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スクール支援員はどんな仕事?報酬は?

勤務校のスクール支援員の配置

 今回は、スクール支援員の仕事の内容と配置方法。報酬など、私の実践を含めて紹介したいと思います。

私の勤務校は、全校児童約750人規模の小学校。
ここでは、スクールサポーター(SS)2人、スクールアシスタント(SA)4人の合計6人
が勤務しています。
そして、私たちをまとめるのが、校務主任(特別支援コーディネーター)です。
私たちは、コーディネーターの先生や学級担任と連絡を密にし、
その指示に従うことになっています。

 年度始め、顔合わせの後、
コーディネーターの先生と共にどの学年の誰にどのようにサポートに入るのかを大まかに決定します。
 基本的には、
SSは、特別支援教室へのサポート。
SAは、各教室へ行くことになっているようです。

SSとSAの違いは、教員免許の有無です。
教員免許があれば、児童への指導が可能になります。

2つの支援員の仕事内容

①SSの仕事内容

特別支援教室での、着替えの手伝い、普通学級の交流授業に付き添い、パニックを起こしてしまった児童への付き添いなどが主な仕事になります。
教員免許を持っていない場合、子供に指導することができませんので、○付けなどの学習支援はしないことになっています。
児童の補助が仕事になります。

②SAの仕事内容

①教科指導への支援、学級活動や給食指導での支援、学校や学年行事における支援、放課等その他の学校生活における支援
②必要に応じて校内支援委員会への出席
③必要に応じて低学年や指導の難しい学級及び特別支援学級の支援

市内教育委員会付け会計年度任用職員の配置実施要項より

となっています。

SAの実践

上記の①から③に基づいて、私(同僚)の実践を整理します。

①教科指導への支援(主な仕事)


A 外国籍の児童に対しての支援
私がサポートに入っている3年生。
日本語の読み書きがまだ定着していない外国籍の児童に対してのサポートが増えてきました。

1)担任の指示を噛み砕いて分かりやすく伝える。「○○ってどうゆうこと?」という質問が多くあります。レポート制作など『書くこと』に難を示す事も多くあります。
2) 漢字の書きや読み、意味を伝える。
3)図工の作品を言葉で表現するための日本語を教える。
4)タブレットを使う場合の日本語入力。

B 机間巡視をしながら声掛け
必要な場合のみになりますが、声かけが必要な場合は声をかけます。
分からなそうにしている、間違った方法を続けている、体調が悪そうなど、さまざまですが状況に合わせています。
場合によっては、「大丈夫?」と声かけ、手助けがほしいのか必要ないのか、子供に選択させることもあります。子どもが慣れてくると、手を挙げて分からないので教えてほしいとアピールします。そこへ行って指導しています。

C 添削
私が入っている2年生、3年生算数での添削。

D 社会科見学の付き添い
社会の工場見学への付き添い。
課外学習の際の引率に同行することもあります。

②校内支援委員会への出席
今のところ、必要性はありません。

③低学年や指導の難しい学級及び特別支援学級の支援
 特別支援学級への支援として、国語、算数の個別指導をしています。
私の場合は、主に上記に記載したような3年生の学習支援に加えて、サポートが必要ない(テストなどの場合)と判断した場合、特別支援学級へのサポートに切り替えています。

 同僚のある先生は、特別支援学級専属のサポートを行っています。個別指導。交流学級への付き添い、パニックを起こしてしまった児童へのクールダウンなどを行っています。


スクール支援員になるには?


私の勤務校のスクール支援員は、市の採用です。

スクール支援員になりたい場合は、

①自分が勤めたい市の教育委員会で講師登録を行う

まず、一報入れ、講師担当に講師登録をしたい旨を伝えます。
講師担当の指示に従い、書類を持参して教育委員会へ足を運びます。
(市によって提出する書類等は違います。)

「私の場合は、とりあえず手ぶらで来てください。」とのことでした。
しかし、話を早く進めるために、履歴書を持参しました。
手ぶらの指示の場合でも、履歴書持参をお勧めします。
いずれ履歴書の提出は求められますし、
話がスムーズに進んだからです。

②自分の勤務条件(勤務時間、通勤時間、報酬の制限など)をしっかりと伝える

面談の時にはしっかりと、自分の勤務スタイルについて伝えましょう。
SAは、様々な勤務方法が可能です。
1日何時から何時までか。○曜日以外なら勤務可能など。
それぞれのご家庭である事情も話を通しておいた方が理解を得られます。

 私は、午前中、通勤時間20分、TT、少人数授業、娘が不登校になるかもしれないので急に勤務できない日があるかもしれないということを伝えました。急に抜けても大きな穴にならないようにしてもらいました。

私の勤務形態は、
月から金、午前中4時間勤務。8:30から12:30。
そして、5月からは娘が順調に通学し始めたこともあり金曜日のみ5時間勤務しています。
このように、年間800時間以内なら、年度途中でも勤務形態の変更も可能です。年間の時間数で換算されているため、
子どもの学校行事、参観日にはお休みし年間で調整することができます。

③市の担当者から連絡を待つ


私の場合は、次年度も目の前の3月4日に登録したこと、12年前まで正規採用で勤務していた市であることということもあり、
その場ですぐに次年度からのSA勤務が決まりました。

多くの場合、講師登録の後、年度末に教育委員会からの電話連絡を待つという形になります。

スクール支援員の報酬

勤務の市では、会計年度任用職員として勤務していることになります。
よって、全て市の職員の規約に基づいて決定されています。
年休、給料などです。

時給1140円(市によって異なります)。

教員免許を持っていても、「授業」をせずにサポートだとこれくらいです。
他の市も比べてみましたが、だいたいこの程度の報酬です。
教員免許を持っていないSSさんは、もう少し低くなるようです。

この仕事のメリットは、
「小学校の中、先生、児童の様子がよく分かるということ」です。

学校に出入りしたことのないお子様をお持ちのママで、教員免許有無にかかわらず学校に興味がある方、
先生が日常的にどのような指導をしているのか知りたい方(授業参観とは全く違います)
には、お勧めします。

子育てに新しい視点をもたらせてくれると思います。


と言いながら、
私は、最長でも1年でこの仕事を終えます(理由は、また。)。

興味のある方は期間限定でもやってみてもいいかなと思います。
閉鎖的な学校の内面を見ることができますよ。









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