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ゆずり合うことで、「安全の輪」は果てしなく広がってゆく!

「親切にしてもらったら、お返ししなきゃ。」

 そう思ったことありませんか?

 いい意味でも悪い意味でも、「お返しする」という心理は、「返報性の原理(または法則)」と言われる、人の自然な心理なんだそうです。

 今日は、そんな話をしてみたいと思います。

1 「お先にどうぞ。(#^.^#)」から広がる「波紋」

 先日、仕事を終えて自家用車で帰宅途中の出来事です。

 比較的交通量の多い幹線道路を走っていたところ、右側の脇道から出ようと止まっているトラックが目に入りました。

 私が走っていた車線は少し渋滞していて、ゆるゆると流れつつもずっと車が連なっている状態でしたが、対向車線は時々車の列が途切れるような交通量でした。

 脇道から出ようと止まっていたトラックは、アルミボディーに青色の模様が描かれた、よく見かける宅配便の2トントラックでしたが、私の対向車線が時々途切れても発進しないで待っていた様子から、私と同じ方向へ右折しようとしていることがわかりました。

 私がその手前まで進んだところ、ちょうど対向車が途切れたので、私は、
 「ちょっと開けてあげれば入れるかな?」
と考え、アクセルを若干戻して前の車との車間を開けたところ、トラックの運転手はすかさず軽く手を上げて私の前に流入し、ハザードランプを点灯しました。

 このハザードランプも、私からの「お先にどうぞ。(#^.^#)」に対する「お返し」には違いないと思いますが、その後の出来事が今回のテーマです。

 まあ、そんなやり取り?のあと、私はそのトラックに続いてゆるゆると進行して行った訳ですが、数百メートル進んだところで、右側にあるコンビニの駐車場から先程のトラックと同じように右折しようと止まっている車があることに気付きました。

 走行状態はそれまでと変わらず、少しアクセルを戻せばその車を入れてあげることができる状況だったので、私は、うまい具合に対向車が途切れたら入れてあげようと思っていたところ、私の前を走っていた先程の宅配トラックのブレーキランプが点灯すると同時に、右側のコンビニ駐車場で止まっていた車が、宅配トラックの前に入っていくのが見えたのです。

 「お先にどうぞ。(#^.^#)」に対する
 お返しの「波紋」が広がった瞬間です。

2 譲り合うことで「安全の輪」は波紋のごとく果てしなく広がってゆく。

 車で道路を走っていて、誰かに進路を譲ってもらったからといって、その人に直接お返しすることはまずありません。

 「返報性の原理(又は法則)」について書かれたものを見ると、他人に親切にしてもらった場合、人は「お返ししなくちゃ。」という気持ちになるのと同時に、もらった親切を誰かに「お返し」することで「借りを返した。」という心理になるのだそうですが、たとえ1回限りでも、これが繰り返されてゆけば、ゆずり合いの中で生まれた「ありがとう。(#^.^#)」というお返しの「波紋」は、ずっと広がり続けることになるのではないかと思うのです。

 結局、誰かからいただいた親切は、別の誰かに対して「お先にどうぞ。(#^.^#)」という新たな「親切」でお返しすることで、波紋のように広がってゆくことになるのです。

 何時でも、どんな場合でも止まって進路を譲れ、ということではありません。

 譲るためにどこかに無理をしてしまうと長続きしませんし、結果的にストレスが溜まってしまうかも知れません。

 そうなっては元も子もないので、自分の出来る範囲で譲り合うという気持ちを持つことが大切だと思うのです。

 道路上でのことに限らず、日常の仕事や私的な交流場面でも、相手の事情を考慮して可能な範囲で少し譲歩したり、気持ちを少しだけ寄り添わせることでお互いの信頼が高まり、人間関係は良くなっていきますし、仕事の効率も上がってきます。

 先をいたり、自分の都合を押しつけてばかりいては、決して信頼は生まれません。

 かと言って、無理をして譲ったり、不本意を押して同調するのでは本末転倒だと思うのです。

 要は、その時々の状況により無理のないタイミングで一呼吸置いたり、ほんの少し相手の気持ちに寄り添うことで、理解や信頼が高まり、良好な関係が生まれて、ひいては良い仕事につながっていく訳です。

 そこで必要なのは、「心のゆとり」、「気持ちのゆとり」だと思います。

 みんなが使う道路で、少しだけ気持ちに余裕を持って、少しだけゆずり合う「お先にどうぞ。(#^.^#)」の気持ちを誰かにあげれば、それは波紋のようにずっと広がり続けていくのではないかと思うのです。

 いつかは、自分や家族に返ってくるかもしれません。

 今日は、そんな気持ちで誰かに「お先にどうぞ(#^.^#)」の気持ちを届けてみませんか?

青島

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