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次亜塩素酸ナトリウムって何?

みなさんこんばんは。
どーもMittsuです。
アツアツのくるみパンを食べて火傷しましたw
さて、今日は昨日のアルコール手指消毒剤に続き、医療機関ではご用達の次亜塩素酸ナトリウムについてお話しします。

次亜塩素酸ナトリウムについて

一般的には「ハイター」という製品でお馴染みの薬剤になりますが、個人的には超万能で、何かとお世話になっています。

消毒薬としても濃度を調整して、さまざまな機器や物品を消毒ができますし、一般家庭では、衣類の漂白やコップについた茶渋を取るといったことにも使用したことがあるのではないでしょうか。

新型コロナウイルスが流行してからは、次亜塩素酸水といった商品も出回るほどでした。こちらの商品については個人的には、あまり使用したことがありませんが、濃度が高すぎると体にも影響をきたしますので、手指消毒として使用したことは私はありません。ただし、アルコール消毒で手荒れやアレルギー反応が出た方に使用していただいたことはあるのですが、日持ちがしません。1〜2週間程度常温にして置いたところカビが生えたので、それ以降は、期限を短くして使用してもらったところになります。

消毒薬としては、器具の消毒にも使用しますが、原液では濃度が高いため、薄めて使うことが多いです。
また、ウイルスの消毒効果が高いため、血液関連のウイルスや胃腸炎関連のウイルスに効果があります。

血液関連のウイルスの代表的な感染症は、B型肝炎などに効果があるとされており、血液を扱う透析室では、機器の清掃などに使用することがガイドラインでも示されています。また、手術室も同様に血液が飛散する可能性が高い部署になりますので、ここでも清掃に重宝されます。

ただし、次亜塩素酸ナトリウムは金属への腐食性(錆つきやすい)があるため、使用する際には注意が必要です。また、次亜塩素酸は酸性物質と混ぜると有毒なガスが発生するため「ハイター」や「サンポール」には「混ぜるな危険⚠️」と記載されているのはこれが要因です。

胃腸炎関連の代表的なウイルスは、ノロウイルスですが、こちらの吐物🤮や便の消毒や環境を清掃する際にもとても効果あるとされています。

これらのウイルスには「エンべロープ」というウイルスを「覆う膜がない」ことからアルコールでの死滅が不十分とされているため、次亜塩素酸ナトリウムを消毒に用いてウイルスを不活化に使用しています。

他にも、一度広がると手のつけられない薬剤耐性菌などが発生した場合においても、通常の環境清拭用ワイプでは無く、より十分な細菌の不活化をさせるために次亜塩素酸ナトリウムを使用することがあります。
薬剤耐性菌は、その名の通り抗菌薬が効かない細菌のため一度感染するとこの細菌をやっつけるため効果のある薬剤がないため、治療が困難とされています。

少し、横道に逸れてしましましたが、もう一つ厄介な細菌があります。それは「芽胞菌」です。

芽胞菌で有名なのは、「バチルス・セレウス」や「クロストリディオイデス・ディフィシル」ですが、これらの感染症が判明した場合も、環境清掃は必ず次亜塩素酸ナトリウムを使用して清掃することが重要です。この芽胞菌も先ほどのウイルスと同様アルコールでの不活化が十分でないため、次亜塩素酸ナトリウムを使用します。

多種多様な薬剤である、次亜塩素酸ナトリウムですが、濃度を間違わないように注意することと酸性物質とは混ぜないようにすること、また金属の腐食性があるため、使用する際は十分な注意をお願いします。

本日も消毒薬についてお話しさせていただきましたが、感染症にまつわることはまだまだいっぱいあるので、色々を幅を広げてお話ししていければと思います。
それでは、本日もご購読ありがとうございました。
おやすMittsu💤

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