Ikigai(生きがい)とは?
日本の未来 若者は「生きがい」を見出せるか?(その8)
先輩や上司たちが、新人を相手にしている時に、ネガティブな部分ばかりを見せていると、それを見た新人たちは、憧れを持って「頑張ろう」とはならず、意欲がないなどは、当たり前のことになってしまいます。
逆に、意欲を持ってもらいたいと思うのであれば、楽しそうに働いている様子を見せてあげることも大事だし、意欲的に仕事に取り組んでいる姿を見せてあげることが必要ですね。
今時の新人社員が、意欲がないとか、欲がないとか言われることは少なくありませんが、それは案外、自分たち先輩や上司が、そんな風になりたい、と感じるような姿を見せていない可能性もあります。
「今時の若者は」と言う前に、まずは一度、自分たち先輩の姿に目を向けてみることが必要です。
その姿が、「自分もそうなりたい」と思ってもらえるような姿になっているかどうか、そうでなければ、どんな姿をこれから見せていくことができるか、が問われます。
仕事でとても成果を上げているような人が、身近にいると、その人に憧れを持つ人が現れます。
すると、「私もそんな風になりたい」と感じて、仕事に意欲を燃やし、成長したいと考える人も増えてきます。
・自分がこれまで、誰かに憧れを持ったことはありますか?
・憧れを持った人の姿は、どんな姿でしたか?
意識的な部分だけでなく、どんな人物で、どんな見た目だったかなども含めて、思い返してみましょう。
この図は「好きなこと」「得意なこと」「社会が求めていること」「お金になること」の4つが重なり合った部分が「(生きがい)」ということを示しています。
お金を稼ぐためには、好きなことや天職を仕事にする人だけとは限らず、「ライスワークとして、食べるために働くという選択をしている人が多いのも現実です。
しかしこれからの時代には、ライスワークだけでなく、副業からはじめて、数年後に自分にとっての生きがいとなるような「ライフワーク」を仕事にしていく人も増えています。
世の中に求められているものを知り、自分の好きなことや得意なことと掛け合わせながら、マーケティングスキル、を身につけていき、それをお金に変えていく方法を身につけていくことで、4つを掛け合わせた「生きがい」が見つかっていくのです。
好きと得意を見つけ出したら、それが世の中に必要とされているかを調べていきます。
実際にそれを仕事としてやっている人がいればそこにニーズはあります。
そして自分がその仕事をしていくときには、それを実際に活かしていくために知識やスキルを身につけていくことが必要になります。
マーケティングスキルとは
ここでは、これからの若者に求められるマーケティングスキルについて解説します。
マーケティング分野の仕事に就く つかないに関係なく、個人をよりアピールするために、マーケティングは重要なスキルです。
例えば、企業の社員に求められるマーケティングスキルは、PCスキルやドキュメント制作スキル、データ収集・分析力、企画力、思考力など多種多様です。
また、コミュニケーション能力も重要です。自己成長を図り、社会に貢献するためには、これらのスキルを磨くだけでなく、マーケティングの本質や戦略を理解することが必要です。
また、転職や再就職において、自分をアピールし、良い仕事に就くためには、自己ブランディングとマーケティングの原則を活用することが重要です。
以下に、自分をアピールするための具体的なマーケティングアプローチをいくつか紹介します。
1.自己分析と目標設定
自分の強み、スキル、価値観を明確にします。どのような仕事や職場環境が自分に合っているかを考え、転職の目標を設定します。これにより、アピールポイントを明確化しやすくなります。
2. ポートフォリオの準備
職種によっては、ポートフォリオが有効なアピールツールとなることがあります。実際のプロジェクトや成果物をまとめて、自分の能力や実績を視覚的に示すことができます。
3. ネットワーキングの活用
プロフェッショナルなネットワークを構築し、人脈を活用して情報収集や求人情報の入手を図りましょう。Networkingイベントやオンラインコミュニティに参加することもおすすめです。
4. オンラインプレゼンスの整備。
自分のオンラインサイトやチャンネルを見直し、プロフィール画像や投稿内容などをプロフェッショナルなものに保つことで、アピール力を高めることができます。
5. 自己成長と学習
新たなスキルや知識を習得し、自己成長を示すこともアピールポイントとなります。専門的なトレーニングやコースを受講し、自身の価値を高めましょう。
自分自身をマーケティングする際は、自己分析と戦略的アプローチが重要です。自分の強みや価値を明確にし、その魅力をポジションに適切にリンクさせることで、求める仕事により近いポジションにアプローチすることができるでしょう。
しかし、生きがいには、良い仕事に就いて、お金を生むことが全てではありません。
例えば、子育てを通して子どもの成長を見ることも、生きがいの1つですし、趣味を生きがいにしていく人、ゆっくり寝ることや、旅行に行くことを生きがいにしている人もいます。
「生きがい=仕事」と考えてしまうことは実際には多いですが、例えお金を稼げなくても、そのこと自体が人生を充実させるものであれば、ライスワーク、生きていくために、必要なお金を稼ぐ仕事、と割り切っても良いのです。
人生の中で「生きがいを持つ人と持たない人とでは、その充実度には大きな差が生まれます。やりたいことが社会に役立ち、その上でそれがお金になるのであれば、人は毎日をより充実させていくことができると感じています。
その9へ続く
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今後の世界の動向、経済、技術の進展は、どのような方向に向かっているのか?政府や産業界、そして日本人は、それをどのように認識し、対応していこ…
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