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100歳になったら足こぎ車椅子で

「歴史的な大きなイベント」があった10年前、
ポスターの2ヶ所に「踊っているわたし」の
写真が載っていたので、友人が「もらっても
いいですか。本人に渡します」と訊いたら、
「著作権があるので」と断られたそうです。

「著作権は肖像権を上回るわけ?」と笑って
いたのですが、その後、「イベント当日には
市民の列に車椅子を加えないで」と言われて
笑えなくなりました。ポスターに載った者が
パレードには参加できないのかと。

 若い頃から多くの方に言われてきました。
「ひとを差別せぇへんから好きですねん」と。
 こちらは、垣根がないのが当たり前で、
「社会やひとの心にある垣根」に触れたとき
ビックリするのです。

 結局、ひとの視界に入らないよう車椅子は
遠い場所に置いておき、パレードの合間には
ステッキチェアに座っていました。その後は
しまいこんでいた杖を、進行性の障害が逆行
したので、ひさびさに今年は使っています。

 最近、差別された理由が分かりました。
「車椅子は見苦しいとおもわれるのよ」と、
心ある方から教えられたのです。

「ああ、それで、電話で問い合わせた時には
入店拒否や宿泊拒否をされるのですね」と、
やっと納得できたのでした。

 先入観や固定観念はどうにもできません。
「見苦しい」という主観も変えられません。

「40年後に同じイベントが開催されるときは
COGY(足こぎ車いす)でパレードに参加する」
と言ったら、皆が大笑いするのですよ。
 そのときにわたしは100歳なので。

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