いよいよ抜歯。
長く感じたけど、たぶん15分くらいだった。

歯茎を切って、親知らずは削って三分割にし、取り出してもらいました。
抜いた後の歯を見たけど、三分割したのでいったい何なのかわからない。本当に私の身から出たものなの?という感じ。
プラスチックのカケラのようでした。

術中、心強かったのは先生がすごく変化を見ていてくれたこと。
顔をちょっとでもしかめると「痛い?いったん止めるね!」とすぐ対応してくれたり、「痛かったら言ってね。我慢大会じゃないからね。」と痛いことを伝えやすくしてくれて。
実際そんなに痛くはなかったのですが(我慢はできるくらい。たまにピリッと響く感じ)、お気遣いいただき感謝でした。
 
抜いた後の過ごし方について、熱いものはNG、ぬるいか冷たいのはOKという説明を受け、いままで抜歯した後に気にしたことがなかったので、そうなんだ〜と新たな知識を得て帰宅。
麻酔が切れるまで4時間くらいかかり、ようやくぬるいお粥を食べれるようになった頃にはお腹がペコペコでした。
 

長すぎるので、続きはまた次回!
ただの備忘録ですみません。
この経緯が、今後親知らずを抜くかもしれない人の参考になれば幸いです。

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