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読了メモ『100分de名著 ルソー社会契約論〜良い社会にたどり着くために〜』より。ここにある思想家の背景の面白さを動画にまとめることを目標に。

中学で習うロック、ルソー、モンテスキュー

ロック:社会契約説と抵抗権
ルソー:社会契約説と人民主権
モンテスキュー:三権分立

こんな感じで、永遠に読むことのないそれぞれの著書とともに習うものである。本著には、これらの人物(ルソーについてのため、のちに出てくるモンテスキューには触れられない)の思想をもっと深くわかりやすく説明している。もちろんこれら全てを教えていたら、時間がなくなるというあるあるはある。が、なんか社会契約説というのが、あるんだな。という結論に帰着するのは勿体無いくらい後の歴史に大きな影響を与えているので、これはさらに噛み砕き中学生でもわかるコンテンツにしたい。そこで、まず著書の内容をざっくりまとめる。ただ、公民でもリヴァイアサンに触れられているし、ホッブズも含めて整理したい。

ホッブズ


・人間は生存のためなら何をしてもいいという権利「自然権」を持ってるよ。命を守るためならなんだってするし、そのことを誰かに責められる筋合いはなくない?
・この自然権を持っているが故、人々は命を奪い合い、戦争を繰り返してきた。
・ホッブズが生きたのはピューリタン革命(絶対王政下のイギリスで、信仰を抑圧されたピューリタンというキリスト教宗派の人らを中心とした反乱。1642-1649)に明け暮れた時代。
・ホッブズ考える「戦争なくなるにはどうすんだべか。」
・答え→みんなで一斉に自分の「自然権」を放棄する。
 →みんなが放棄した権利を特定の個人や合議体(国家、政府)に譲渡し、統治をしてもらうこと。これ以外に手はないっしょ。
・誰かが力持たないと戦争は終わらないんだ!!
・これがホッブズの考え

ロック


・ホッブズの考えだとさ、平和が訪れても統治者に逆らうやつでたらまた、戦争起きるじゃん。
・てことはそうならないためには人々はみんな一度できた政治権力の言うことを聞かなきゃいけないじゃん。
・てことは、大多数の一般ピープルは生きることはできるけど、結局支配されるよね。
・だからそれについては、こうしようや。もし、法に訴えても、君主の横暴から回避ができない時は抵抗できますよと言う権利を人民は持ちます。合法的に抵抗する権利を保障すれば良い。
・そして!はい!「社会契約説」!!
・そもそも自由、健康、生命、財産などの所有権をみんなは与えられているんだよ。誰から?神からだよ。神様から与えられた所有権を守るために、私たちはお互いの権利を守るよーという約束をして、社会を作る必要があるよね。(社会契約説)

ルソー

・元々みんな自然権を持っているよ。
・ホッブズと自然権の捉え方が違うよ。ホッブズは「生きるためなら何してもいい」ことだが、自然権というの「他者に対しての強い侵害はないんだ。それぞれが自分のことを大切にしながら平和に暮らすんだ。」ということ。
・ホッブズがそう捉えてしまったのは、文明が発達して貧富の格差が生まれて資産を守るために競争したり戦ったりするから。つまりそれより前の人のことをルソーは言っているよ。
・そんな自然権も含めて、主権というの王ではなく、人民みんなにあるよね。
・主権というのは「自分(たち)のことは自分(たち)で決める自由」と考えるよわかりやすいよ。(著者)
・誰かに支配されるのでは、なく自分たちのことは自分たちで決めるためには、全ての人が自由で、対応で、尊重される形で「社会契約」を結び直すしかないよ。
・つまりみんながみんなの中でより自由になるための契約」だよ。
・みんなが自分の財産や権利を守り、みんなと結びついて、でも自分自身にしか服従しないで自由であり続ける。このための社会契約だよ。

モンテスキュー(本著になく、出川治明『哲学と宗教全史』を参照したが記述が少ない)
・絶対王政ってダメだよね。権力集中してんじゃん。
・だから権力は分立しなきゃいけない。(三権分立)
・この考えが、フランス革命やアメリカ独立に影響を与えた。

噛み砕こうとしても結構分量がある。これを精査していく作業はこれから。

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