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在りし日に:テレビ番組のための対話③

【過去の記録◆2021年12月30日 No.3】

香取さん(K)「この操舵輪……後ろの小ちゃい車輪とハンドルが(ワイヤーで)くっついているんですよね」
Clara(C)「後ろ向き行ける、ゆうのんが……(良いです)」
[注:後ろに漕げばCOGYは後ろに進みます。]
K「じゃあ、ほぼブレーキ、使わないですよね? 要らないっていうか、あんまり」
C「下り坂のときは」
K「あ、そうか。下り坂のときはブレーキ」
C「はい(ブレーキをかけながら下ります)」
K「他の時は……後ろに漕げば止まる感じですか?」
[注:足を止めればCOGYはすぐ止まります。]
C「乗ってるうちに……ぜんぜん練習もせぇへんかったけども、自然と何か……できるようになって」
K「ふーん」
C「駆動輪が片っぽだけやから、普通に漕いだら歪んじゃうんですね(真っすぐに進まない)」
K「ふーん」
C「だから、ハンドルで微妙に『真っすぐになるように』してるんやけど、そんなんは何も訓練もなしに」
K「ほぉ」
C「初めて外で乗ったとき、いきなり乗って」
K「普通に漕げちゃって? すごいなぁ……」
C「いきなり乗りました」
K「でも、そういう物じゃないと、あれですもんね」
C「そうですね」
K「いちいち特殊な訓練が必要だとか何かだとねぇ、たいへんでしょうけど」
C「はい」
K「それだったら、使いやすい。もっと、いろんなひとに使ってもらいたい、というか、使えそうですね」

◇写真は、「COGY(足こぎ車いす)」の動きを説明したら、真剣に聴いていらっしゃる香取さん~~特定非営利活動法人『希少難病ネットつながる』理事長《2021年12月26日まで》 わたしが予告なしに後ろへ走り出したため飛び退かれたり、「あ、そうか」という仕草をなさったり◇

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