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Hug in the heaven

線香の、
迷いなくたなびく煙を見ていると
時々刻々と移ろいゆくものが、
必ずそこに「在る」ことを知る。

真っ直ぐ伸びて昇ったかと思えば、
右へ左へ、西へ東へと流されて
いつの間にか、
あとかたもなく消えている。

終わりのない苦しみを抱えた
人間の思考も欲望も、
きっとずっと「同じまま」では
居られないのだろう。と思う。

ああ、私も煙となって、
跡形もなく宙へと
消えてしまいたい。


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