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MVNE?MVNO?なんだそれ?というあなたへ

本記事をご覧頂きありがとうございます。
本Noteは自身の学びを目的として投稿しています!
IT業界で営業として生き続ける為には日々のインプットとアウトプットが
重要だと考えています。
5分程度で読んでいただける内容にまとめていますので隙間時間に
ご覧頂けると幸いです(^ ^)


・MVNOって何?

 MVNO(Mobile Virtual Network Operator)は、自分たちでモバイル通信ネットワークを持たない会社のことを指します。代わりに、既存の通信会社のネットワークを借りて、自分たちのブランドでモバイル通信サービスを提供します。最近だとこの仕組みを利用して携帯契約を提供している会社が多いのでMVNO=携帯会社と思われがちですが、少し意味合いが違うんですよね。
 MVNOは、キャリアから仕入れた回線を利用して通信のプランや価格を独自に設定し提供します。一般的にはキャリアと差別化をする為にコストを抑えて契約できるサービスが多いです。これにより、ユーザーにとって選択肢が増え、競争が促進されます。また、MVNOは、通信会社と提携し、そのネットワークを利用して、通話、テキスト、データ通信などのサービスを提供します。新しい通信プロバイダーや独自のサービスを提供したい企業がMVNOとして市場に参入しています。

・日本国内の代表的なMVNOでのto C会社

  1.  IIJmio(アイアイジェイミオ):インターネットイニシアティブ(IIJ)が提供するMVNOで、高品質な通信サービスを提供しています。

  2. 楽天モバイル(Rakuten Mobile):楽天が提供するMVNOで、競争力のある価格帯とサービスを提供し、自社のモバイルネットワークも展開しています。

  3. BIGLOBEモバイル:インターネットプロバイダーであるBIGLOBEが提供するMVNOで、インターネット接続サービスとセットで提供されることがあります。

  4. ソフトバンクのMVNOブランド(Y!mobile、UQモバイルなど):ソフトバンクが提供するMVNOブランドもあり、異なるプランやサービスを提供しています。

  5. ウィルコム:ウィルコムは、プッチモというMVNOブランドを提供し、データ通信に特化したサービスを提供しています。

  6. NTTドコモのMVNOブランド(OCNモバイル、楽天モバイルなど):NTTドコモもMVNOブランドを提供し、幅広い選択肢を提供しています。

これらは一部のMVNOプロバイダーの例ですが、日本国内にはその他数多くのMVNO会社が存在します。「建設業界向けのMVNO」や「イベント向けのMVNO」などto Bの業界特化で提供する会社も存在する為、各社が独自性を出す為に必死に戦っている状況です。

・MVNEとは? MVNOと何が違う?

  • MVNE(Mobile Virtual Network Enabler)は、MVNOをサポートしMVNOがモバイル通信サービスを提供できるようにする企業やプロバイダーのことを指します。MVNEは、MVNOに対してネットワークインフラストラクチャや技術プラットフォーム、運用支援、カスタマーサポートなどのサービスを提供し、MVNOがモバイル通信サービスを効果的に提供できるように支援します。

ちょっとわかりづらいかと思いますので、MVNE業者の持つ特徴を分けて記載していました。

  • ネットワークアクセス:MVNEは、通信事業者との契約を通じて、MVNOにモバイル通信ネットワークへのアクセスを提供します。これには音声通話、テキストメッセージ、データ通信などが含まれます。

  • システムプラットフォーム:MVNEは、MVNOが必要とする通信システムおよびプラットフォームを提供し、MVNOが顧客管理、課金、ネットワーク管理などを効率的に実行できるように支援します。

  • 運用支援:MVNEはMVNOの運用に関するサポートを提供し、ネットワーク監視、トラフィック管理、故障対応などを行います。

  • カスタマーサポート:MVNEはMVNOの顧客向けにカスタマーサポートサービスを提供し、顧客の問い合わせやトラブルシューティングを支援します。

  • MVNOプラットフォームの提供:MVNEは、MVNO向けにプラットフォームを提供し、MVNOが独自のブランドでサービスを提供できるようにします。

MVNEはMVNOにとって重要なパートナーで、MVNOはMVNEを通じてモバイル通信サービスを提供する際の複雑な技術とインフラストラクチャの一部を外部にアウトソースできるため、コストを削減し効率的に運用できるメリットがあります。
MVNE業者によっては上記の全てを満たしていない企業もありますが、「こんな事をしている企業がMVNEなんだー」と理解をしておいてもらえれば十分かと思います。

代表的な企業は以下の通りです。

  • IIJ

  • ソラコム

  • MEEQ(ソニーグループ)

  • フリービット

IIJはto C向けの携帯事業も行っている為認知度は広いですが、その他の企業は基本的にto Bでの事業を中心に行っている為ご存じない方も多いと思います。しかしながら、いずれの企業も業界内では多くの実績を残しており、普段あなたが利用するデバイスは実は上記企業の管理する通信で動いているかもしれません。

・最後に

MVNEの存在が利用者に取って便利な世の中を作っています。利用者のニーズは日々変わってくる為MVNEも日々市場の状況を見ながら自社のサービスを変化させていく事に必死です。今後の通信業界が面白くなるかどうかもMVNE会社の努力次第ではないかと思っています。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
今後もIoTや通信領域の重要トピックスや企業について、5分程度で読める記事を書いていこうと思います。

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