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③ 夏休みの過ごし方

不登校が始まって、1ヶ月後に迫る夏休み。
どう過ごすのか、迷いました。
正直、私は、勉強のことが気になっていました。

「塾に行く?」
ふとよぎりました。

勉強のことばかりよぎってくる私の頭の中。
そんな自分に、もう1人の自分が

「いや、違うだろ。ゆっくり休ませてやればいい。」
と言っている。そんな感覚でした。
子どもは言葉で発してはおないが、ひしひしと伝わってきました。

転校して4ヶ月。
慣れない環境で、よく頑張りすぎていたのです。
休ませてやればいい。

そう。分かっている。でも、正直やっぱり勉強のことが頭から離れなかったのです。
この繰り返し。

そして、ぐっと決断した夏休みの過ごし方は、
やっぱり

何もしない。休む。

ことにしました。
本人の意思に任せる。

7月中に、何か彼女の気づきにつながればいいと思ってたことがあります。
そのイベントと
自分でやりたいと言ったことが以下4つ。

①1人で、2泊3日のキャンプに行く
②石川県の友達に会う
③石川県で大好きだった図書館の先生と会う
④お城の自由研究に応募する

これらに対しては、積極的だったので、実行するにしました。

結果、この何もしない長期休みによって、
私の彼女の見る目がガラッと変わる期間になりました。

「やりたい!」と思ったと時のエネルギーが半端ないのです。
それまでは、正直、このまま引きこもってしまう。
何もしないのではないか。
この先どうしていこうか。
そんな心配ばかりでしたが、
そんなことはどこかへ行ってしまったのです。

この子のエネルギーはたんまりとあって、
自分に合うと思った時に、
ものすごいパワーを発揮できると確信しました。

①のキャンプ。
テーマは「とにかく川で遊ぶ」
虫取りや山登り。いくつかの自然体験の中から、自分で選択。
初めて合う年齢の異なる子ども達と一緒にバスに乗って現地へ。
その後、川で泳ぐ、自炊など。
楽しそうに帰ってきた。
1人でもどんどん中に入っていって楽しめる。

②石川県の友達と会う。
学校の友達と半日遊ぶ。
幼稚園の友達の家に2泊3日に遊びに行く。
行き来は、高速バスに1人で乗っていくのだ。

③図書館の先生には、夏休みということもありなかなかスケジュールを合わせられず、
結局、会うことができなかった。

④お城の研究。
歴史が好きだったこともあり、去年、キャレンジすることにした。
ありがたいことに、賞をいただいて表彰式のために横浜まで足を運んだ。
そして、参加賞が、図書カード20000円分。
本好きで歴史好きの彼女にとって最高だったようで、今年もやることに。

でも、学校の夏休みの課題は、理科の自由研究。
理科でなくてはならない宿題。
市が力を入れていることもあり、優秀作品は、代表として展示される。
私は、学校が決めたことではなく、
彼女が選択したことに全力に取り組ませたい。

そこで、私は、
理科の自由研究ではなく、城の自由研究をやらせてほしいと
担任の先生に申し出た。
市の代表選考の対象にならないが、
承諾していただいた。

調査やまとめることに、頭と時間をガッツリ使って取り組む自由研究。
楽しそうに取り組んでいた。


そんな夏休みを過ごしました。

これまでのダラダラがキラキラに変わっていました。

この子は、やると決めたことはやるんだ。

私が、彼女を信じようと彼女を任せようと思えました。

これまで、信じていないと考えたこともなかったが、
心底、彼女を信じていなかったのかもしれない。
気づかされました。

彼女のやると決めたことに、
彼女のペースでエネルギーを注ぐ時を待ち、
そんなときには、見守る。
サポートする。

これが親の役目だと。

私自身が学んだ有意義な長期休みになりました。

夏休みは、
これからも、普段できないことに自分がしたいことを
思い切り取り組める時間にしたい。
夏休みの無理やり宿題は必要ないと考えさせられるきっかけにもなりました。


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