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夢の話③

おかしな夢を見た。
結末のない、そこに意味があるのかもわからない夢だ。

ここ数か月、仕事での身の上に色々と動きがありそうなことを言われ、気が滅入っているから見た夢なのかもしれない。

しかい深く考えなければ、4人の男性からアプローチされるなんてことは現実には起こらないのだから、「わぁ、凄い」と幸せ気分で目覚められればどんなにかよかったことか・・・。
そんなわけで、1年後、2年後、そういえばあの時はこんな夢を見たんだったなぁ、あれから私の生活はこういう風に変わったんだなぁ、と見返すために、日記として残しておこうと思う。

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大学の卒業式のようだった。
しかし私は中学の冬服の制服を着て、桃色の花の咲く、うらぶれた港町の木造の校舎、忘れもしない小学校のオンボロ校舎の大グラウンドに立ち、コートも着ずに友達数人と語らっていた。
何を話していたのかはよくわからない、ただ、カモメの鳴き声が近くから、遠くから、聞こえていた。

肩まで短く切った髪(そのような短い髪にしたのは、人生において高校卒業間近の頃のみだ)を2つに結び、化粧もしていない私。

【シーン1 高校の先輩】
私の手元には、「卒業おめでとう、○○より」という封筒がある。○○さんは高校の一年先輩で、日本の常用漢字にはない苗字のため、当時は「ふーん、変わった苗字もあるものだな」と思っていたが、年を重ねるにつれ、それが韓国姓だと知った。恐らく2世か3世なのだろう、日本語の発音にも一切のなまりがなかったと記憶している。ただ、○○さんと接点を持ったことは一度もなく、今となっては眼鏡の縁が冷ややかで物静かそうな人に見えた印象しか残っていない。

封筒を開ける。
心のこもった手紙の下に携帯番号とメールアドレスが添えられ、ギフト券が5枚入っている(夢なので定かではないが、300円か600円のギフト券が5枚だった)。

「うわっ、○○先輩、シマちゃんのこと気になってたんだ」とはやし立てる友達たち。

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それはいいが、大学の卒業式に、先輩なる人、つまり社会人が1500~3000円のギフト券とラブレターをくれるという設定はありなのか、ともう一人の冷静な自分がどこかから寒空の下のシマ子に語り掛けていた。
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【シーン2 元友達の元大家の友達 B】
私の携帯に「卒業おめでとう、Bより」というSMSが届く。その直後なぜか私は、札束の入った封筒を握りしめている。

Bは、私がここミラノに20代半ばに短期留学をした際、仲良くしていた子(関西の資産家のお嬢様で、家系に外国人の血が入ることを父親に拒まれ、彼と別れて帰国し、その数年後にお見合い結婚をし、音信不通になった)の大家の友達で、彼女に会いに行く度に出くわした老人だった。その後、元友達と入れ違いにミラノに戻った私は、知り合いも少なかったため、この老人と何度か芸術鑑賞や無料のイベントへ行き、そこで口説かれたことをきっかけに疎遠になった。

封筒を開ける。
「むむっ、なぜこんな札束をよこすのだろう」と冷や汗が出る。
大金過ぎて友達たちには見せられず、こっそりとバッグに潜ませる。

その後、強い風が吹き、木々が揺れ、合間から黒い大きなカラスが猛スピードで飛んできて、バッグから札束の入った封筒をさらって行った。

「これでいいのだ、よかったのだ、だって私はBとは無縁でいたいのだから」とホッとする。

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Bは当時、パートタイムで働いており、持ち家もなく、日々お金に困り、お金の話ばかりしていた。元友達の大家のところに来ては、おやつやご飯をご馳走になり、帰っていった。そんな人が札束をくれるなんてどう考えてもあり得ないじゃないか、ともう一人の冷静な自分がどこかから寒空の下のシマ子に語り掛けていた。
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【シーン3 私の小説のファン】
私の手元には、「卒業おめでとう、○○より」と書かれた小さなメッセージカードとデパートの商品券が入った封筒が添えられた花束がある。
その直後私は、私の小説本のサイン会で、眼鏡をかけたカーリーヘアと髭を蓄えた男性---私の熱烈なファンらしい---を前にし、かつて分厚い新刊の見開きにサインをしたこと、その人が終始笑顔を絶やさなかったことを思い出している。

封筒を開ける。
商品券は高額すぎず、自然な金額で、花の色も香りも好みだったようで、笑顔のシマ子がいる。

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数年前に某社の絵本のコンテストに友達と応募・敗退したことはあったが、長編小説は書いたことも応募したこともない。そして、登場した男性と思しき人物にも見覚えがない。
長編小説を書くのは夢だが、売れっ子になるとか、熱烈なファンができるなんて、、、と夢の中のシマ子は嬉しさを隠しながら必死に気持ちを静めようとしている。
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【シーン4 ストーカー】
私の手元には、薄い小さなスクリーン付の角形に、申し訳ばかりに添えられた「卒業おめでとう」の鉛色の文字が見える薄気味悪いグレーの封筒がある。どうやらストーカーが自分のビデオ(特に卑猥とかいうわけではなく、ストーカーだとわかる内容のビデオ)をインプットしたスクリーンを付けた封筒に、歪んだ愛を綴った手紙を入れて送ってきたらしい。

封筒を開ける前に友達たちが、「シマちゃん、またアイツから?そんな気持ち悪いもの、すぐに捨てちゃいなよ。」と言っているが、何が書かれているか気になるシマ子は開封してしまう。内容は脅迫めいたものではなさそうで、ビデオに釘付けになるシマ子。。。

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大学時代、確かに、2人の男にキャンパス内でストーカーと無言電話をされた。ストーカーは同じ学部の男に、ストーカーと無言電話は法を司る他学部の男にされた。前者は態度がわかりやすく、同じ専攻の数少ない男子らがかばってくれて割と短い期間で救われたが、後者の執着は1年以上に及んだ(こんな話も、いつか1つの日記として紹介したいが、思い出すだけでも身の毛がよだつので、今の仕事のうやむやな状況がクリアになった晴れやかな気分の時にしたい)。
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だんだん、夢と現実が交錯してきたようだ、そして最後に現れたのは・・・。

【シーン5 ダンスの先生(女)】
以前私のダンスの先生(ゲイ)について触れたが、私には10年以上に渡って慕って受講している女の先生もいる。

その先生が突然現れ、私は彼女に問いかけている。

「ねぇ先生、私どうしたらいいの?もっとぐいぐい行かなくちゃ、っていうけど、こんな危ない状況で私どうしたらいいの?」

先生は大きな目を見開いて私の方を振り返る。
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そこで目が覚める。
いやに詳細がリアルなくせに、現実味のない夢だった。
奇妙だ、、、胸がむかむかする。

その日の午後、ダンスの友達からメッセージがある。
「シマ子、元気?先生が土曜にレッスンがあること忘れて予定入れちゃって(連休が挟まり、休講が続いたのだ)、あと3レッスンしかないから、いつにしようかっていうんだけど、シマ子の都合どう?」

そうか、夢に先生が出てきたのはこのせいだったのか、と思う私。

しかし肝心の本編は何を示唆しているのだろう、何の意味もないのだろうか。。。

終わり。

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追伸.
実はもう1週間以上、新しい記事が書けていない。先週末から投稿しているのは全て保存しておいたものばかりだ。
今週から仕事の関係で新人が某上場企業から送り込まれ、とろいし間違うのに立場上気を遣うのと、日常的に日本語で話すことに慣れていないので(メールは日本語もイタリア語も同等に使うが、日本語を話す機会は今では週に数時間しかない)、先週から胃痛が始まり、火曜にはストレス性胃炎になり、昨日からまた風邪をひき、今日は完全にKOで社長に早引きさせられ、そのまま美術館へ行って、少し息を吹き返したところだ😁
「おいおいシマ子、そんなに具合が悪いならちゃんと家に帰って休め」と言われそうだが、シマ子の憩いの場はなんといっても美術館、その辺は、フォロワーさんならわかってくださると思う😂

というわけで、美術展情報を主に読んでくださる皆さん(実はフォロワーさんではない方でも美術展の記事だけ抽出して読んでいる方が何人かいることに薄々気づいている)、大変申し訳ありませんが、今暫くお待ちください。身辺が少し落ち着いて胃痛が軽減したら、たまった写真を徐々に整理して載せていきたいと思います。
これなら夢を見ている方がよかった、現実は厳しいなぁ、という昨今です🥲


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