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英語と、パウンドケーキ(エッセイ)

9月のお彼岸が過ぎ、秋の風が
吹きました。ようやく涼しくなり、朝晩は窓を開けてると、
ヒヤっとする風が、部屋に入るようになりました。 私は、夏服から、そろそろ秋の服に入れ替え?かと悩んでいます。

さて、最近、食べ物の文章を書いていますが、ふと気づくことがありました。それは、私は、身近な人に作ってもらった料理が、
美味しいと忘れない、と言うことです。お店の料理ではない、ところがポイントです。

小学生の頃、私は、友人のお母さんに、英語を習いに行っていました。その方は、学校の先生をしていて、結婚後は、家で子どもたちに勉強を教えていました。
たまたま、その友人と同じクラスになり、家も近所だったので、
私と後2人、友人の4人で、週1回友人宅で、初歩の英語を
習いました。まず、アルファベット、そして「This is  a pen」と云う、よくある文章や、後は、筆記体などを習いました。
中学の授業を一足早く受けた感じです。 ここでも私は、ピアノの練習と同じに、家で、英語の復習をしませんでした。 なので、毎週、友人のお母さん(先生)に、
「また、家で(英語を)やってないでしょ❗️」と叱られました。
「はあ、すみません。」と、
いつも先生にうなだれて、答えていました。

英語を教えてる時は、友人のお母さんではなく、確かに「英語の先生」でした。 授業が終わると、
お母さんの顔に戻り、「来週も、また来てね。」と言われました。


5年生のクリスマスが近い頃、
その、英語の先生は、
「次は、英語の授業をお休みして、皆で、うちでクリスマス会をしましょう。」と言われました。
私は、誕生日会をうちでしたことも、友人の家に招待されたこともありましたが、まだクリスマス会をしたことがありませんでした。
(家で、母がそれなりにクリスマスの料理は、作ってくれたが)

友人の家で、クリスマス会、
どんな感じ?なんだろうと、
当日、少しワクワクしながら、友人の家へ行きました。
いつもは、すこしこわい?友人のお母さんが、優しい笑顔で、友人と2人、玄関で迎えてくれました。
いつもは、2階の和室で机を5人でかこんで、英語を勉強していましたが、その日は、1階のリビングに通されました。 食卓には、
レーズンなどがたくさん入った、焼きたてのパウンドケーキと、
ティーセットが並んでいました。
「朝から、お母さんと2人で、ケーキ焼いたんだよ。」と嬉しそうに友人は、話しました。
「みんなで、一緒に食べましょう。」と、先生のことばで、
私たちは、椅子にすわり、パウンドケーキを切り分けてもらい、
紅茶と一緒に食べました。

表面は、こんがり茶色に焼けて、
ナイフで切ると、断面は、薄い黄色のカステラ生地とたくさんの、いろんなレーズンが入っていて、すこし酸味があり、でも、とても甘いケーキで、とても美味しかった❗です。 私は、またしても、食いしん坊を発揮?し、たぶん3切れ頂いたと思います。

みんな、同級生で家も近いので、普段、勉強してる英語の話などは
せず、学校の話や遊びの話をした記憶があります。
そして、最後に、先生は(友人のお母さんが) 「今日は、クリスマスに因んで、みんなで英語の歌を歌いましょう」と、提案されました。
歌詞を書いた楽譜を、全員が渡されました。 それが、🎵ホワイト・クリスマスでした。ビング・クロスビーが有名な、クリスマスSONGです。

その歌詞には、英語に日本語でふりがなが載っていて、英語が分からなくても、歌える楽譜でした。
「私の後に、続いて歌ってね。
すこし、練習しましょう。」と、
先生はゆっくり、歌ってくれました。(音源は、ありません)
いわゆる、子供ながら、耳コピ
でなんとか覚えて、
その後に、みんなで🎵ホワイトクリスマスを、部屋の中で歌いました。 なんだか、少し神聖な、
けど、ほんわかする時間だったなあと思います。

その🎵ホワイト・クリスマスが、私には、最初の身近に感じた、外国の歌でした。


中学生になり、その友人とお母さんは、お父さんの転勤で遠い街へ引っ越しました。
私は、今もその友人と、時折、文通しています。
 友人のお母さんは、引っ越してからも、子どもたちに、家で勉強を教えている、とのこと。

私は、英語の先生(友人のお母さん)にとって、良い生徒でなかったと思います。実は当時、英語に興味が持てませんでした。ただ、
クリスマス会で🎵ホワイト・クリスマスを歌って、楽しかったことは、ずっと覚えていて、後に、
海外の曲(POPS )を聴くようになりました。 そして、年をとった今、私は、一人でも家で、ラジオ英会話を聴いて、勉強しています。

昔、少しきびしく、が分かりやすく、英語を教えてくれた先生に
感謝しています。もちろん、先生の娘さんである、友人にも。

クリスマス会の、手作りの、
焼きたての、パウンドケーキと、🎵ホワイト・クリスマスを一緒に歌ったことをきっと、私は、ずっと忘れないだろうと思います。


いつか自分で作れたら、と思いつつ、不器用な私には、遠い夢?かなあと、感じています。
これから、秋の味覚を楽しみにしたいなあと、思います。



では、最後に食卓の楽しさが伝わる歌を。



君の 大好きなものなら
僕も たぶん 明日には 好き
そんなこと 言う自分に 笑えてくる

取り戻した リズムで
新しい キャラたちと 踊ろう

続いてく

色を 変えながら
(スピッツ🎵大好物)

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