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Swarovski-Masters of Lightを鑑賞する

ファッションウィーク期間にミラノの中心部のお屋敷で開催が始まったSwarovskiの展示を、開催直後に見に行った。あまり宣伝はされていなかったが、鑑賞が無料なのと、早晩インスタで動画が出回って予約もできなくなるだろう、と思い、混まないうちに先手を打ったのだ。

お屋敷の壁

シマ子はあまりキラキラしたものが得意ではないことは、以前どこかで触れた気がする。きらきらしているより、かみしめればかみしめるほど味が出るものが好きなので、正直、輝かしさの代名詞のようなSwarovskiを見るか否か、かなり悩んだのだが、Noteに載せれば「すき」がいつもよりも多くつくであろうことは想定内だったし、たまにはあまり説明のない写真ばかりの記事も、ササっと終わってラクだな、という、大嫌いな夏にさっさと書いて載せよう企画(なんじゃ、それは💦)の第1弾として、このキラキラ展示を選んでみた。


入口
きらっきら

このお屋敷は、有名ブランド関連の展示を多くすることで有名なので(真の理由はわからないが、くつろげる広い中庭があり、センセーショナルに見える照明がついているからだろう)、これまでにも幾つかのブランドの展示は見ており、展示スペースの広さを把握しているつもりだったが、今回は普段未使用のスペースも使われ、かなり大がかりで見どころ満載だった。
これで無料は、本当に信じられないが、後からそのしわ寄せ部分も披露するので、目をおっぴろげて最後までご覧いただきたい。
例によって、4~5分の1程度の好み&割と好きな作品を厳選したシマ子コレクションになっており、特に、芸能関係の人々の衣装は殆ど撮っていない。

※展示の趣旨

オーストリアで誕生したスワロフスキー・メゾンから今日に至るまでの
3世紀にわたる変遷について、その職人技、芸術性、ノウハウ、そしてポップカルチャーに与えた独自の影響を、ヨーロッパで初めて紹介する展示会。

展示案内文より抜粋
展示入口を入ってすぐのところ

※年譜

入ってすぐの場所には、Swarovski氏の誕生から10年ごとに区切った年譜パネルと、その間に制作された代表的な作品が飾られていたので、各メゾンのオートクチュール作品へ移る前に、真面目な部分の一部を紹介したいと思う。

パネル右: 1862年Daniel Swarovskiは現在のチェコのボヘミアで生まれる。彼の父はガラス彫刻技師であった。父親の工場でSwarovskiはクリスタルの職人技を学んだ。
パネル左: 1883年にウィーンで電気の国際博覧会が行われた際のポスター
1891年に商標をとった、クリスタルのカットを最大限に正確に行う電気機械。
1985年に現在のオーストリアに引っ越し、共同経営者とSwarovski&Co.を設立した際の土地の風景。
1985年にSwarovskiが初めて生み出したChatonカットとデザインについて。
1913年 ボヘミア産のクリスタル原石に満足できなくなったSwarovskiが、自らのクリスタルの生産工房作った頃の作品。
1900年に共同経営者たちとパリの万博に訪れた際の様子。
うっとりするカットのネックレス
1956年にSwarovskiは93歳で他界し、3人の息子にmaisonを託す。
1956年にSwarovskiはウィーンの舞踏会とのコラボを始め、2006年よりKarl Lagerfeld等の著名なデザイナーと一緒に舞踏会のティアラを作り始めた、という説明。
60年代の色見本というか、グラデーション見本
可愛い子らを挟み休憩😊
1989年にできた新しいロゴ。Klimtによりインスピレーションを受け、クリスタルの洗練された純真さのシンボルとして白鳥を用いている、とある。
Jean Paul Gaulierによるネックレス(左 2015年)とLanvinによるネックレス(右 2007年)
まるでシンデレラのガラスの靴のよう

なんだかんだ端折りながらも説明を訳して疲れたシマ子。。。全然、夏バテ企画が成功していないので、各メゾンのコレクションへ移ろう。

※Future History Chamber

129年にわたるクリエイティビティの軌跡を見事な衣装で紹介した部屋。未来と歴史が対話する20のビジュアル・ダイアログが、スワロフスキー・クリスタルの革新的な使用によって結ばれている。

展示案内より
Christopher Kaneの作品
これこれこれっ!着物っぽさもあるサーモンピンクのドレス!!!
House of Worthの作品
スカートのみ
このディテール、なんですかっ!
くーっ、とうなりたくなる😂
あっいけない、スワロの部分、写していませんでしたね。。
Gucciの作品
横から
Balenciagaの作品
両方ともBalmainの作品
シマ子が好きなのは勿論・・・
こちらっ!
この後ろから見た袖、なんですかっ!
色っぽい、うふっ
Brigitte Bardot、Saint-Lopezで風に吹かれてます、みたいなイメージ
折角だから右のアップもどうぞ
これもシマ子のお気に入り、Marc Jacobsの作品
このアシンメトリーさ、この色、スワロの組み合わせって、メンズライクな中に密やかな女が仕込まれていて、「さすが、御見それしました」という感じじゃないですか?
Richard Quinnの作品
このスカート、めちゃくちゃ可愛い!布帛でいいから、こんなフォークロアテイストのもの、色違い・柄違いで欲しいなぁ!作っちゃおうかなぁ🫠
Thierry Muglerの作品だったはず
これでブラジルの女性たちにサンバを踊ってほしい、序でに私も参加しようか🤣

小物たちに移ろう、まずはお気に入りから🙂‍↕️

Alexander McQueenの作品①
かっこよすぎっ!
Alexander McQueenの作品②
このSaint Laurentのブーツと、Richard Quinnのスカートを併せたら、最強すぎて、悪魔も退治できるスーパーヒロインだな。
ついでにこれを持って、印籠の代わりにする、みたいな。
2024年、水戸黄門コレクション---勿論、着用するのは由美かおるさんで😁
すっけすけのバッグを普段遣いできる人って、生活にゆとりのある人だと思う。
映画「The Great Gatsby」で女優達が着ていた衣装にぴったりな感じ。
Vivienneぽいですね、ほんと。。

※Masters of Light Chamber

1995年AW Gianni Versaceのオートクチュール、スワロフスキー・クリスタル・メッシュ製
裏にはきっと、ピンクパンサーが潜んでいる👻
左: Louis Vuitton 右: Christian Dior
これはもう、完全にKOでしょう…目が眩み、心臓がバクバクし、倒れそうな美しさ。
何なんでしょう、この曲線は?
これって、どんな体型の人なら着れるのか、気になりませんか?
Dior様のフォルムにはやられたが、シマ子はこちらの方がタイプだな。
「皆の者、私の元に跪きたまえ、さぁ、今すぐに!」的な要素がこの背中から溢れ出ている😂
このスカート、ちょっと和の雰囲気ですよね?
これもAlexander McQueenなのですよ、実は。意外。。。
Givenchyの作品
このエレガントさに痺れる。
素敵すぎる装飾
スカートの裾の絶妙な丈!
スリットも深いのに本当に上品
こういうの、着たいですよねぇ~、憧れるなぁ。キラキラしていてもしすぎてないこの感じ。
Robert Wunの作品
傘に弱いシマ子。。。
こんなの、雨の日にも晴れの日にも持てない🥴
Thierry Muglerの作品
後ろはこの通り豪華な装飾でも、前はそうでもないから、マネキンが後ろ向きらしい。

※Diamonds of the Future Chamber

Galaxyシリーズ

※The Jewelry Box

スワロフスキー・クリスタルへのオマージュとしてイメージされた部屋の内部、というコンセプトの展示。この辺のものは一部グッズ売り場で販売されており、手が出る価格帯だった。

このオウム、かわいい
こんなのを、20年くらい前、友達が持っていた気がする

※Mathemagical Chamber

ジュエリー、家庭用オブジェ、インテリア、ファッション・パーツの展示ブース。

工作大好きとしてはうきうきする

※Pop Icons Chamber

芸能人の衣装の展示の全様
Katy Perryの衣装
これはちょっとびっくりしたから記念に載せておきます。
ピエロっぽくてかわいい

暗がりのキラキラ空間から、緑が目に優しい地上へ。


※Swarovski Café

樹齢100年の木々に囲まれた特設のカフェ。Carlo Craccoというミラノの有名シェフがメニューを考案したそう。
ちなみに、DuomoのVittorio Emanuele IIのアーケードにあるCraccoのレストランはエスプレッソですら恐ろしく高いので、今回はここで食べるかちょっと躊躇ったけれど(外国人らは普通に食べていたけれど、イタリア人らは私と同じでメニューで値段を確かめてから席についていた…😅)、何しろ鑑賞料が無料だったので、奮発してチャラにしてみた😌

ネットより 数年前のCraccoさん。今はもっとオジン😆
個人的には悪い印象はないけれど、周囲に言わせると、感じが悪くて嫌な人っぽい噂アリ。
確かに、彼が司会を一人でやっている料理番組はなかったはず…それを思うとそうかもしれない。
中庭の全景
シマ子の席からの眺め。一番好きな色の紫がなかったから次に好きなピンクにした。
Cassisというケーキ。お皿とテーブルのピンクがぴったり。
ケーキの淡いブルーグリーンも可愛い。
スプーンしかないから断面が汚いけれど、中はちゃんとカシス。
弟に上の写真を送ったら、「えっ、その色でカシス?」と言われたので、皆さんにもこの汚い写真で証明しておきます。
お皿の中央にはスワンが。

さて、このケーキ、いくらだったでしょうか?

正解は・・・タタタタターん・・・12ユーロ!
でした。

弟に、「たっけー」と言われたけれど、確かに高いけれど、普通っぽいサラダが18€、サンドイッチも確か12€だったから、許容範囲!と言っておきます。
まぁ、これで入場料も取られていたら、平日の夕方に、普段着で一人で、ピンクのテーブルで食べてはいなかっただろうけれど、無料だと考えたら、12€は安いですね。

ということで、結局は文字数の多い記事になってしまったけれど、楽しんでもらえたんじゃないかな、と思うので、良しとしましょう。


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