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非嘔吐過食と歩む25年・私のダイエット遍歴⑦

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◆【31〜32歳・初めての妊娠出産】つわりで痩せ、産後も痩せ…と思いきや太る

時折襲う過食衝動と、帳尻合わせの絶食でデフォルトの「163cm/63kg」をキープしている頃、初めての妊娠。

食べづわりと吐きづわりがあると聞いていたが、わたしの場合「吐くほどでもないが、常に二日酔い」みたいな感じだったのに加え、味覚障害が出てしまったため、食べられるものがかなり限定された。助六寿司と、家の近所の自動販売機で売っている微糖のアイスティーしか口にできない。

自販機のアイスティー。
アイスティーでも、この銘柄しか飲めない。

結局つわりで3〜4kg痩せ、その後安定期を迎えると食欲は増進したものの、体重はまぁごく平均的な増え幅だったし、つわりで痩せた分もあるからそんなに注意はされなかった。(もとのBMIが高めのため、やんわり注意はされたが)

さて、これは妊婦あるあるだと思うが、妊婦健診の前日はかなり食事を控えて体重を調整し、翌日の健診が終わるとすぐさまマックなりミスドなりに駆け込んでモリモリ食べる。

こういうのって、冷静に考えれば全然良くないことなんだけど、そうでもしないと体重管理なんてできない。
バランスの良い食事が良いことは充分承知だが、妊娠中っていうのはとにかくジャンキーなものを食べたくなったり、身体が糖分ばかりを欲したりするもので(人にもよるだろうが)、日々移りゆく体調の中、健康的なご飯なんか作ってられないし、食べる気もしない。
食欲に任せて食べたら、安定期だけであっという間に10kgは太れると思う(※個人の所感です)。

ただ、前にも書いたが、わたしは指導者がいると頑張ろうとする優等生タイプ。妊婦健診がある以上、時々は爆食いしつつも、体重の数値としては増えないようになんとかコントロールすることに努めた。

産前最後の健診での体重は、69kg強。つわりで減ったところからは10kg近く増えたわけだが、まぁ及第点のようだ。褒められこそしないが、怒られることもなかった。

で、いざ出産し、産後である。
わたしは母乳の出が非常に良いタイプだったので、完全母乳で育てたが、これがもう尋常じゃなくエネルギーを消費するのだ!

考えてみれば、常時献血しているような状態なので、それを補うために朝から晩まで普通じゃない量を食べていた。男子高校生の食欲って、こんな感じかもしれない。

特に、忙しくても隙間時間でサッと食べられるフルーツグラノーラは重宝した。甘くて、ザクザクとした食べ応えもある。お腹が減ったらいつでも山盛りのグラノーラに豆乳をかけて食べていた。

また、産後の差し入れやお祝いで、家には大量の焼き菓子もあったので、それらも遠慮なく片っ端から食べていった。もちろんこれは、ご飯とは別に、である。

初めての育児で家事には手が回らないだろうことを見越して、出産前に宅配弁当を手配してあった。夕飯はそれを食べるだけで良かったので、楽だった。
また、母に週1回程度来てもらうようお願いして、その度に作り置きのおかずも差し入れてもらった。なので、食べるものには全く困らなかった。とにかくわたしは、初めての育児に集中することを最優先し、体重も何も気にせずモリモリ食べた(し、どれだけ食べても太るどころか痩せていった)。

産後ハイになっていた部分もある。だいぶ交感神経優位になっていた気がする。実際、睡眠など満足にとれないので、いつも爛々としていた。産後半年で、気付けば体重は58kgまで落ちており、期せずして産後ダイエットに成功(?)したことに大はしゃぎだった。

産後3ヶ月頃の実際の写真。60kgぐらい。
ここからさらに5kgぐらいは
痩せられるんじゃないかと夢見てた。

ところがどっこい。
そうは問屋が卸さないのである。

娘の離乳食が始まり、授乳回数も減って、さらには私にとっての鬼門である冬がやってきた。

食欲は衰えず、むしろ初めての育児によるストレスで、過食癖は悪化するばかり。
夫の出勤を見送ってから、スーパーの開店に合わせて娘を抱っこで散歩がてら向かい、菓子パンを大量に買って、帰り道に歩きながらバクバク食べる。

ふと下を見ると、毛が薄い娘の頭に、パンのかけらが雪のように散らばっていた。それを見た時に、胸が締め付けられて泣きそうになった。そうまでして菓子パンを食べようとする自分が、情けなくて仕方なかったのである。

加齢のせいもあってか、一度に食べられる量は少しずつ減ってはいたが、そうであってもこの悪癖は許せない。こんなの、まるでドラッグじゃないか。それに、これから子育てでいくらでもお金が必要なのに、なんの実りもない過食のせいで、毎月何千円も無駄にしている。働いてもいないくせに。

産後ハイから一転、産後うつに片足(むしろ両足)突っ込んでいたわたしは、しかし食べることでしか自分を癒せなかった。娘が産まれてからは、実際的に時間も行動も制限されることが増えて、ストレス解消といったら食べること以外何もなかった。

気づくとあっという間に69kgへ逆戻りである。娘が1歳になった頃に撮った家族写真で、産後はあんなにほっそりしてた身体がまたしてもパンパンになっていることに驚き、震え、憤慨した。顔も大きくまんまるで、頭身もハッキリ言って「ちんちくりん」である。

なんて醜いんだ!!
なんて愚かなんだわたしは!!!


◆【33〜34歳・第2子妊娠出産】「太り過ぎ」と怒られて泣く

さて、とはいえ2人目を希望していたわたしは、妊娠するためには少し痩せないといけないと思った。このまま妊娠したら、悲惨な未来しか見えない。

ちょうどその頃、子連れで通えるダンスサークルを近所に見つけた。実は以前からダンスが好きなわたしである。家にいてもどうせ過食しかしないので、せっかくだからストレス発散がてら体験してみることにした。

ダンスの先生は2人の子持ちだったが、それが信じられないくらいの美貌とスタイルの持ち主だった。なんていうか、神話から抜け出してきたんじゃないかっていうくらいの美しさ。首がすらりと長くて、色が真っ白で、手も脚も腰も細く、色っぽさもありながら上品な顔立ち。
女神?妖精?プリンセス?こんなに美しい人、見たことない!

先生の美貌に魅せられて、わたしは週に1度のサークルに通うことにした。太っていたので鏡を見るのも恥ずかしかったが、踊っているうちに「もっと綺麗になりたい」「先生のようになりたい」「脂肪がない方が振り付けも綺麗に見える」と考えるようになる。

そのうち、本格的に衣装を着て舞台に立つことが決まり、お腹を出さなきゃいけなくなった。そこからは必死でダイエット開始。季節が春夏だったので比較的痩せやすく、死ぬ気で食事制限をして、お腹をグーグー鳴らしながらも61kgまで体重を落とした。

ベリーダンスなので、
多少の肉付きはかえって悪くない。

無事本番を終えほっとしたと同時に秋。
毎年の恒例行事でリバウンドし始めた矢先、2人目の妊娠が判明した。64kgだった。

前回よりもBMIが高い状態での妊娠に不安はあったが、まぁつわりで痩せるだろうと信じて疑わなかった。そして今回も、味覚障害のおかげで何を食べても苦く感じ、あまり食事を摂れない日々が続いた。

しかし、だ。
全然痩せないのである。
夏までの無理なダイエットのせいで代謝が落ちているのか、大して食べないのに体重が減らない。

そうこうしているうちに、64kgキープのままつわりが明け、そこから食欲が一気に爆発した。今回の妊娠は前回とは違って、揚げ物やコッテリしたばかり食べたくて仕方ない。
しかも吸収率がすごく良くなってるのか、ちょっと食べただけでも体重がドカーンと増える。

安定期に入る頃には、なんと70kg近くになっていた。まだ4ヶ月以上あるのに、これはまずい。

健診で怒られないように、わたしはこの凄まじい食欲と必死で戦いながら、おからクッキーとプロテインとゆで卵ばかりを食べることで体重の増加を抑え込むことにした。妊婦がダイエットなんてしちゃいけないと思うが、そんなこと言ってられない。この時期は、1日1,000kcalも摂っていなかった。

しかし努力も虚しく、ある日の健診後にドクターからお呼び出しがかかる。

診察室に入ると、ドクターはブスッとした面持ちで淡々と言った。「このまま太るなら、うちでは産ませられません。次回、1グラムでも増えているようなら、転院してもらいます」と。

わたしは悔しくて、泣いた。
その日の体重は、確か前回比で+300g程度。そして、胎児の推定増加体重もまた+300gだった。つまり、わたし自身の体重は実質増えていないことになる。
なのにこんな言われようだ。
大人になってから、それも体重のことで怒られるなんて。必死で食欲と戦いながら、頑張ってるのに。

1グラムも増えてはいけないって、何なんだよ。胎児の分だけでも数百グラムは増えるってのに!だんだん腹が立ってきて、わたしはドクターに尋ねた。

「あの、今の時点で1,000kcalも摂っていないんですが、その食生活でオッケーなんですかね?」

するとドクターは素気なく「そうですね」と答えた。そんなわけないだろうが!わたしはいよいよ腹が立って、「分かりました」とだけ言って産院を後にし、この日からさらにカロリーを落として一日800kcal以下の生活を続けることにした。

もちろん、時折出てくる過食衝動は抑え込めないものの、健診のタイミングで増えてなければ良いのである。絶食してでも体重を増やさないようにした。
(無論、妊娠中にこんなダイエットをしてはダメである)

そんなこんなで妊娠後期も70kg前後でキープし続け、むしろそこから1kgほど減らすことに成功した。

助産師さんから「すごい!えらい!!後期に体重落とすなんて、なかなか難しいですよ!何かされたんですか?」とものすごく褒められたので、「プロテインとゆで卵とおからクッキーしか食べてないです」と言うと、「素晴らしいですね!!」と太鼓判をもらった。

いや、素晴らしくはない。
ボクサーの減量かってくらい、厳しく制限して毎日フラフラなのに。

今振り返れば、この時期にわたしの基礎代謝はかなり落ちたんじゃないかと思う。

でも当時は、「妊娠後期に1kgも減らせたんだから、産んだら痩せることくらい楽勝じゃない?今度こそ、産後にスリムになってやる!」と期待に胸を膨らませていた。

そんなわけで、出産当日。
フラフラで栄養不足の母から、どっしり大型の息子が爆誕した。あれだけの栄養素でよくここまで大きくなったなぁと感心する。頭が大きく育ち過ぎて、下から産めるギリギリだったらしい。

出産では、息子の体重と、胎盤や羊水などを合わせると5kgは排出したはずなのだが、退院時の体重は、入院時と同じ69kgだった。

…はて???

でもまぁ、むくみとかあるんだろうな。
産院のご飯美味しかったしな。
大丈夫、すぐ痩せるだろう。

とにかく、無理な食事制限から解放されたことが嬉しくて仕方なかった。

もう2度と子供は産まない!!


◆【35歳の冬〜】産後太りが加速

結論から言うと、産後は痩せなかった。
いや、ひと月で64kgまで戻ったんだけど、それは出産で外に出した分がピッタリ無くなったというだけ。

それっきり、体重は減り止まった。
わたしの産後ダイエットの予定は、大幅に狂い始める。1人目のときはあんなにするする痩せたのに!母乳をあげまくろうが、食事を控えようが、全然痩せていかない。

そうこうしているうちに息子が6ヶ月を迎え、わたしは子供たちを保育園に入れてパートに出ることになった。

詳細はこの辺の記事にも書いているが、わたしは元々母親に向いていないのだ。(「母親」に、向き不向きがあるのかは正直分からないが)

2人産んでみて、やっとそのことがわかった。

家で子供たちとずっとこもっていると、かえってわたしの精神衛生上よろしくない。少し離れる時間を作った方が、お互いのためになるだろう。保育費とパート代はトントン、むしろマイナスくらいではあるが、ひとりの時間を買うのだと思えば仕方ない。

タイミング良く、近所に新規開店するスーパーのレジ打ちスタッフを募集していたので、わたしはそこにオープニングスタッフとして入職した。

ここがまぁー、ストレスフルな職場だった。
パートの同僚はみんな同時入社で仲良しだったし良い人たちばかりだったが、社員がひどかったのだ。
パワハラモラハラの店長の怒号が飛び交い、トレーナーはマナー講師かってくらい細かいことに厳しい。他部門の男性社員は平気でセクハラしてくるし、直属の上司であるまだまだ若い(23歳!)女の子の社員さんは、常に生理中なのかなってくらいイライラしていて、挨拶をシカトするのは当たり前。自分のミスは棚に上げて、重箱の隅をつつくように我々パートをなじって追い詰めてくる。

わたしは仕事のストレスから、仕事帰りにお菓子を買い込んでは夜に爆食するのが日課になっていた。

もうこの頃になると、本当に食べること以外何も楽しくなくなっていた。子育ても辛いし、仕事も辛いし、鏡を見ると醜い自分が映る。ただただ何も考えずに頭をボーッとさせる時間が欲しくて、敢えてバカみたいにお菓子を食べることで、ニルヴァーナに辿り着こうとしていた。

以前打ち込んでいたダンスサークルも、息子を妊娠してからはあまり通えなくなっていた。パートを始めたし、産後に引っ越したこともあり、現実的に続けることは難しかった。

子供を産む前に取得した自然療法の各種資格も何の役にも立たず、ずっと勉強していた占星術に取り組む時間も余裕もない。

コロナ禍も重なり、苦手なマスクを装着しなければならないストレス。顔が隠れることで、本当に笑顔が少なくなった。自分でも分かる。常に能面のような顔で、瞳に光が無くなっていこと。気力が湧かない。この頃には「もう、太るなら太るでいいや」と開き直っていた。

ひとりで、ゆっくり、好きなものを食べ続けたい。仕事が休みで、自分だけで過ごせる時間があれば、子供を保育園に送り次第すかさずスーパーとコンビニをはしごし、菓子パンやら何やら買い漁った。
急いで帰宅し、それらを無心で食べる。あっという間にお迎えになるから、時間は少しも無駄にはできない。そうしてテレビを見ながら本能のまま爆食すると、途中で急激に眠たくなってくる。仮眠のつもりで布団に転がるとそのままぐっすり寝落ちしてしまい、ハッと目覚めるともうお迎えの時間ということも少なくなかった。胃もたれで最悪の気分だし、ひとりの時間が奪われたようでイライラする。何の罪もない子供たちにも、八つ当たりのように冷たく接した。

そんな感じで順調に太っていくわけだが、この頃にはもう体重は測っていなかった。測るのが怖い。いやむしろ、測らなくたって体感で分かる。以前は緩かったズボンが、どんどんキツくなるんだもの。シャツも、上着も、何もかも。

表情筋も衰えて顔のたるみもひどかったし、ふいに写真に撮られた時の横顔が、いつの間にか二重顎になっている。

お風呂に入るたびに、浮き輪のようについた腰肉にため息をついた。これはいよいよ中年太りだ。

それでもわたしは、食べるのをやめなかった。時々思い出したようにダイエットに挑戦するが、3日と続かない。

子供たちが寝静まったら、お菓子やアイスをモリモリ食べるのがすっかり習慣づいた。それとは別に、週1程度の過食も変わらず続いている。

スーパーのパートはあまりにしんどくて、半年で辞めることにした。その後も2箇所ほど職を転々したんだが、そのうちに東京の郊外に中古の一戸建てを購入することになり、引っ越しに伴い退職することになった。

当時、娘は幼稚園児だったのでスムーズに転園できたが、1歳児クラスの息子を受け入れてくれる保育園はどこにもなかったので、しばらくは息子と2人で家で過ごすことになる。

引っ越してきたばかりの慣れない環境(それも東京とは思えない田舎町!)で、家に篭ってばかりいると、それこそ食べることくらいしか楽しみがない。

起きたらすぐにお菓子を食べて血糖値を爆上げする。料理や洗濯でワーワーしながら、朝食は欠食。
娘を車で幼稚園に送ってきてから帰宅し、たいして時間を空けずに息子と一緒にお昼ご飯の菓子パンを食べる。それからすぐにお昼寝をして、2時間ほど寝てから娘を迎えに行く。
帰宅したら、子供たちと一緒におやつを食べる。そこからはまた家事に追われ、お菓子を食べながら料理。無論、お腹が空かないので夜は欠食する。お菓子と菓子パンが主食の日々である。

わたしは家事の中でも料理をするのが大嫌いなので、料理と並行してお菓子を摘んでストレスを緩和することがやめられなかった。
キッチンに立ちながら、子供たちの目を盗んでお菓子をひょいパク・ひょいパク。甘味で脳を誤魔化さないと、夕飯を作る気力が湧かない。キッチンドランカーのお菓子版みたいな感じだ。

そんな感じの食生活をずーっと続けていた。


◆【37歳の冬】またしても激太りで、人生最後のダイエットへ

そういえば、産後から食の好みが微妙に変わり、何故かデニッシュ生地と生クリームが大好物になった。どうも、身体が油脂を求めているようである。妙に油っこいものが食べたくて仕方ない。

それから、ガリガリとした歯応えのあるものもますます好きになった。かりんとうとかね。当たり前に一袋とか平気でペロリと平らげるようになる。あのカロリー爆弾を。

ガリガリしたものを好むのは、鉄分不足の可能性もあるそうだ。あまりに産後の精神状態が悪くイライラも止まらないので、「これは絶対に鉄分不足だろう」と確信し、隠れ貧血のチェックでフェリチン値を測定しにいったこともある。結果、余裕で100を超えていたので「…え?」となった。(女性の基準値が10~80ng/mlで、100ngあることが望ましいそう)

全然、貧血じゃなかった。
超健康体だった。
と、なると、ただの嗜好の問題なんだろうか?
ていうか、メンタル面も鉄分不足によるイライラじゃなかったんだ…だとしたらこれは、わたしの性格の問題なのかな。
嫌になっちゃう。

年末年始はだいたい太るもんだが、2021〜2022年の年末年始、わたしは開き直ってめちゃくちゃ食べていた。
その冬はとにかく大学芋にハマり、毎日のようにセブンイレブンの冷凍大学芋を食べていたものである。ガリガリしてるし、油っこくて激甘で、半解凍で食べるとアイスのような味わいもある。控えめに言って最&高である。

激うま。

しかし、さすがに年も明けたし身体が重いので、ダイエットしなきゃダメかなーと考え始めていた。

と、いうのも、そろそろ娘が「プールに行きたい」と言い始める年頃ではないかと思ったため。

詳細は以下リンクの記事にまとまっているが、とにかく私は娘に寂しい思いをさせたくなくてダイエットを決意した。

ダイエットするとなると、まずは体重の測定である。久々の体重計は、69.3kgを叩き出した。
「んー、まぁ、でしょうね!」って感じだったけど、痩せては太るこのサイクルを繰り返すことに、正直わたしはげんなりしてきた。

「今決意しなきゃ、多分一生痩せられない。これが、人生最後のダイエットだ」

そう自分に宣言したのが2022年1月30日のこと。そこから9ヶ月をかけて9kgほど落とし、わたしの体重は60.3kgになった。

誰の手も借りず、自力で、それなりに健康的なペースでダイエットできたのは、生まれて初めての経験だったかもしれない。
これが「親ゴコロ」というものなんだろうか。

この経験は、わたしのひとつの自信に繋がったし、自己肯定感も少しだけ上がった。

それに、実際痩せてみると、やはり身体が軽くて心地良い。痩せたと言ってもまだぽちゃっとしているが、それでも着られる洋服の幅がだいぶ広がり、以前よりも自信がついた。

「いよいよ万年ダイエッターから卒業できるかもしれない」という希望が見えてきた。



〈つづく〉

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