【アメリカ駐在妻:準備編】パートナーの駐在が決まったら

ご訪問いただきありがとうございます。
2023年12月からアメリカに駐在帯同しているねっこと申します。

このページをご覧になっている方は、パートナーの駐在が決定して、わくわくしていますか?それとも不安ですか?
私自身、夫の駐在が決定してから日々の仕事・家事に加えて「駐在帯同準備って一体何から手を付ければいいの?」とパンクしそうになり、助けを求めるように、先輩駐在妻のみなさまの記事を読み漁っていました。

本noteでは、パートナーの駐在が決まってから、私が準備したことを時系列で整理していこうと思います。

目次

駐在帯同すると決めた直後
・パスポート申請・更新
・ビザの申請・面接
・母子手帳の入手
・予防接種の予約
・引越しの見積り・予約

渡航数か月前
・健康診断(人間ドック)
・運転免許証の更新
・国外運転免許証の取得
・荷物の仕分け

渡航1か月前~直前
・賃貸・駐車場・駐輪場解約の申請
・海外転出に関する手続き
・現地・その他手続き用の書類の入手
・各種インフラの解約
・各種サービスの解約・継続判断
・入国審査の準備

駐在帯同すると決めた直後

勤務先の上司への報告
・勤務先の上司に、パートナーの海外駐在が決定したこと、自身が駐在帯同休職を希望していることを速やかに報告し、上司と自身の業務の引継ぎ方法や休職開始時期を調整します。
・チームの状況等によっては社内調整が必要になり、休職開始時期がすぐには決まらないこともあります。

パスポート申請・更新

・VISAの取得にはパスポートが必要のため最優先で行いましょう。
・結婚後に苗字変更があった方は、パスポートを新姓で申請する必要があります。
・パスポートをすでに持っている場合でも、有効期限に十分でない場合に、更新する必要があります。

ビザの申請・面接
・ビザの申請準備~取得まで数か月かかることがあるため、早めに着手しましょう。パートナーの勤務先がフォローしてくれることも多いと思いますので、そのガイダンスに沿って進めていきましょう。
・私の場合、アメリカ大使館での面接に備えて、夫とアメリカ大使館の公式youtubeチャンネルで準備動画の視聴や想定質問の準備をしていきました。そのおかげで初めての経験もイメージが持て、当日はあまり緊張しませんでした。
・結果として、面接では、実際に赴任するパートナーへの質問が多く、帯同者への質問はほとんどありませんでした。

アメリカ非移民ビザ面接の手順【大使館公式解説ビデオ】2021年12月更新 (youtube.com)

母子手帳の入手
過去の予防接種で未接種のワクチンの把握に使用するため、実家に母子手帳を置きっぱなしの人は回収しにいきましょう。

予防接種の予約
・最寄りのトラベルクリニックに摂取内容と日程の相談をしましょう。
・摂取内容の相談には母子手帳が必要になります。
・摂取するワクチンの種類は渡航先によって変わりますが、ワクチンの種類によっては間隔をあけた摂取が必要なものもあります。

引越しの見積り・予約
・パートナーの勤務先から指定がある場合は、その会社での引越しを予約します。
・指定がない場合は、自身で相見積もりを取得するケースが多いと思います。
・日程によっては引越しが混み合う可能性があることや、引越しが1日で完了せずに複数日に渡って行われることも多いため、パートナーの出国日が大まかに決まり次第、予約を入れるのがおすすめです。


渡航数か月前

休職届の提出
休職開始日と休職終了日が確定したら、勤務先の規定に従って、休職届を提出します。

自身の航空券の予約
・パートナーの勤務先が手配してくれることが多いと思いますが、必要に応じて自分で航空券を予約しましょう。
・私が格安航空券を探すときは、skyscannerで網羅的に検索したり、最近であればZIPAIRがアメリカ便は安く重宝しています。

Compare Cheap Flights & Book Airline Tickets to Everywhere | Skyscanner
ZIPAIR Official Website

健康診断(人間ドック)
パートナーの勤務先から案内がある場合もあると思いますが、出国前の健康状態を確認するとともに、持病のある方はお医者様にお薬を処方してもらいましょう。

運転免許証の更新
・渡航先ですぐに運転する予定がある方は、自身の日本の運転免許証の有効期限を確認し、有効期限が1年未満の場合は運転免許証を更新しましょう。
・そのほかにも、有効期限が1年以上あるが、帯同期間中に免許の更新期間がくる方も、出国前に運転免許証を更新しておくのがおすすめです。
・更新期間前であっても、駐在帯同を理由に出国前に更新可能です。

海外滞在者の運転免許証の更新等に係る特例について|警察庁Webサイト (npa.go.jp)

国外運転免許証の取得
・国外運転免許証の有効期限は発行日から1年間であり、国内運転免許証の失効に伴って後述の国外運転免許証も失効します。
・渡航国の運転免許証を取得するまでは、国外運転免許証を持つことで現地で運転できます。
・運転免許証の更新が必要な方は、同じ日に国際運転免許証を取得するのがおすすめです。

国外運転免許証取得手続(本人による申請) 警視庁 (tokyo.lg.jp)

2024/2/1追記: 現地での免許取得についての記事を更新しました。

荷物の仕分け
・通常、自身の荷物を、①船便、②航空便、③搭乗機持込み、④国内倉庫保管、⑤不要分に仕分けします。
・私の場合、現地調達可能かつパートナーの勤務先で社費で精算できる家具や家電については、現地の家のサイズに応じて購入しようと考え、こだわりがあるもの以外は基本的に国内倉庫保管としました。
・渡航先への輸出禁止物や渡航先で使用不可能なものについては荷物に含めないように注意が必要です。私の場合、アメリカは硬水のため、軟水の日本で使用するトイレットペーパーや洗剤は使用できないと聞き、廃棄しました。

(私の場合)
①船便:出国~到着到着まで2か月前後かかる
・家具(本棚、オフィスチェア)
・家電(加湿器)
・キッチン用品
・趣味関係
・渡航時以外の季節の衣服・靴

②航空便:出国~荷物到着まで2週間前後かかる
・炊飯器+変圧器
・食器
・仕事道具

③搭乗機持ち込み:自身の預け入れ荷物
・食品・調味料
・渡航後1週間前後の生活・仕事ができる程度の荷物
(衣服・靴・食器・化粧品)

④国内倉庫保管
・家具(ソファ、テーブル、オフィスデスク、テレビ台、ベッド)
・家電(冷蔵庫、食洗器、電子レンジ、トースター、テレビ、電子ケトル)
・本

⑤不要分:廃棄またはメルカリ
・洗剤類
・トイレットペーパー
・断捨離した物品


渡航1か月前~直前

賃貸・駐車場・駐輪場解約の申請
・私の場合、賃貸契約だったため、住居は引き払うことにしました。
・国内の引越し同様、契約書で解約期日を確認し、解約申請を行いましょう。

海外転出に関する手続き
・1年以上海外赴任する予定であれば、渡航の14日前から当日までの間に、お住まいの市町村の役所に海外転出届を提出する必要があります。
・海外転出届を出すと、現住所の住民票は「除票」となり、マイナンバーカードも返納する※必要があります。
※カード自体は手続き後返却されますが、使用できなくなります。

現地・その他手続き用の書類の入手
(戸籍謄本)
・SSNの取得や入国審査で使用するため発行します。
・有効期限内であればパートナーの渡米時に発行したものが使用可能な場合もあるため、自身の渡米時期によって判断してください。

(結婚証明書)
・SSNの取得や入国審査で使用するため発行します。
・有効期限内であればパートナーの渡米時に発行したものが使用可能な場合もあるため、自身の渡米時期によって判断してください。

(「除票」が印字された住民票)
・証券口座等の海外転出手続きを行う際に提出を求められました。
・海外転出手続きを行う際に役所で発行してもらうのがおすすめです。

各種インフラの解約
・引越し最終日が決まったら、各種インフラ(水道、ガス、電気、インターネット)の解約を申請しましょう。
・国内の引越し同様、インターネットで解約できるものと電話でしか解約できないものがあるため、余裕をもって行いましょう。

各種サービスの解約・継続判断
(日本の銀行口座)
・銀行によっては、海外に1年以上長期滞在し非居住者となる場合は、口座解約する必要があります。
・アメリカでは確定申告の際に日本の銀行口座の残高を提出する必要があるため、オンラインで内容を確認できるように設定しましょう。
・日本の銀行各社いずれも海外送金が可能ですが手数料が高額であり、出国前に「WISE」アカウントを作成するのがおすすめです。アカウント作成時に、マイナンバーカードが必要になるため、返納前に実施してください。

Wise(ワイズ):グローバルなアカウント | 国境のない金融

(日本の証券口座)
・海外に1年以上長期滞在し非居住者となる場合は、特定口座やNISA口座を廃止する必要があります。
・証券会社によっては、出国中は日本の株式を特定口座から一般口座に変更し、帰国後に一定の手続きを行うことで、一般口座から特定口座に変更することが可能なものもあります。
・新しい証券口座はオンラインですぐに作成可能ですが、株式の他社移管は郵送手続~移管完了まで2週間前後かかったり、海外転出に伴う手続きは電話で実施する必要があったりと、意外と時間がかかるため、早めの準備がおすすめです。

(DC:企業型確定拠出年金)
・休職して非居住者になる場合は、自身の勤務先や管理会社での一切の手続きは不要でした。
・その費用は、賞与から天引きされなくなるため、勤務先に登録している自身の銀行口座から引き落とされます。よって、出国前に登録銀行口座を確認し、一定額を銀行に振り込むようにしましょう。

(持株会の休止申請等)
・持株会については、休職による休止、退会、継続等が選択できます。
・継続する場合は、DC同様に一切の手続きは不要で、その費用は、給与から天引きされなくなるため、勤務先に登録している自身の銀行口座から引き落とされます。よって、出国前に登録銀行口座を確認し、一定額を銀行に振り込むようしましょう。
・休止・退会等する場合は、持株会のWEBサイトから手続き可能なことが多いと思います。

(日本のサブスク)
・日本では便利に活用できていたサブスクも、渡航先では一切使用できないケースも。固定費削減のため、不要なサブスクはこの機会に断捨離するのもおすすめです。
・私の場合は、日本でamazon primeを契約していました。定期的な一時帰国時の物資調達に活用できると考え、amazon primeは継続することにしました。友人は、日本で契約していたスマホアプリ等を解約したそうです。

(日本のスマホ・電話番号)
・電話番号は帰国後も使用したい方・一時帰国時にシームレスにスマホを使用したい方は、日本の格安simの契約を継続することも選択肢の一つです。
・当然、契約を維持すると、全く使用していない月も維持費が発生するため、低価格な月額の格安simやプランに変更するのもよいですね。
・私の場合は、日本でsimフリーのスマホで格安simを契約しており、定期的な一時帰国の予定もあるため、そのまま契約を維持することにしました。

(日本のクレジットカード)
・会社の先輩駐在員のおすすめもあり、一部のクレカを残し、日本で全く使っていないクレカは解約しました。
・私の場合、年会費無料のクレカとAMEXを維持することにしました。駐在妻も、アメリカでクレジットカードを作成するにはクレジットヒストリーを貯める必要がありますが、日本でAMEXの使用実績がある場合にその使用実績をもとに渡米後すぐにクレカを発行できるという記事を拝見したためです。こちらは実際にトライしてみて、また記事を書きたいと思います。

入国審査の準備
・パートナーと一緒に入国審査を受ける場合は問題ないと思いますが、私の渡米時は、パートナーと別の便で入国することに加え、一人旅をする女性が別室で取り調べに合ったというニュースを多くSNSで目にした時期だったこともあり、想定質問への回答準備や必要書面等をすぐに提出できるように印刷する等の準備をしました。
・結果として、自身のパスポートを提出し、想定質問の「アメリカの入国目的は?」「アメリカの滞在期間は?」「アメリカのどこに住む予定か?」「食品やお金を持ち込んでいるか?」を答えるに留まり、ほっとしました。

(書面)
・戸籍謄本と英訳
・結婚証明書と英訳
・スポンサーの証明書
・夫のパスポート・ビザのコピー

(入国審査の質疑応答の準備)
・夫の仕事は?
・夫の誕生日は?
・アメリカの滞在期間は?
・アメリカの渡航歴は?
・食品やお金を持ち込んでいるか?
・アメリカの入国目的は?
・アメリカで働く予定はあるか?
・アメリカのどこに住む予定か? 等

お読みくださりありがとうございます。
私の体験談がどなたかの助けになれば幸いです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?