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夏越の祓は一大イベント

はじめに

輪抜け様と呼ばれ、高知では親しまれている6月30日の夏越の祓。去年も茅の輪くぐりはしたけれど、今年はいくつか巡ってみることにしましたよ!お仕事の合間に頑張ってみました!!水無月買えなかったけど神社はいっぱい行けたよ!!

高知大神宮

高知大神宮の金ピカ鳥居

ここだけ昨日のうちに行ってきちゃった。よって写真の背景は青空です。帯屋町商店街から近くて気軽に行けちゃう。平日の昼間でもけっこうお昼休みっぽい社会人がちらほらくぐってた。


高知大神宮の茅の輪

提灯がぶら下がっていると無条件にわくわくしちゃう。
ここの茅の輪、何日か前から設置してくれていてわりといつでもくぐれるイメージ。
いつもは歩道を闊歩して観光客を驚かせている鶏さんも今日は境内にいらっしゃいました。

出雲大社土佐分祠

出雲大社の鳥居

住宅とか商店とか並んでいるところにぽん!と出雲大社があるから近くを通るといつもちょっとびっくりしちゃう。大国主とかうさぎとかの像もあるので。ここはどこだったけ!?ってびっくりする。気になってはいたものの、初めての参拝。
なんとなくの主義で本殿はあまり写真を撮らないんだけど、お参りするときも二礼二拍手一礼ではなく、二礼四拍手一礼するようにって張り紙があった。

出雲大社土佐分祠の茅の輪

昼間に参拝したので、看板にあるわぬけ祭は見てないんだけど、やはり高知では宗教とか伝統とか文化とか興味のない人でも輪抜け様はお祭りとしてけっこうみんな知ってるんだなというのを実感する。茅の輪はしっかりきっちりまとめるタイプ。スリムなので茅の輪と柱の間がちょっと狭いなんて思わないぜ。
なんにも調べずにお参りさせてもらったけど、福餅をいただきました。わぁい。餅まきの餅みたいなお餅で、ビニールには入ってたものの柔らかかったし、手作りかなぁ。

薫的神社

2箇所目は薫的神社(くんてきじんじゃ)。

薫的神社

江戸時代、瑞應寺というお寺にそれはもういごっそうな僧侶がいらっしゃいまして。よそのお寺と大喧嘩した挙げ句、投獄されたものの、怒りは収まらずハンストしてそのまま亡くなるというすんごいお人。皆山集という土佐の史料集に載っていらっしゃいます。お坊さんなのに神社まで建てられるってすごいよね。そして高知三大怨霊でありながら、よその土地から来た人間としては薫的和尚のその怒りのエネルギー、ちょっと怖いし、僧侶が神社の御祭神になることの驚きが強いけど、地元の人には「くんてきさん」としてかなり親しまれているそう。

さて、そんな薫的神社の茅の輪がこちら。

薫的神社の境内 右手の石像は薫的和尚

わりとぎちぎちに束ねられている茅の輪。高知に車で茅の輪って茶色のイメージだったんだけど、高知はだいたい青々した茅を使っているかも。特に薫的神社はつやっつやだった。採れたてかなぁ。
めちゃくちゃ見づらいんだけど、左の手水場の紙垂、白だけじゃなくて紫の紙も重ねてるんですよ。高知の神社でたまに見るんだけど、全部じゃないの。ずっと気になってる。

山内神社

山内神社

さてさて、我らが山内神社!!

山内氏入国時に建立しました!みたいな名前だけど、ホームページ見ると意外と最近、昭和に入ってから「山内神社」って名前になったらしいね。

酒杯をもつ容堂公の銅像

新緑に紅葉と境内の木々がほんとに綺麗で、アニメ映画の舞台にもなった鏡川のすぐそばで、山内家下屋敷跡が目の前にあって、お散歩するだけでもかなり気持ちがいい。


山内神社の茅の輪

青々とした、豪快な茅の輪。このダイナミックさがいいね!周りに人もいなくて静かな環境で茅の輪くぐりできる!!


山内神社の茅の輪くぐり、説明が丁寧でよい。

茅の輪のくぐり方の立て看板

ほんと、世の中平安であってほしいものだ…。

土佐山内神社の宝物館は今はもう移転して、高知城歴史博物館になっているよ。企画展も素敵だけど、常設展も常にちょっとずつ変えているやばい博物館だよ。みんなもっと城博行こうぜ。

潮江天満宮

最後は潮江天満宮。時系列としても最後だったんだけど、もう雨がね、びったびたよ。輪っかだけくぐるつもりがこの人出。

本殿からけっこう離れている入口も入口

もうね、中高生がいっぱい!道真公もびっくり!御札の授与所のお姉様方も最近は若い人が多いって仰ってた。コロナの間はお祭りはやってなかったらしくて、久々の開催なんですって。

屋台目当てのキッズデートコースかと思ったら、茅の輪くぐりも行列!!ちゃんとみんなくぐりに来たんだね…疑ってごめんね…。

茅の輪をくぐりたい人々

警備員さんが何人かずつに区切ってくれて、みんなで八の字で回るの。1人ずつくぐってたらたしかに時間かかってしゃあない。

梅守

授与所では梅守をいただきました。本当に梅干しついてる!!自分がびったびたになってもお守りは極力濡れないようビニールで包んで帰ったよ!!!頭良くなるかな…。

まとめ

というわけで、合計5社の輪抜け様に行ってきた。初めて伺う神社もあったけど、神社ごとに茅の輪ってけっこう違うね。ぎちぎちタイプとわっさぁタイプ、吊るすタイプに柱で支えるタイプ。青々として新鮮な茅、ちょっと時間が経って茶色くなりつつある茅。個人的には山内神社の豪快さが好き。

1番印象的だったのは、高知の人の輪抜け様に対する関心の強さ。もう一大イベントなんだね。自分が中高生の頃なんて茅の輪くぐりとか知らなかった。知ってても行ったかなぁ。もちろん屋台出るとか、ステージとかあってお祭り感強いとかもあるだろうけど、親に手を引かれるようなキッズから、お友達や恋人といっしょのティーンエイジャー、仕事の休み時間や帰りの社会人、定年後よマダム、どの神社にも老若男女たくさんの人が輪っかくぐっていたのにびっくり。年中行事に興味のない人でも「そういえば今日はわぬけだねー」なんて話題に出るぐらいメジャーだった。

「わぬけさま」って響きもいいよね。「茅の輪くぐり」って言ったらはえぬきの高知の人にサーカスみたいって言われました。たしかにわぬけさまの方が親しみやすい。

一宮の輪抜けがすごいって聞いたのと、自動車に乗ったまま輪抜けできる神社があるらしいので、その2社には死ぬまでに行ってみたい。

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