伝える時の気まずさ


薬を飲んだ数時間だけは、何とか日用品を買いに出かけられる私です。でも、足は震えるし、行動は遅い。思うように物の出し入れもできません。

そこへ、お年寄りが「若いんだからどいて」と言ってやってきました。数ヶ月前なら黙ってどいたでしょう。でも、動こうにも動きづらい今は、「ごめんなさい。私はヘルプマーク保持者で、足などに困難があり、このように震えて動けないのです」と説明をしました。するとお年寄りは顔色を変え、そのまま去っていきました。周囲に人がいましたが、みんな、ただその瞬間を黙って聞いていました。

悪気がないのは分かっています。若い人はお年寄りに親切にすべきだとも理解しています。でも、それができない人もいるのです。それを、言葉と、引きづりながら震える足を見せて説明することは、仕方ないことだと諦めています。今後も同じ思いをするとも、わかっています。

外に出たくないと思っても、せめて、薬に頼ってでも動ける数時間だけは、これ以上動けなくならないためにも動かなければならない。世の中の人にはご迷惑かもしれませんが、そっと見守ってほしいと感じます。

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