読書記録:Meg Perry Jamie Brodie Misteries Book 22他計4冊

アメリカのマイナー作家Meg PerryのJamie Brodie Misteries Book 22と23、Kevin Brodie Misteries Book 2と3を読みました。  Jamie Brodie Misteriesシリーズは最初は普通のM/Mのジャンルのミステリーでしたが、毎年2巻というスピードで冊数を重ねるにつれ、いつのまにかロマンスの要素がほぼ消え、主人公のJamie Brodieを中心とした家族や友人・知人達の様子を楽しむ物語となりました。アメリカのLGBTコミュニティや警察組織のやたらに詳しい描写(私はアメリカの現実を知らないので何とも言えませんが、リアリティがあるように思える)が特徴です。

 Jamie Brodie Misteriesは3年前にいったん終了して、Jamieの兄のKevin(もと刑事で今はソーシャル・ワーカー)を主人公としたシリーズに移行したはずでしたが、去年復活し、今年23巻で終了しました。Kevin Brodie Misteriesの方も今年3巻で終了しました。しかし、JamieとKevinのいるこの世界観の物語は、どうやら、今後、別の人物を主人公に据えて復活するようです。

 主人公のJamieは、シリーズ1冊目ではロサンジェルス在住の32歳の大学の図書館員ですが、オックスフォード大で博士号を取った(でも、ある出来事から大学教員の道に進まなかった)という過去があります。兄のKevinは刑事、その上の長兄は獣医、幼馴染のレズビアン・カップルは弁護士とランドスケープ・デザイナー、Kevinの元妻は家具職人、JamieのEX達も大学教授やらチェリストやらいろいろで、アメリカの華やかな職業人のカタログを見ているような感じが楽しいです。

 あと、JamieとKevinは昔母親が飲酒運転の車のせいで亡くなっているのですが、シリーズの途中で、その運転手の父親であった大富豪から莫大な遺産を相続する、というあり得ない展開になります。その遺産をどう使うか? お金に不自由しない中で、何を生きる目的にするのか? という問題を追求するというテーマが出てくるのも、あり得ないながらも、「どうやって生きていったらいいの?」という自分自身(や勝間塾)のテーマと通ずるところも面白いところです。