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訪問美容において『時間を意識する』こととは

trip salon un.大澤宏美です。
2024年 初投稿させていただきます。
本年もどうぞよろしくお願いします!

訪問美容師になり2年半。
常に訪問美容の現場で意識していること 
それは『時間』です。

『時間』と聞いて、ただ早くカットすればいいの?といえばそうではありません。
無駄のない動きや準備をしっかりしておくことで現場で手間を省くことができるので、ご予約の把握はもちろんお客様の特徴やその日の施設様のスケジュールなども考慮しながら施術しています。

介護施設に入居されている方々の時間の使い方はそれぞれで、一人ひとりの1日のスケジュール都合があります。
・入浴が午前or午後 ○時と決まっている
・訪問リハビリが○時からある
・ご家族の面会がある
・デイサービスに行くので○時までに仕上げて欲しい
などなど

介護福祉士の立場としては、職員の数が限られている以上美容師の都合で時間をずらしたり、何時に施術が終わるのか不明だったりすると1日のスケジュールが狂ってしまいご迷惑になるのも非常によくわかります。
 
そのためun.では"美容室に来た"という演出するのと同時に、お客様や施設様の"お時間をいただいている"ということも意識しながら訪問しています。
入社当時は20分でカットブロー?!!そんなのサロンでやってきてないしどうやるの??!と私も内心思っていましたが、先輩達の動きを見たりポイントを工夫し、今はこのお時間の中で喜んでいただけるようになりました。
元々私の働いていたサロンが地域密着型のサロンだったため、たまたまハイミセスのお客様が多かったというのも強みではありましたが^^

座っているだけで疲れてしまう人もいます

難しいのは、訪問美容においてサロン帰りの満足感を提供するには、ただ早いだけではダメということ。
(矛盾してるように聞こえますよね?)

ご高齢や怪我、病気、障がいなどでずっと座っているのがご負担になってしまう方も多いため、カットのクオリティを保ちつつ早くおし上げすることはマストなのですが、お話の口調をゆっくり丁寧にしたり、最後のお仕上げの演出を少しだけ長めにしたりと、工夫次第で丁寧だけど早い!と感じるような演出も大事。

バリカンで短髪にする男性などは5分あれば終了してしまう方もいらっしゃいますが、それを5分でぱぱっと仕上げてしまうと『あれ?なんか雑に終わらせられたのかな?』と感じてしまう方もいます。
早い+丁寧 にするために、アウトラインの産毛を綺麗に剃って差し上げたり、眉が伸びている部分があればその旨お伝えしてお切りしたり、面が整っているかいろんな角度から確かめる動作をしたり。
演出でいかようにも丁寧にすることができるんですよね。

私たちが訪問している方々のそれぞれの性格や、施設の特徴を知ること、またそれを周りのスタッフと共有することでコンスタントで丁寧かつ早い仕事ができると思っています。

アウトラインの確認などは鏡を見ながら丁寧に

un.では社内のディベートでも『時短テク』について話し合ったりしています!
それだけ時間と私たちの仕事は密接な関係があるのです。

できるなら、訪問美容師がカットしにきてくれたら楽しくてあっという間の時間で綺麗になったわ♪と思っていただけるのが1番ですよね。

最後までお読みいただきありがとうございました。




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