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【詩】夏待ち駅

電車はしばらく来ないから
夏風と虫の音に耳を澄ました

懐かしいような寂しさと
暑苦しいような恋しさが
僕の中で騒めいている

何食わぬ顔で
電車を待つフリをして
僕は独り、夏を待つ
君が隣に居た夏を

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