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共産党のキャッチコピーにもやもやする

別に政治的メッセージではありません。共産党を特に好んでもいないし、嫌ってもいません。政策によっては共感できるところもあるし(少人数学級の実現とか)、候補者によっては応援したい人もいる。

でも、ちょっともやもやするキャッチコピーがある。私だけかな?と思って記事を書きます。

まず、最近見かける、「困った人にやさしい政治」。

えーっと、これって、「困っている人にやさしい政治」じゃないのかな?

「困った人」って、なんか、「迷惑な人」とか、「使えない人」っていう意味な気がするんだけど。「あの人、10指示しても5くらいしか仕事ができない → 困った人やねぇ」みたいな。違うかな? 共産党が救いたいのは、例えば、「不景気でリストラされて、一生けんめい就活しているけどなかなか就職できない中年男性」とかですよね?それって、「困っている人」って言った方がしっくりくると思います。「夫のDVから子供を連れて逃げ、避難生活をしている女性」も、「困った人」じゃなくて「困っている人」だと思う。

どうでもいい? なんか、私はもやもやする。

ちなみに、ポスターの画像が見当たらないのだけど、近所の共産党の事務所に「お年寄り、女性、子どもにやさしい社会」っていうのもある。「高齢者、女性、子どもが暮らしやすい社会」だったかな。なんかそんなの。

高齢者と女性と子どもが政策の対象だとすると、それ以外は誰か、と考えた場合、「成人男性」しかいない。それってどうなの? 成人男性だけが、高齢者と女性と子どもが暮らしやすい社会を作るために頑張らなきゃいけない?いやいやいや…、成人男性、かわいそう。成人男性だって、いろいろ大変でしょう?「高齢者と女性と子どもが暮らしやすい社会」って、「成人男性がめちゃくちゃ暮らしにくい社会」な気がする。

あと、「1日8時間働けば普通に暮らせる社会に」っていうポスターにも もやもやする。多分、パートタイマーとか、時給で働いている人のことを考えているんだろうけど、正規雇用の人で「1日8時間」で仕事が回る人ってどれくらいいるんだろう。経営者や自由業の人だって、「1日8時間だけ働けば大丈夫、っていう状態になりたい」と望んでいる人がそんなに多いとは思えない。経営者や自由業の人は、四六時中仕事のことを考えて、それが人生、それが生き甲斐、という人だっていっぱいいると思う。私の周りにもいっぱいいる。

私自身は、毎月決まった給与を受け取る正規雇用者だが、1日8時間労働で自分の仕事が成り立つとはとても思えない。そんなこと望まない。「夫が子どものお迎えに行ってくれるときにまとめて仕事をして、そうじゃないときは早く帰ってもいいとか、フレキシブルな働き方ができる」というような、いわゆる働き方改革は求めるけど、「1日8時間・週40時間労働を厳格に守って欲しい」とは思わない。ちょっと時代が違うと思う。

たぶん「1日8時間働けば普通に暮らせる社会に」っていうのは、非正規雇用の人の時給が低くて、1日8時間、週5日働いても普通に暮らせないから、時給を上げるべきだ」っていうメッセージですよね。それなら、「共産党は最低賃金の引き上げを約束します」でいいのではないか。

などなどと、どうでもいいことを考えてもやもやしている私です。

キャッチコピーって難しいですね。

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