自然って本当に人に優しいのか
最近、近くに自然派野菜専門店ができたんですよ。自然派を謳うこのお店に、私は気になって仕方がなくなりました。んで、この前初めて入ってみました。店内には小奇麗な女性や意識高そうなリーマンがチラホラ。ふむ、やはり時代の最先端は自然派なんだな。っと、そんな事より野菜野菜!
うおっ...値段たかっ...
高いのはなぁ...ちょっと私的にはないな。しゃーない、帰るか...と外に出ようとしたところ、店員さんが声をかけてきました。
「この子たちは農薬、化学肥料を使ってない安心安全な野菜ですよ。自然の恵みをいっぱい受けて育ってるから、とても美味しいですし、一度食たらハマりますよ。」
正直怪しいなと思いましたが、断りづらくなりトマトを買っちゃいました。私はトマト好きなんです。ちょっと怪しさも感じてましたが、帰宅後食べてみると、、、んん?確かに美味しい。、、、美味しいぞこれ!
なるほど、大地の恵みを吸収してすくすくと育ったんだなぁ。だからこんなに美味しいのか。幸せを運んできてくれて、ありがとうLove!
とまあ、私もハマったわけですよ。高いけど週一の頻度でトマトを買うようになりました。
どハマりしている私に同僚が言ったこと
この幸せをみんなにも分けてあげたいと思いまして、同僚に自然派の野菜を紹介したところ
「自然って、本来厳しいもんだよ?動物だって毎日食うか食われるか。植物だって毎日厳しい環境の中で生きている。すくすくなんて育たないよ。本当に栄養あるのか?本当に美味しかった?
この会社も実力主義になっちゃうと自然派に近づきそう。お前の言う、人に優しい自然な世の中になるんじゃないか。」
正直少しイラっとしましたが、気にかかる部分もあったんです。
自然は本当に人にとっても優しいのか
同僚に言われたことがキッカケで
自然=優しい
から
自然=厳しい
にイメージが変わってきました。確かに生活スタイルを自然に近づければ近づけるほど、どうも生きづらさが増すような気がしてなりません。今まで人間が開拓してきた科学を否定して、自然に戻る...。
例えば自然に近づけた農法で育った野菜。これって自然派だから、栄養たっぷりで美味しいって言い切っていいのでしょうか。厳しい環境で育ったからこそ、生きるのに精一杯でもう栄養は残ってないんじゃ...?
例えば豚。美味しい餌や人工的に整備された環境でのびのび育つと美味しいお肉になります。しかし自然に放流した場合、弱肉強食の環境にさらされ、生きるのに必死になります。辛うじて生き残った豚は美味しいのでしょうか?
化粧品も。天然由来成分のみで作った化粧品だから人に優しいんでしょうか?むしろ、人工物の方が化学的に肌にダメージがでないよう生成することもできそうな気もします。
そういう妄想をしてしまい、不安な気持ちの今日この頃。科学(化学?)的知識に疎い私は、問題解決に至らず悩みまくってます。
(トマトも美味しい気がしたの、ただのプラシーボだったのかな)
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