前から気になっている「ドラえもん」のホラーな話
『ドラえもん』には、ときに「怖い話」がある。
唐突に書いてしまったが、『ドラえもん』をご存じない方は、ググっていただいた方が早いと思う。青いタヌキのようなロボットみたいのが出てくると思うので、それが出てくる(漫画ではなく)アニメについて書くつもりである。
『ドラえもん』にご興味のない方は、そもそも本記事に入ってきていないと思うが、これも何かのご縁ということで、お付き合い程度に本記事をご覧いただき、スキの1つも付けていっていただければ幸いである。
「けっ!漫画本じゃなくアニメかよ!」というところで引っかかっている方は、そのまま帰ってしまう前に、せっかくだから私の固定記事の「トマトと卵の中華炒め」の話でも読んでスキの1つも付けていっていただければ幸いである。
さて、「ドラえもん 怖い話」とか「ドラえもん ホラー」とかでサーチすると、普通にヒットするし、「怖いドラ話」のコレクションが本とかまとめ記事になっていたりする。
「へソリンガス」とか「ゴルゴンの首」とか「かげきりばさみ」とかの有名どころのエピソードが結構出てくる。
、、、しかし!
私が子供の頃から怖いと感じているエピソードで、あまりヒットしない話がある。
各位の共感が得られるか分からないが、そのエピソードについて共有したい。
最初にお断りしておくが、このエピソードって漫画で読んだ記憶がない。
もしかしたら、アニメだけにしかない話かもしれない。。。
そして、共感云々の前に、このエピソード自体、あまり有名な話でもないような気がする。
「んな話、知らねーよ!」となる可能性もある。
また「あー、その話は確かに知っているが、あまり怖いと感じたことがなかった」みたいな意見も出そうである。
そういう方には、お願いがあるのだが、いったん「言われてみれば、確かに怖い話かも」という目線で観直していただきたい。
そして、「うーん、今さらながらジワジワ怖くなってきた」となれば、こっちのものである(何の得があるのかわからないが)。
ドラ好きの方は、そろそろ「さっさと、どの話か教えんかい!」と憤り始めていると思う。
でも、せっかくお越しいただいたのだから、まずはお茶でも召し上がれ。
あっ! 和菓子を忘れたようで、失礼つかまつった!
では、そろそろエピソード紹介へと、、、
、、、それにしても、風流ですなあ。。。
そして、これが静岡県のキャラクターですか。。。
はいはい、じゃあそろそろエピソードに。
、、、実は引っ張ったのにもそれなりの理由がある。。。
申し訳ないのだが、、、
このエピソードに出てくる「ドラ道具」の名前をすっかり忘れてしまった!
ほんの10年ぐらい前までは明確に覚えており、ネットで「そうそう、この話!」とか発見していたにもかかわらずである!
今となっては、全くもって覚えていない!
これが「老い」であろうか。。。
しかも、道具の使い方に関しても間違って記憶している可能性がある。
従って、「へへへ、こんな面白い話があるぜ、聞きてーかい?」というよりも、むしろ「こんな話ありましたよね?いや、ありましたやん。道具の名前、何でしたっけ?」という、こちらの立場が極端に低い話なのである。
上手く伝わるか分からないが、とりあえず話の結末は覚えているので、このエピソードを観たことがあるか否かはさておき、怖いかどうかも検証していただきたい。
私が記憶している話の概要は以下のとおりである。
のび太がいつものように学校でいじめられたか、先生に叱られたかドラえもんに泣きつくと、ドラちゃんが「ポパポパン♬」と道具を出す(因みに、この効果音を「タリラリン」とか言う人もいるが、私には「ポパポパン」にしか聴こえない)。
この道具は、確かペンか何か(?)で、紙に「どら焼き」とか書くと、実際に「どら焼き」が出てくるとかいう道具だったと思う。
そして、調子に乗って「ジャイ・スネ」コンビに復讐したりとかいうお馴染みの流れで話は進んだと記憶している。
そして、終盤の方で怒ったジャイスがお礼参りに来たのだったか、「いいもん持ってんじゃねーか」的な追い剥ぎ状態だったのか忘れたが、のび太だけでなく、珍しく「ドラ・のび」コンビに絡んできたのだ。
このエピソード、とても強烈で覚えているのだが、珍しいことに、のび太だけでなく、ドラちゃんまでもがジャイアンにボコボコに殴られ始めるのだ。
結構、珍しくない?
いやいやいやいや、若気の至りとは言え、たかだか「1小学校のガキ大将」ごときが「1国家を壊滅させかねないほどの戦闘能力を有する世界の裏番長」に何と恐ろしいことを!と、子供の頃の私はヒヤヒヤしてドラちゃんがキレないことを切に願った次第である。
しかも、家の中や空き地とかではなく、確か人通りの多い屋外で白昼堂々のストリートファイトだったと記憶している。
(この時点で既に軽く「ドラえもん ホラー回」が成立している気もするが。「ガキ大将 相手を見誤り 不忍池に浮かぶ」みたいな)
何と言うか、クソガキに殴られ、それに甘んじるドラちゃんに「ロボット三原則」の美学を垣間見た瞬間でもあった(ネズミが出たりすると大原則が崩壊したりもするのだが)。
そんなこんなで、単純に空気砲撃って〇〇しちまってもいいんじゃねえですかい、といった状況下で平和的な解決策を考え出した優しさロボットは紙に「おまわりさん」と書き出すのである。
すると、蛮行を繰り広げるジャイスの背後から「ちょっと、君たち」みたいに声がする。
そして、「ヒエ~ッ、おまわりさ~ん!すいません!」みたいにジャイスは逃げ出すのである(ジャイスよ、君がボコっていた青い丸いお兄さんの方が、よっぽどやべえ奴だぞ)。
そして、「はぁ、何とか助かった。おまわりさん、ありがとう、、、」とホットするドラ・のび、、、と、ここでオチではないのである。
実は、そのまま歩き去ろうとするドラ・のびに対し、おまわりさんが急に「君たち、ちょっと待ってくれ。私は、今いきなり君たちに呼び出されたわけだが、、、私はこれからいったいどこに帰ればいいんだ」と言って、ドラ・のびを追っかけ始めるのである。
そこで、ドラ・のびが無責任にも「うわ~っ」とか言って逃げ出して、話は終わるのである。。。
、、、
、、、いや、この話、普通に考えると怖いでしょ?
子供の頃、怖くて軽~く夢に出てきたくらいである。
本来、この世に存在しない筈の「おまわりさん」という命を徒に生み出すという「神の領域」にドラが手を出し、それによって「過去を持たず、且つこの世で人間として生きてゆくしかない悲しい十字架を背負うこととなった1人のおまわりさん」が「恨みますぞぉ~」と責任を求めて製造者を追いかけ回すのである。
怪談である!
当時、とても怖く、そして悲しいエピソードだと思った。。。
そして、怖く悲しいことに、未だに同エピソードの道具の名前を思い出せない。。。
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