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デジタルデトックス

「デジタルデトックスします。」

わざわざ、こんな言葉を残してアカウントを休止させるなど、SNSに向いていないのだろうと思う。

そんなにキラキラして何が楽しいのだろう。。。

私たちはこんなに幸せです。。。
とでも言いたげな投稿に閉口する。


これは、ほんの数か月前の自分だ。

硬質ガラスが割れるようなに、私たちのチームは消滅した。
その兆候はあったのだろう。

「私はなんか変だと思っていた。」
そんな感情を私以外の人は共有していたのだ。

私はどうだったか、と言えば。

おそらく、気付いていた。
なのに、そう思わないようにしていた。
なぜなら、認めてしまうとせっかく見つけた居場所がなくなると思ったから。

私は、誰かと感情を共有したい、と願う人だ。
しかも、その感情は互いに共通したものではない、ということを認めた上で。

なんと面倒くさい人だろう。

月を見上げて、「きれいだね」と言い合えるだけでは不満足なのだ。

月の海や満ち欠けのこと
引力のこと
探査のこと
ほかの星や気候、自然のこと
そこから広がる思い出や美しいと思うものについて
とりとめのない話ができればどんなに幸せだろう、と思ってしまう。

いつかの未来に自分のコピーロボットを作れたら、その時に満足できるのかも知れないし、やっぱりオウム返しでは満たされないのだろうか。


今は、こんな森の中で
生い茂る葉の間から差す光に照らされていたい。

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