長編小説「東京メトロなぞめぐり」

東京メトロなぞめぐり
僕は東京都千代田区丸の内に住んでいる小学5年生の大森信長だ。
趣味は鉄道巡りで今度開催される東京メトロなぞ巡り対決に出陣するほどの鉄道ファンだ。もちろん鉄道に対する好奇心も愛情も知識もすべて持っている。今日は東京メトロなぞ巡りの時の話をしたいと思う。この東京メトロなぞ巡りというのは1人ずつ記録のペンダントを渡され、クイズの答えとなる駅を進んでいくゲームだった。1000人近くの参加者がいるので油断はできない精神集中が必要だ。各路線5個ずつクイズが出る。賞金は100万円とかなり大金。初めの駅は鉄道の始まりともいわれる新橋だった。新橋ではこのようなクイズが出た。「京浜東北線、山手線、銀座線、高崎線、日比谷線、宇都宮線、新幹線、常磐線、京成線が通っている駅がどこか」と僕はもちろんすぐに説くことができ答えの上野駅へと向かった
•        そして記録のペンダントには上野駅と新橋駅が記録されていた。僕は上野駅のクイズを解くため意気込んでいた。そしてquizは
•        駅メロが「シトラスの香りなのはどの駅でしょうか」僕は少し迷いつつも虎ノ門駅へ向かった。記録のペンダントには虎ノ門が追加されていた。虎ノ門のquizは百貨店と連結している駅で銀座線と半蔵門線が通っているという。僕は即座にひらめいた。三越前駅！銀座線に乗り向かった。記録のペンダントには三越前駅が新入りとして追加されていた。5つあるquizのうち正解したのは4つ残り1つだ。最後の挑戦状はこれだった。「秋田犬の銅像が置いてある所へ迎え。秋田犬の近くに次のquizが乗っている」と。ということで僕は正解の渋谷駅へと静かに向かった。今のところ三越前まで来ているのは僕だけ。ほかの挑戦者はまだ虎ノ門はおろか上野で止まっているらしい。
•        そして到着した終点渋谷駅。渋谷駅ハチ公前に行くと手紙が置いてあった。渋谷から乗り換えができるのは半蔵門線、副都心線の二つだ。早速quizがあった。クイズにはこう記されてあった「江戸時代に江戸城の警備として仕えていた人物の名前が由来になっている駅へ迎え」僕はすぐに半蔵門線を使い半蔵門駅へと向かった。半蔵門駅につき記録のペンダントには渋谷と半蔵門が追加されていた。半蔵門駅でのquizはこれだった。「ボードゲームと本屋とズボンが有名な駅へ迎え。スタッフがお菓子をもって待ち構えているであろう」僕ははじめ迷ってしまったが大人の街神保町へと向かい見事quizをクリアした。そこで待ち構えていたスタッフが一言はなった。「あなたが今のところ1番です。頑張ってください」そこで休憩のお菓子を食べまた半蔵門線のたびに臨む信長であった
•        神保町についた僕は、クイズを必死に探していた。「少しハードルが上がったような気がする。今までのように一筋縄ではいかない」そうするとお菓子の包み紙の所にquizが記されてあったそこにはこう書かれていた「丸紅本社があるところへ迎え」
ああわかったぞ！とひらめいた僕は半蔵門線を乗り大手町駅まで行った。大手町駅ではすぐquizを見つけた。「安産の神様である犬が祭られている神社があるのはどこでしょうか」この問題は瞬殺ですぐに水天宮前駅だとわかった。記録のペンダントには神保町、大手町、水天宮前駅が追加されていた。そして最後の半蔵門線問題。「人形焼きが有名な駅へ向かってくれ。少し歩くが頑張ってほしい」この問題は簡単で人形町駅へ向かったのであった人形町ということは日比谷線で向かう。僕はゆっくり今までのことを整理しながら歩いていた。クイズが少し難しくなって来ている。人形町でのquizはこれだった。「舞浜駅に行く電車が通っているのはどこか」この問題は簡単で落ち着いて説くことができた。
八丁堀につくとこのような問題があった。「セレブたちが通う歩行者天国があるところへ行け」と銀座だとすぐにわかった。そこではある放送が流れた、「今から答えを知っているハンターたちが追いかけに行きます。捕まった人や姿の写真を撮られた人はゲームオーバーです。今現在のハンターの位置は記録のペンダントに記されています。」慌ててペンダントを見てみるとハンターは神保町まで来ているようだった。僕は急いでこの問題も解こうとした。ペンダントには捕まった人数が書かれていた。初めは1000人いたのに今は100人ほどいなかった。ということははじめリードしていた僕の後を追ってきている人がいる。改めて頑張ろうという決意を固めた信長であった。
•        次のquizはこのような問題だった「国会議事堂がすぐ近くにある駅へ行け」この問題は霞が関駅だとすぐにわかったが記録のペンダントを見るとハンターは大手町駅まで来ていた。クイズを探しているとこのような問題があった「〇〇〇ヒルズとなる駅へ行け」この問題は瞬殺で虎ノ門ヒルズ駅だとわかったためすぐに次の問題へ向かった、ハンターは銀座まで来ている。どんどんと参加者たちが減っていた。虎ノ門ヒルズで文章が書いてあった「茅場町まで戻りなさい。」という文章だった。そこで僕は見当がついた。次は東西線に乗らせるんだなあと予想する。どうにか逃げているがハンターは霞ヶ関駅にいる。次々と迫っているハンターからどうにかして逃げなくてはいけない。
•        茅場町に僕はついた。ここから東西線に乗るであろう。問題を探しているとペンダントから警報が鳴っていた。慌ててペンダントを見てみるとこのようになった「ハンターが2体追加、移動速度が上昇しています。最低でも1駅離れていないと捕まってしまいます、また東西線のquiz初めの場所にいる。」ハンターは虎ノ門ヒルズまで来ているのである。まだ時間は少しばかり残されているがどんどん減ってきている。信長は安心していた。ただ気づいていなかった。ハンターは茅場町に一人いるということに、クイズを信長はやっと見つけることができた。「箱根駅伝のスタートはどこでしょうか」大手町に向かおうとした次の瞬間だった。
•        ハンターが信長に襲い掛かろうとしていた。信長は驚きのあまり腰がすくんでしまったが何とか現実を理解できた。今自分はハンターに追われている。体勢を立て直し今にも発車する東西線へ乗り込んだ。ハンターは自動ドアの前で呆然と立っていた。
何とか逃げ切った信長は大手町へ向かう。周りに警戒しながらもなんとかquizを見つけた「総武線が止まっている駅へ迎え」ハンターの位置を特定すると、茅場町発の電車に乗っている。急がなくてはと飯田橋へ向かった。残りの人数は20人。頑張って逃げ切らなくてはいけない。飯田橋につくと文章が書いてあった。「東西線の問題は終わりです。終点の中野まで向ってください」
と書いてあったのだった。東西線の後は丸ノ内線になると考えていた信長だった。ハンターは３人急がなくてはいけない
•        中野についた僕はハンターの位置を確認した。するといまハンターは大手町まで来ているようだった。少し距離をリードすることができた。落ち着いてクイズを探した。するとこのようなクイズがあった「山手線が止まっており早稲田大学がある駅へ向かってください」僕は即座に高田馬場駅に向かった。ハンターや挑戦者たちは刻々と近づいている。もう少しペースを速めなくてはいけないと感じていた。高田馬場駅でのquizはこのようなものだった。「明治維新の人をまつった神社がある駅に向かえ」信長はすぐに九段下だと分かった。そのときハンターが目の前にいたがぎりぎりのところでドアが閉まり無事だった。九段下に着くと九段下のペンダントが記録されていた。
•        九段下で何とかしてハンターをまこうとした信長は謎を解きながらいい作戦はないか考えた。謎はこのようなものだ「世界的にも有名な市場がある駅に向かえ」すぐに信長は豊洲だと分かった。生き残っているのはあと15人だった。飯田橋まで行き、有楽町線に乗り換えた。有楽町線の中で事件は起こった。なんと桜田門のホームにハンターがいるではないか。息をひそめて車両を移動する。案の定今まで乗っていた車両にハンターが入ってきた。次の有楽町で降り、ハンターを見送ることにした。そして豊洲に何とかついた信長はすぐに謎を見つけた。「立教大学の池袋キャンパスがある駅はどこか」信長は考え悩んだところ小竹向原だと分かり向かうことにした。しかしハンターがまた2体追加されたのだった。
•        再び信長は、有楽町線で、小竹向原に向かった。次はおそらく副都心線に乗るのだろうと予測した。案の定小竹向原についてみると、東京とは思えないほど巨大な公園がある駅に向かえと書いてあった。少し悩んだ結果、おそらく代々木公園だと思い、副都心線に乗った。そしてペンダントには小竹向原が追加されていた。そして明治神宮前で乗り換え、代々木公園に行った。生存者はあと3人だった。あとの2人はもう副都心線に乗っている。次のミッションは渋沢栄一記念館がある駅に行けだった。この問題はサービスだと思ったのですぐに、国会議事堂前（溜池山王）で南北線に乗り換え、王子に着いた。すると日本で最初に開業した路線の駅に行けだった。考えた結果、銀座線だと分かったので、永田町で乗り換え、浅草に着いた。何と生存者はあと2人になっていた。
•        浅草の問題を見てみるとこのような問題だった。「ハンター10人放出します。東京駅まで逃げきってください。」さすがに10体放出は無謀だと思ったが、賞金のために、最善を尽くす。JRは利用禁止なので浅草からどうしようかを考える。ハンターはもう稲荷町まで来ているのだった。仕方がないので、まずは、都営浅草線に乗り、日本橋まで進む。しかしハンターが日本橋方面に来ているのだった。急いで人形町で降り、日比谷線で、日比谷までとりあえず来てしまった。ここで思いもよらない情報が入った。何とあと1人がつかまり、自分だけになってしまったのだ。新宿などから、一気にハンターが来ているので、急いでゴールしないといけない。なので日比谷から二重橋前まで千代田線に乗った。ここから地下通路で大手町に行く道を通り、ハンターを大手町方面に向かわせて、急いで有楽町のほうに向かう。有楽町から東京国際フォーラムに入った。何と京葉線口に一人ハンターがいたのだ。積んだと思い、京葉線南口から無事八重洲口に出られて賞金を獲得したのだった。　　　完